排水管が凍結する恐怖

飯豊の空の下から・・・

もうずっとこんな空模様、こんな風景です。
長い冬になりそうです。

今日も寒い一日でした。
早朝のこと、台所の流しに水を出していたところ、突然水が抜けなくなって溜まり始めました。
私、とっさに気が付きました。
排水管が凍ったと。

以前山暮らしの頃、排水管が凍結したことがあったのです。
山の沢水を引いて水道にしていましたが、冬は一日中常に流しっ放しにしておかないとすぐに凍ってしまう危険がありました。

ところが、排水管のことまでは頭が回っておらず、ある夜寝ている間に排水管の先の方が凍結して水が抜けなくなり、溢れ出した水が全部凍って、台所の中が氷の宮殿のようになっていました。

寒さの中で、対策と後始末にどれほど大変な思いをしたか・・・、それを思い出したのです。

先ずは、すぐに出していた水を止め、様子を見ました。
よく見ると少しずつでも抜けているようでした。

ボイラーのスイッチを入れてお湯を出すようにして、二つあるシンクのもう一方に流し込みました。
ぬけが悪い方の側にも様子を見ながら熱湯を流し込み、何分かするうちに氷が解けたのでしょう、突然スーッと水が引いて行きました。
その後しばらくお湯を流し込んで、事なきを得ました。
以後、頻繁に湯を流すようにしています。

しかしこんなことも、電気と水道とボイラーがあるから可能なわけで、山暮らしの時は一度でも凍らせたら、春になって氷が融けるまで水は出ないのですから、バケツを持って沢まで汲みに行くことを覚悟せねばなりません。

今時、蛇口をひねれば水が出るのが当たり前の街の暮らしですが、私たちの山暮らしの時は、水を出すことにも命がかかっていました。

そんなことをいろいろと思い出しながら、今の暮らしの贅沢にありがたさも覚えながら、大きなトラブルにならなくて良かったと胸を撫で下ろしました。

否それにしても、寒いです!
天井の高くて断熱も悪い古民家は、暖房していても10℃以下です。