感染防護の基本を確実に実行することの大切さ

緊急事態宣言が延長されはしましたが、中身的には相当な緩和の方向であることに違いはないようです。

私は、この緊急事態宣言が出る前から思っていたことが一つあります。
それは、どんな感染症も防護の基本は皆同様で、それを確実に実行することが出来れば、強硬な外出制限や商店の営業自粛なども必要ないのでは・・・ということです。

しかしそのためには、私たち市民レベルでの感染症やその防護に対する認識が高くなければお話になりません。

感染症の防護は、その地域なり国なり、場合によっては世界全体で一斉に一様に実行されることが理想です。
まあそれは無理だとしても、私たちの日常に感染症やその防護に関する学びや訓練の機会があったら良かったのにと、何度思ったことか知れません。

かく言う私も、当初は軽く受け留めていましたし、手指消毒の重要さなどに目覚めたのは、中国の武漢での爆発的な感染拡大が報じられた後のことです。
それでもわが日本においては、欧米に見られるような感染爆発は起こっていませんし、死者の数も一桁二桁少ないことは、特筆に値すると思います。
対策がうまく行っているという見方も出来るかも知れませんが、私は日本の生活習慣の中にも利点があったのではないかと思っています。

例えば、私たちはどこの家でも靴を脱いで家に入ります。
欧米では、寝室の中まで土足で、靴を脱いでベッドに上がるのですから、外から汚染を持ち込むという点ではとても高リスクであると思います。
日常的な一般人のマスクの習慣も日本独特の物であったようです。

また清浄な水が自宅はもちろん、公園などどこの公共施設に行っても供給されていて、必要ならどこででも手が洗えます。
世界中見渡しても、珍しいくらい清潔な生活環境の国です。
そんな条件が幸いしたということもあるのかも知れません。

ところで、感染状況の分析をする上で、大変有用な研究結果が発表されたようで、興味深かったので皆さまにも触れていただきたく、リンク先を貼り付けておきます。<参照>
それによれば、今回の緊急事態宣言の中で筆頭に掲げられた8割の人との接触機会の削減云々は、必要ではなかった可能性があるとのことですから、これは聞き捨てなりません。
来週から営業体制をどうしようかと迷っている食工房にとって、大きな判断材料になるだろうと思っています。