カッコウ鳴いて、豆を蒔く

今日は、夜半から降り出した雨が朝まで残りましたが、その後上がって梅雨時のような空模様でした。

湿った空気の中、カッコウの鳴き声がよく聴こえました。
そう言えばこの季節、他にも数種類、カッコウ科の野鳥の鳴き声が聴こえます。
ツツドリ、ホトトギス、ジュウイチです。

カッコウも含めてその鳴き声は、私には他の鳥のように華やかには聴こえません。
どこか悲壮感が漂っているような気がするのです。
彼らは、いずれも托卵するのでしたね・・・。

ま、私の個人的感想はとりあえず置いて・・・。

今日は、近所のおばあちゃんが、「カッコウが鳴いたから、豆蒔かんなんねぇ。(蒔かなくてはならない)」と言っていたと娘から聞いて、感心させられました。
地域の方々には、長年の経験から見いだされた「生きた農事歴」があるのだな・・・と思った次第です。

ずっとそこに暮らしていなければ、わざわざ教えられる機会などないでしょう。
しかし、たいへん貴重且つ有益な情報に違いありません。

まだまだ奥が深いに違いない地域の暮らしの一部始終、中途からこの地の住民になった私は、死ぬまでにすべてを学べるだろうか・・・、ふとそんなことを思いました。