月別アーカイブ: 2009年4月

眠くてたまりません。

今朝は、午前2時過ぎに目が覚めてしまい、4時までもう一寝入りとおもったものの寝付けず、眠気が取れぬまま一日が始まりました。
それでも午前中は気合いが入っていましたが、パンを焼き終えた後は、暖かい春の陽気も手伝って、もう眠くてたまりませんでした。

で、その後の配達が大変でした。
ちょっとボンヤリしていたおかげで、いくつか勘違いが重なり、配達を一軒抜かして別な道を通って帰って来てしまいました。
もう一度出直そうかと思いましたが、ここは冷静に思い止まり、明日お届けする旨お電話差し上げてご了解いただきました。
と言うわけで、あとは寝させていただきます。




慶徳峠より望む。  本当は、ここは通らないはずでした。
霞みがかって、今日の私の頭のようです。

農産物としてのコーヒー


言うまでもないことですが、コーヒー豆は農産物です。
お米や豆を作ったことのある方ならわかると思いますがそれと同じで、その年によって出来不出来があるのはもちろん、同じ生産者の同じ年度産でも、品質に多少のバラつきが出ることは、どうしても避けられません。
そこで、スクリーンを通して粒度を揃えたり、手選別によって欠点豆を取り除いたり、また複数の農園産の豆を混ぜて均質化したりして、その産地なり銘柄なりの平均的品質を保証するわけです。

ところで、コーヒー豆が元々どんな姿形の農産物か、ご存じない方のために説明しておきます。

例えば、銀杏を思い浮かべていただくと、ちょうどピッタリです。
春に花を咲かせて結実し、秋までに熟して収穫期を迎えます。
さくらんぼくらいの赤い実は、別名コーヒーチェリーとも呼ばれます。
表皮の下に果肉があり、その中に殻に入った種子が納まっています。
この種子がコーヒー豆になります。

外側の果肉を取り除き、殻の中に納まっている種子を取り出すには、けっこう大変な作業が待っています。
脱果精製と呼ばれるこの作業は、栽培以上にコーヒー豆の品質を決定づける、とても重要なプロセスです。
まず、ナチュラルと呼ばれる方法では、果肉をつけたまま屋外で天日に当てて乾燥させますので、お天気に左右されます。
元々この方法は、一年が雨季と乾季にはっきり分かれていて、なお且つコーヒー豆の収穫の頃に乾期に入り、晴天が続く土地でなければ実現出来ない方法です。

そしてもう一つの代表的な方法が、ウォッシュドと呼ばれる方法です。
こちらは、果肉を先に取り除きます。
まず、実を水の中に浸けて果肉を腐らせ、水で洗い流します。
その後乾燥機で乾燥させ、それから殻を砕いて中の種子を取り出します。
こちらは、お天気に左右されにくい代わりに、水に浸けている間に微妙に発酵が始まって、それが品質に影響することがあり、これはこれで難しい局面があるのですね。

最近は、両者の良い所を取り入れた中間的な方法であるセミウォッシュド(別名、パルプドナチュラル)と呼ばれる方法が、急速に普及して来ています。

いずれにせよ、これらの方法によってグリーンコーヒーと呼ばれるコーヒー生豆が得られるわけですが、産地の仕事は実はそれで終わりではありません。

この後、グレーディングという作業が待っています。
決まったサイズの網目(スクリーン)を通して粒度(粒の大きさ)を揃えた後、あの手選別作業(ハンドピッキング)です。
いわゆる欠点豆を、目で見て判断して拾い出すわけですが、未熟果、過熟果、割れ、欠け、カビ、発酵豆等々、十項目以上もの欠点項目を瞬時に判断しなければなりません。
地味な作業ですが、こう見えてハンドピッキングは、なかなかに熟練を要するプロフェショナルの仕事なのです。



ペルー産コチャパンパ生豆(ウォシュド)  大変良くグレーディングされています。



こうしてやっと消費地に向けて出荷されるのですが、たとえパーフェクトな生豆でも、輸送中や保管中の状況により、また欠点豆が生じることが少なくありません。
それを私たちは、水際作戦で拾い出すわけです。
この時に、コーヒー豆が農産物であるということを、身を以て承知しているのといないのでは、仕事の質にずい分差が出るだろうと私は思っています。
その意味でも、昨日のように畑をやることは、大変有意義なことだと思う私です。


    ネパール産・サガルマータ、取り扱い休止のお知らせ


産地より出荷の時点で、乾燥が甘かったか、あるいはカビなど何らかの変質の原因が混入していたか、はっきり分かりませんが、最近の暖かさで品質が急変して来ました。
同様に保管している他の豆には異常がないので、この豆自体に原因があるものと考えられます。
思わぬところで損失を出すことになってしまいましたので、当分この豆の仕入れが出来ません。
また次年度産の豆が出て、サンプルを取り寄せて品質を見極めた上で、再開を決めたいと考えています。
ご了承ください。



  空色カフェさんの営業が、再開されます。


昨年秋から冬期休業中だった、空色カフェさんの営業が再開されます。
5月2日(土)より。
詳しいことは、<こちら>をご覧ください。



こんな風景の中に、カフェがあります。



こんな木々を眺めながらお散歩もいいもの



雨の日もまたいいものです。


山の上で、もう一度春を楽しめます。
ぜひお出かけください。

今週も畑です。


男爵を6畝植えたところ。このあと2畝足してメイクィーンを植えました。


この集落でも高齢化が進みつつあります。
まわりの畑も、いつまで耕作が維持されるでしょうか・・・
 


今日は定休日。
ここ何日間、荒れ模様のお天気でしたが久しぶりに晴れて、うれしい気分で外に飛び出しました。
待ちに待った畑作業に、やっと手をつけられるというので、さて何から始めようかと頭の中はパニックです。
でも体は一つ、時間は今日一日。

先ずは、ネギを植えました。
3週間も前に掘り上げて、乾き過ぎてダメになるかも知れないと、水に浸けた翌日から雨ざらしで一週間。
まあでも、ユリ科のものはとにかく根が強いので、大丈夫だろうと植えるだけは植えました。
それからじゃがいもを植えるために畝を立てて、木灰を撒いて、先日用意しておいた種イモを植えました。
今年は、男爵とメイクィーン合わせて8畝。
予定収量、200kg!?
自家用の他に、独立して所帯持ちになった二家族の分も必要ですから。

午後は、ホームセンターに資材を買いに行って帰って来たあと、
きぬさやとインゲンのために棚を作りました。
そこまでやって、今日はつまり今週は、ここまで。
また来週までおあずけです。

それにしても、ここ何日間か冷たい雨が続いたせいでしょうか、
そして今朝も特別気温が低くて、地面の温度が上がっていないのですね。
種を蒔いても、すぐには芽が出ないかも知れません。
こちらとしては、時間の都合で少しずつしかやれないので、間延びしたらしたでかえって好都合です。


先週もそうでしたが、私にとってはこうやって体を動かすのが一番の健康法です。
今日は、体が動くことが殊更にありがたく思える一日でした。


おしらせ


連れ合いが、久々に「ドコノモリ」に新しい記事を入れました。


<こちら> からご覧ください。

ノーシュガーです。


ノーシュガーだからこそおいしい!
穀物クッキー・パタポンです
 



ドライフルーツの柔らかい甘みで十分
楽しめる、マフィン・シマリス君の朝ごはん
 



 最近売れっ子の、バタービスケット
生地を発酵させるために、少量の砂糖を使っていますがので、
厳密にはノーシュガーと言えないかも知れませんが、
お味はあっさり塩味で、実質ノーシュガー



こちらもサワードゥ(発酵生地)のビスケット
ゴマとスパイスの微妙なバランスで、香りの
パフォーマンス。「わらいごま」の所以です。



 製造効率の悪さで、経営破綻メニューと呼ばれる
ご存じ「山の子クッキー」です。現在、製造封印中。



 すごくいい内容なのですが、こちらも経営破綻メニューで製造封印中。
松の実とチーズ入り塩味クッキー
「ロンサムパイン」です。


 


ご紹介いたしましたのは、いずれもノーシュガー、つまりお砂糖で甘くしていないお菓子です。

草加煎餅のように、もともと醤油味のものは別にしても、お菓子と言えば甘いのが普通です。
業界の中にいると分かりますが、砂糖の量で売れ方に差が出るということが、実際よくあります。
甘味離れと言われるご時世でも、本当にはっきりと甘さを控えられてしまうと、受け入れられるのは難しいのですね。
やはり、甘くないお菓子は売れないことが多いのです。

しかしここできっぱりとノーシュガーとなれば、今度は別なニーズがあるのですね。
健康食愛好家の間では、あらゆる食べ物に砂糖が入ることを拒否する方が、少なからずいらっしゃいます。
ま、それはそれとして、ノーシュガーのお菓子は全く別のジャンルだと受け止めると、それはそれでなかなか味わい深いのです。

特に、離乳が始まっていろいろな物を口にするようになり、お菓子の味も覚える頃の小さいお子さんには、まずノーシュガーのお菓子をあげていただきたいと思います。
お砂糖の沢山入った甘いお菓子の味は、あとからいくらでも覚えられますが、ノーシュガーの素朴な素材そのものの味を分かる味覚は、気をつけていないとすぐに失われてしまいますから。

食工房では、甘いお菓子も沢山造っていますが、ノーシュガーのお菓子も皆さまに満足していただけるよう、いろいろ工夫を凝らしています。


それにしても、山の子クッキーとロンサムパインの成形方法、何か決定的に巧い方法はないかと、いつも頭を抱えて悩んでいます。


以前の「ノーシュガー」の記事も、ご覧いただければ幸いです。  <参照>

少しホッとしています。

このところちょっと気負い過ぎていたかなと思います。
今日、自分のブログを掘り返していて、こんな記事<参照>を見つけて、少しホッとしています。

忘れちゃいけないことって、あるんですよね。

この場所での今の生活は、それを思い出すきっかけを失わないでいられるという点で、ギリギリのボーダーラインにいるような感じがします。
これ以上都会に近寄った生活になると、多分戻れないところに流されて行くしかないかも知れません。
そうは言いつつ一方で、都会がなかったら成り立たない利便性を享受してもいるのですけど・・・。

でもこれは、どこかに辿り着くまでの道のり、あるいはバランスが取れて行く過程だと思っています。
では私が、未来に何をイメージしているか、今はまだちょっと上手く語れるほどまとまっていませんが、何かしら希望のようなものを感じられて、その意味でも少しホッとしている、今日の私です。



実は一年前の今頃、フィルムで撮った、相川の名勝地と私が勝手に思っている桜です。

PC通のMS嫌い

PC(パソコン)に触り始めてある程度年数が経ち、経験も豊富になって来ると、ほとんどの方が例外なくMS(言うまでもなく、マイクロソフト社)に対する嫌悪を口にするのですね。
そしてまた少なからぬ方が、今度は絶対にMacにするなどと仰るわけです。
これって、ちょっと面白いと言うか、妙な傾向だなァと私は思います。
PCに関して後発ユーザーの私は、MS DOSや初期のWindowsは使ったこともありませんし、今のVistaに至る経緯だって、ほとんど詳しいことは知らないというのが本音です。
でも、ちょっと経験の豊富な方にこのMS嫌悪を語られると、初心者は出端を挫かれるというか意欲を削がれるというか、微妙に傷つくのですね。
何しろ、普通にPCを購入すると、OS=WindowsでMS.Officeも入っているのが相場ですからね。
もちろん、的を得たアドバイスで且つ丁寧な説明なら、そういうこともないのですが・・・。


要は、WindowsかMacかというような、短絡的な問題じゃないですね。
「Wordはダメだね!○○がいいよ。」とか、「Office2007は、使い難くくてしょうがない。」とか、いろいろ聞かされる度に私が思うことは、新しい技術はユーザーが育てるものじゃないかということです。


私は、これまで4年ほどOffice2000を使って来て、つい最近2003をスキップして2007バージョンを使い始めましたが、Wordに関して言わせていただくなら、格段の進歩、使い勝手の良さに感激しています。
一方で、Open Office.org Writer も併用していて、Word と比較して、それぞれ良いところがあるのですね。
そういう感想を、メーカーにフィードバックすることが大切だと思っています。


MSのアプリケーションソフトは、他社に比べて圧倒的にエントリーユーザーの割合が多いと思いますので、性格的にもちよっと違っているかも知れません。
例えば、Adbe社の Illustlater や Photo shop などは、いかにもプロフェショナル向けという印象があります。
それらをインストールしているということは、それだけでそのPCで何をするのか、想像させますからね。


PCユーザーが一段と増えている昨今、MS嫌悪でも賛美でもなく、冷静客観的に、過去の貢献も含めて評価されるべきと考える私です。


ちなみに私は、Windows XP ユーザーです。
でも、決して Vista はダメって思ってません。


  更新情報 4月25日 22:44


食工房のパンだより 43・新緑号 公開しました。
<こちら> からご覧いただけます。

都合により・・・

      都合により、明日のパン焼きをお休みします。

明日は、同じパン生地仕立てのバタービスケットを、いつもより沢山焼くことにいたしました。
また、クッキーの在庫があまりにもさみしい状態が続いていますので、そちらにも注力いたします。


      「沼ノ平の小麦麺」 製造完了、入荷しました。

今年の小麦の収穫が確定するまで、今回の製造で終了です。

只今、500g一束一袋入りで約50袋在庫があります。
一袋・500円にて販売します。


予約も入っていますので、すぐに売り切れてしまいそうです。
食べてみたい方は、お早めにご注文ください。
無くなり次第、販売終了となります。

     
「パンだより 43・新緑号」、只今編集中です。


   近日公開します。

先んじて、連休中のスケジュールについてお知らせいたします。
ゴールデンウィーク・連休中、28、29はいつも通り定休日閉店しています。

5月に入って、5、6は営業いたします。
  ※ただし、製造はお休みしますので、焼き立てのパンと焼き菓子は、残念ながらご用意出来ません。

オーバーワークです。

昨日、「自分の体力気力に見合った仕事量を判断するのは、・・・、自分自身の責任・・・。」と申し上げたばかりの今日、早速見積もりを誤ってオーバーワークです。

引き受けた以上は・・・、そちらも責任取らなくてはなりませんが、今日は2品目失敗して欠品となり、配達も一部回りきれないと判断してお断りしたり、日時の変更をお願いすることになってしまいました。

今後は、こんな事の無いよう、気をつけたいと思っています。
そんなわけで、これからまた残業です。


今日のサプライズ・・・。
カネリプッラをつくっているところを、動画に撮りましたので見てください。
映画「かもめ食堂」を思い出す方も、きっといらっしゃることでしょう。


 




刷毛で塗っているのは、メイプルシロップです。


 




最初、この切り方を知って、思わず唸ってしまいました。

ながら族・3本立て


先日から、word 2007 を使っています。
とても使い勝手が良くて、完成度の高い
アプリケーションだと思います。
編集作業が楽しく、はかどります。
 


今週も忙しくなっています。
毎週水曜日は、定休日で店は閉めていますが、中では朝からこの一週間の始まりに備えて、支度に追われています。
コーヒー焙煎もこの日にやっていますので、かえって営業日より忙しいくらいです。
そして今週は、取り引き先のお店のイベント出店に納品するため、いつもよりグンと仕事量が多くなりました。
一つ一つ終わらせていたのでは到底間に合いませんから、ながら族で行くしかありません。

と言うわけで、コーヒー焙煎をしながら、パンだよりの編集とブログです。
作業場にノートパソコンを持ち込んでいます。
こういうこともあろうかと、最初から無線LAN内蔵をオプションしておいたのは、まさしく正解でした。
そしてさらに、明日のパンの仕込みのために、全粒粉の製粉や計量もあります。
ながら族・3本立ての所以です。


今日は何時に寝られるかな?明日の朝起きられるかな・・・?そんな心配が頭を過ぎります。


世の中、不景気と言われ、失業者も大勢いらっしゃるのに、私は毎日こんなに忙しく仕事をさせてもらって、本当にありがたいことです。
その忙しいことに不平不満を言う気はさらさらありませんが、疲れが溜まって仕事が雑になったり、思わぬミスをしてご迷惑をかけることだけは、避けなければなりません。
自分の体力気力に見合った仕事量を判断することは、自営業の場合、自分自身に課せられた責任だと思っています。

元気の元

何度疲れても、必ずまた元気になれるし、何度落胆してもまた必ず元気になれる。
睡眠や食事がエネルギーの充足に役割を果たしていることは、もちろん確かなことですが、それだけではないこともまた確かなことです。
私たちは詰まる所、どこから元気をもらっているのでしょうか。
元気の元って、やっぱりあるんだなと、私は思っています。
人によって、それは様々異なっていると思いますが、私の場合なら、元気の元は何と言っても自然の営みに触れることです。


昨日の疲れで朝寝をして、起きてすぐPCを開いて作業の折、ちょっとしたトラブルがあって時間を食っているうちにうんざりして来て、朝からもうどっと疲れてしまいました。
ああ、せっかくの休日が台無しになる・・・、あとでまた悪豆拾いの続きをしなくてはならないのに、こんなことではとてもたまらないと焦っていました。
本当なら、早起きして畑作業をしようと思っていたのに、雨模様のお天気になおさら元気を無くしてしまいました。

でも、お昼頃になって雨が止み、薄日も差して来たので、午後から思い切って畑作業を始めました。
限られた時間に大したことは出来ませんでしたが、ネギの苗を定植する場所に石灰をまいて耕し、畝を立てて植え付けの準備をしたり、豆を植える場所を決めたり、種じゃがいもの芽欠きをして半割して灰をまぶしたり、いろいろやっているうちにすっかり気分が上向いていることに気が付きました。
全くすごい効果ですね。

夕方からまた、娘たちと三人で昨日の続きの悪豆拾いをやりましたが、難関のブラジル産を終えたら、何だかすごく気が楽になって、また一層元気になって来ました。

そして最後に一つ気が付いたことがあります。
それは、本当の元気の元は・・・、ちょっと小恥ずかしいですけど、「愛」なんだなと。
元気な自分がいれば、人に向ってサプライズ出来ますからね。
それを喜んでもらえたら、もう一回り元気になれるわけですから。

子ども達がずっと小さかった頃、毎日一緒に遊んだり物語を読んで聞かせたりするのが自分にとっても楽しみだったことを、今思い出しています。
それがどれほど大きな元気の元だったか、改めて分かる気がしています。