東西せんべい事情

土佐ネタ日記

「なるこ堂」という名のせんべい屋さん
高知市升形(旧町名)


土佐ネタ日記

以前、実際に焼いているところを見たこともあります。
食工房の道具が比べ物にならないほど年期が入った道具。
黒光りが、何ともすごい!


土佐ネタ日記

こちらも焼き型
とにかく一枚ずつ焼くのですね。


土佐ネタ日記

店頭の品数は、数種類のせんべいのみ。


土佐ネタ日記

1000円と500円の詰め合わせを、それぞれ1袋ずつ購入

土佐の生まれの私にとって、せんべいと言えば、小麦粉と卵と砂糖の生地を焼き型で焼いたものを指しますが、関東では草加煎餅に代表される米原料で醤油味のものになります。
そして東北に行けば、岩手の南部せんべいですね。
これはまた小麦粉原料です。
卵は使わないし、砂糖も少なめだったり、塩味だったりします。

私は、これら三種類のせんべい、いずれもおいしくいただきます。
大好きです。

ところがそれぞれ地元の人は、案外他所のせんべいのことを知らないのですね。
高知の人は、関東で言う煎餅を「あれは、おかきじゃろう・・・。」と言います。
関東の人は、どこかで食べたことがあっても、私たちがそれを普通にせんべいと呼んでいることを、ほとんど全く知りません。

まあそんなこともあって、今回高知のせんべいをお土産に買って帰ることにしました。
今日は午後から、市内で昔からやっているせんべい屋さんに行きました。

私がここでせんべいを買うのは、かれこれ数十年ぶりにもなります。
場所も店構えも変わっておらず、道具も何もかも昔のままにやっているようで、使い込んで黒光りがする焼き型が並んでいました。

近頃は、甘いお菓子も珍しくなくいくらでも種類がありますから、そんなに沢山昔のようには焼いていないようです。
私とて、パンと焼き菓子が商売ですから、せんべい屋さんにはちょっと恨まれるかな、と思ったり・・・。
まあでも、スコーンもおいしいんですけどね。

昨日も今日も、母と妹と私と、このせんべいとお茶でおしゃべりしていました。