日別アーカイブ: 2008年3月5日

ブレンドコーヒーのススメ


コーヒーは、ブレンドすることによって味が良くなると言われています。
しかし一般的な認識として、ブレンドコーヒーはストレートコーヒーに対して、1ランク下と見られていることが多いのです。
何故そんなことになっているのかと言えば、多くの店で、価格が安く品質の悪い豆に少しだけ良い豆をブレンドして、そこそこの味に仕立てたものを、そこの店の目玉商品として安売りしたり、モーニングサービスなどセットメニューのサービスコーヒーとして出すことが定着してしまったからです。
だからでしょう、コーヒー通を自称する方の中には、通はブレンドなんか飲まないものだ、と思っている人がいたりするわけです。
でもそれは違います。
確かにストレートコーヒーは、銘柄ごとの個性を楽しめますし、コーヒーを勉強するという点でも意義があります。
しかし、ブレンドコーヒーの本当の眼目は、どの銘柄にも存在しない優れた風味を創り出すことにあります。
コーヒーでは、それが可能なのですね。
各銘柄の長所が互いの欠点をカバーして、バランスの良い優秀な風味が生まれるのです。
もちろん、何と何を合わせても良いというわけには行きませんが、だから、そこが面白いわけです。
他店にはない、自分の店だけの秀逸なブレンドを一つでも創り出すことが出来れば、それだけでもお客さまは、その店に行く価値があると感じることでしょう。
ブレンドコーヒーが、単にコスト切り下げの手段としか認識されないなんて、何と残念なことでしょう!
食工房では、初めてのお客さまに「この店のおすすめは何?」と訊かれたら、迷わずブレンドコーヒーをおすすめします。
先ずは「食工房おいしいブレンド」から。
もしお客さまが、明確にご自分の好みを持っていらっしゃるなら、それに合わせてその場でブレンドして差し上げます。
そうです!ブレンドはコーヒーの楽しみを倍加させるための手段だと考えています。
そしてストレートコーヒーは、自分のコーヒーの味を創り出すために、必要なキャラクターを求めて銘柄を選び、また逆に今まで知らなかったキャラクターに出会って、新しいブレンドが生まれるチャンスを見つけるための素材だと考えています。
※関連記事があります。<参照>
興味を示されるお客さまには、もちろんストレートコーヒーもおすすめしています。
良いブレンドは、良い素材から生まれるものであることは当然です。

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また食工房では、コーヒーの淹れ方やブレンドの作り方について、ご質問にお答えしています。
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