熊、捕獲される

昨日の夕方から今朝までの間に、仕掛けてあった檻罠に熊がかかりました。
今日の午後、市役所の担当者立ち合いの下、猟友会の方々の手によって処分されました。

熊は、推定年齢8歳のオスで、体長150cm、肩高75cm、体重は推定で120kgほどの大グマでした。
今回は、罠を仕掛けてから5日目と、早い展開となりました。

それにしても、いささかのショックを感じないわけには行かない私です。
それは、この前の熊騒動の時もそうでしたし、昨年の出没も、そして今回も、いずれも気が付かないうちに至近距離にまで侵入を許してしまっていることです。

確かに今回捕獲されたあたりは、前々から熊出没が噂されていた場所でした。
笹薮と雑木のジャングルで、桑の大木も沢山あり、今頃は地面が真っ黒な絨毯になるくらい実が落ちていました。
隠れ潜むにも、餌を得るにも、絶好の条件です。

しかし一方で、畑地が隣接しており、日常的に農作業のために人が出入りする場所でもあるのです。
それでも熊は、やって来るのですね。

どなたかが気が付いて駆除申請をしたことは確かですが、そういう話しは伝わって来ないし伝わっても行かないのですね。
何と言ったらいいのか、皆さん、話したがらない雰囲気が漂っています。
「あんまり騒ぐな・・・」みたいな。

私などは、熊に対して自分がほとんど何も出来ないことに、不安や焦りや時には苛立ちも覚えるのですが・・・。
せめて熊出没の痕跡を見定めるために、知見を積み重ね感覚を鍛えることが出来ないものかと思う毎日です。