原子力災害というもの

フクシマ

このようなゲートが、あちこちに設置されています。


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JR常磐線・夜ノ森駅構内


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JR常磐線・夜ノ森駅構内
再びここを列車が走るのは、いったい何時のことでしょう。


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JR常磐線・夜ノ森駅付近
草に覆われて、線路が見えなくなっています。


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知人がやっていたカフェ。建物は、自分で建てたそうです。
それだけに、この様子を見るのは、まことに気の毒と言う外ありません。
中の様子も撮りましたが、とてもお見せ出来ません。


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東京電力・福島第二原子力発電所・エネルギー館
原発のPRのために作られた施設。


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漁港から流された舟もそのまま放置されて、草に埋もれようとしています。


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津波が洗った線路敷も、これほどの草の海に・・・。


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JR常磐線・富岡駅 ここに駅舎がありました。
今は、遠くの海が見えています。


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JR常磐線・富岡駅前に設けられた、慰霊碑


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国道399号線・葛尾村と浪江町の境に設けられた通行止めのゲート


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葛尾村地内・ここに棚田が広がっていたと、想像出来ますか。


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農地に下りて行く道も、もはや通行不能です。


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いろいろ取り沙汰されつつも、止まることなく進む除染事業。


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道路の除染は、道路と道路の両脇10mの範囲が除染の対象。
整備された公園の中みたいで、見た目は悪くありません。


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立木は切らずに、根元の落葉と表土を剥ぎ取っています。


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この環境下にも、田畑を耕し生活している人がいます。
この場所に立てば、我々が、とやかく言う問題ではないと分かります。

今日は、午前中は浜通りの富岡町へ、午後は内陸の葛尾村へ行ってきました。
震災から三度目の夏を迎えた被災地は、どこも草に覆われていました。
その風景に、原子力災害の被害の質のようなものを見たと思う私です。

地震と津波だけなら、その直後から地域は、復旧・復興に向けて動き出します。
しかし原子力災害が伴うと、その場所は何も出来ずに放置されます。
それ以外方法がありません。
三度目の夏を迎えた結果が、ご覧いただいている写真です。

破壊の程度だけを比べたら、もっと凄まじい場所もあったかも知れません。
しかし、ここでは復旧・復興に取りかかれないという時間の経過が、もう一つの被害となっています。
一体何年先まで・・・。
被害の大きさは、破壊の程度×影響を受け続ける時間、で見なくてはなりません。

一方、避難か帰還かに、線引きをして住民の判断を強制すべきではないと思います。
ある線量を、受け入れられない人もいれば、逆に気にしない人もいるのです。
避難したい人には避難を補償し、留まりたい人にはそこでの生活を補償する、これが本当の救済だと思います。
原子力災害は、それだけ重いのだと、東電も国も我々国民も認識を新たにしなくてはならないでしょう。

明日は、会津に戻ります。
会津が、原発から遠くて、線量が低くて、良かった・・・?否、そんな単純なことではありません。

今後、フクシマは日本どころか世界に影響を及ぼします。
「人類と核は共存し得ない。」
それを実感出来る場所は、今この世界に二つ、チェルノブイリとフクシマです。
もう一つ増やしたいですか・・・。