パンの出来が良くてうれしい

最近、と言うか、ここ2ヶ月くらいの間ずっとですが、パンの出来がとても良くて喜んでいます。
これは、酵母の発酵状態が良好な証拠です。

酵母の発行管理について、何か変わったことがあるかと言えば、かき混ぜ方に一工夫加えたということでしょうか。
良くかき混ぜて、酸素の供給を十分にするということですね。
それ以外には、影響を与える可能性のあることは何もしていませんので、よくかき混ぜれば良かっただけのことかも知れません。

それにしても、このところのパンの出来は、自分でも気持ちがいいくらい焼き上がりも美しいのです。
あとは、この線を崩さないように、外さないように、安定してこの状態を維持して行くことですね。

この前、上の娘と話していた時、「このパン屋の仕事って、高い山に登っている時のような緊張感があるね。」「でも、登山ならエベレストでおしまい、それ以上高い山はないけれど(実際はそんな単純なものじゃないことは、もちろん分かっていますよ!)、職人は自分でもっと高い山を作ってでも登ろうとするんだよね。」と。

まさにそのとおり、終わりはありません。
これって、どんな仕事でも・・・、かも知れませんが。

その境地に入れば、意欲は、楽しいかどうかなんてことには関係のないところから生まれて来ますね。
ただ、知りたい、確かめたい、そうせずにはいられない、それが動機であり意欲の源泉です。

あ、そうか!登山も同じでしたね。
何故、山に登るのか?と訊かれて、答えは、「そこに山があるから」でしたね。