麦は、一旦雪室へ

我が山都町には、その名も「雪室」という農産物低温貯蔵施設があります。
その名の通り、降雪期に500トンに及ぶ雪を貯蔵して、それが融けるまでの間冷媒として使います。
夏の間はさすがに間に合いませんので、電力によって冷却します。

町の農家は、ここを積極的に活用して、米やそばなどの品質維持を図っています。
私も、収穫した麦を雪室にあずけることにしました。

何しろ収穫直後に暑い夏が来るのですから、虫による食害やカビの発生、そうでなくても品質は劣化しやすいのです。
そこで、10月を過ぎて気温が十分下がって来るまで雪室に置いて、必要な量だけその時々に出庫することにしました。

利用料は、米を30kg入れるクラフト紙の袋単位で1袋3円/日(6月1日~10月31日)です。
そんなに高くもなく、品質保持のためなら納得出来るコストです。

今日は、ライ麦8袋とスペルト小麦11袋を入庫して来ました。
その他手元に少し残してありますので、こちらは食味テストをするために使う予定です。

そしてこの夏を過ぎる頃から、食工房自家生産の麦を使ったパンが、定番品としてラインアップされることになります。
どうぞお楽しみにお待ちください。

さてそれはそれとして、明日もまたパンを焼きます。
幾人かの方から、ご注文もいただいています。

お天気はあいにくの雨のようですが、皆さまのご来店をお待ちしています。