線量計購入

2台目の線量計を購入しました。
震災直後の2011年5月に1台目を購入して、早や6年になります。

当時は、とにかく物が無くて購入に苦労しました。
何しろ非常時相場と言ったらいいのでしょうか、価格があり得ないほど高価でした。

性能や品質に多少の不満や不安があっても、とにかく手が届くものを探しに探して、やっと手に入れたのがRAE社のDoseRAE2 PRM1200でした。

当時の価格で、6万円しました。
※現在、Amazonで26000円で買えます。

後で解ったことですが、価格はともかく性能的にはまあまあ使えるレベルでした。

しかしそれにしても、当時の混乱ぶりは今思い出してもため息が出ます。
ただ一つ言えることは、我々は全く無知で何の備えもなかったということです。
必要に迫られて必死で勉強したおかげで、危機への対処の仕方をずい分と学びました。

さて、震災後6年が経過する中で、すっかり下がった線量をより正確に把握するために、より高感度高精度の線量計が欲しくなっていました。

しばらくご無沙汰している間に、放射線関連の器材は格段に豊富になり、Amazonなどで簡単に購入出来るようになっていました。
そしてこの6年間の経験から学んだおかげで、沢山ある機種の中から目的に適い且つ良心的なものを選ぶのに、迷いはありませんでした。

それが、岩崎通信機が出しているSV-2000という機種です。
今は、こういうものもAmazonで購入出来るのですね。
私も、Amazonを利用しました。

早速使用してみましたが、反応の速さと正確さは素晴らしいと思います。
先行のDoseRAE2と並行して測定しましたが、ほぼ同じ数値が出ていますのでまずは不要な疑いを抱くことは避けられました。

DoseRAE2に関しては、これまでに様々な場所(モニタリングポスト)で測定し、その場所の公式な数値と対照して精度を確認して来ています。
その経験から、今回のSV-2000は大丈夫と判断しているわけです。

それにしても、このあたりの環境放射線量は、格段に低くなりました。
震災前の線量がだいたい0.04~0.05μSv/hであったと言われていますから、0.06~0.07μSv/hは、誤差の範囲と言っても良いくらい平常値に近いと評価出来ます。
こんなことが分かるのも、線量計あってのことです。

国が原発推進を止めない以上、あるいは仮に原発廃止だとしても、もうすでに大量の放射性廃棄物を抱え込んでいるのですから、放射能に関する学習と備えは必要だと思っています。

線量計

家の庭に出て測定中


線量計

左側DoseRAE2 右側SV-2000
両者とも、ほぼ同じ値を示しています。
車のボディーの上に置いています。


線量計

家の中での測定
外よりは大分低くなっています。