野生の鬼クルミ、再び

野生の鬼クルミ

スクリーニングデータです。画像クリックで拡大します。

覚えていらっしゃるでしょうか、食工房では震災前の2010年に野生の鬼クルミを使って、くるみびすけっとを新発売いたしました。
この時の鬼クルミは、近所の農家の方が拾い集めて殻を割って用意してくださったのでした。
ご好評のうちに定番商品になったと思ったら、翌年、あの東日本大震災に見舞われ、原発事故による放射能汚染の懸念に配慮して、野生の鬼クルミの使用を取り止めざるを得ませんでした。
以来今日まで、輸入物のクルミを使ってくるみびすけっとを焼いて来ました。

それにしても、このあたりではクルミは沢山自生しており、まめに拾い集めれば決して無視出来ない貴重な地域資源なのです。
以来ずっと、もったいない・・・と思い続けていました。

この数年来ですが、上の娘が自家用にとクルミを集めていました。
大した量ではなく、製品の材料にするつもりもありませんでした。

しかし昨年、ちょっと本気を出して拾い集めたところ、なかなかどうして結構な量になりました。
そこで、この際参考までに残留放射能の検査を受けて見ようということになりました。
結果は、余裕のレベルで不検出でした。
多分そうだろうな・・・とは思っていたのでした。

そこで、くるみびすけっとを以前のように、野生の鬼クルミを使って焼いてみました。
懐かしくも味わい深い、あのくるみびすけっとでした。

これからしばらくの間、拾い集めた野生の鬼クルミを使って、くるみびすけっとと森のパン屋のビスケットを焼きます。
いつまであるか分かりませんが、無くなるまで。

殻を割って中身を出すのは大変な手間のかかる仕事ですが、実はその前に拾い集めた実の外皮と果肉を取り除いて内殻を取り出すのも、なかなか手間のかかる仕事です。
そのお話しは、またいずれ。
こんなことをするのが、いつか申し上げましたね、「食工房病」だと。

野生の鬼クルミ

一晩水に漬けて置きます。


野生の鬼クルミ

水切りしているところ。
まだ少し濡れているうちに、予熱したオーブンに入れて急熱します。


野生の鬼クルミ

予熱したオーブンに入れて急熱すると、閉じていた合わせ目がパチッと開きます。


野生の鬼クルミ

二つに割るとこんな具合になっています。


野生の鬼クルミ

砕けずにきれいに取り出せるものもあります。


野生の鬼クルミ

ほとんどは、こんな具合に砕けてしまいます。


野生の鬼クルミ

こちらは、フードプロセサーで粗目に砕いたものです。
この状態で、くるみびすけっとや森のパン屋のビスケットに使います。


くるみびすけっと

粉チーズとクルミがたっぷり、黒胡椒とガーリックが利いています。
軽い塩味、濃厚なうまみ


くるみびすけっと

11本100g以上 1袋 370円