人足(にんそく)

今日は、我が集落各戸から一人ずつ人が出て、集落内の道路周りの清掃と整備をやりました。
人足(にんそく)は、田舎の集落ではどこにでもある、風習あるいは制度みたいなものです。
自分たちの生活環境を、自分たちの手で保守管理していく姿勢は、田舎暮らしの基本中の基本であるということを、私は、ここで生活するようになって学びました。
実は昨年のこの時期、始めたばかりのブログの記事に、この人足のことを取り上げています。 <参照>
で、今年は、昨年よりも断然ハードな作業になりました。
国道沿いに丈高く茂ってしまった松林を、伐採してきれいに片付けたのですが、はっきり言って、こんな作業を誰も怪我なく、しかも誰が指図するわけでもなく淡々とスムーズにこなせるというのは、全くすごいことです。
我が集落には、山仕事のプロが何人かいるとは言え、一人一人が心得ていなかったらこういう動きにはなりませんね。
私も14年の山暮らしで、伐採も後片付けも一応経験がありましたから、何とか足手まといにならずに皆さんと一緒に作業することが出来ましたが、今日もまた、田舎で足が地に付いた暮らしをして来た方々の底力を、見せ付けられたような思いがしました。
自分たちで出来ることは自分たちでやるという姿勢は、これからの日本の社会の中で、最も必要とされるはずです。
そして、自分たちの生活環境は自分たちで守って行くという自負がある限り、その地域が衰退することはないと思います。
ますます、この場所への愛着が深まって行く私です。

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