月別アーカイブ: 2022年5月

忙しくしています

食工房の本業(パン屋)以外で、このところの一番の優先事項は、電気柵設置事業です。

私の音頭取りで、当中島地区の耕作者6名で団体を作り喜多方市の補助事業に申請、採択され、資機材の購入も完了しました。

いよいよ明後日日曜日から、共同作業で電気柵の設置を始めます。

それに間に合わせるべく、環境整備をずっと続けて来ました。
皆さんの協力もあって、だいたい仕上がったかなというところです。

今後の作業は、支柱設置、クリップ取り付け、電柵線架設、出入口ゲート設置、本体設置、接続、そして最後に動作試験となります。

とうてい一日では終わりませんので、次の週の日曜日も充てることになります。
間の平日は、都合の付く人が作業して、少しでも進めます。

ま、私の出番が一番多くなることは間違いありません。
これから完成までの過程を記録しながら、このブログの記事にして残すつもりです。

さて、明日はまたパン焼きです。
早朝から午前中いっぱいはパン屋さん、午後は件の電気柵設置作業です。

皆さまのご来店をお待ちしております。

良い季節になりました

まわりの田んぼも田植えが終わって、夜など、蛙の声がにぎやかです。
まわりの山も緑が濃くなって来ました。

日差しは高く日も延びて来ましたが、暑さはまだそれほど厳しいわけではありません。
むしろ軽装で過ごせますから、快適です。
それに、蚊やアブなど刺す虫もまだ出て来ていませんから、今が一番良い季節かも知れません。

麦たちは穂が出たばかりで、青々として吹く風にそよいでいます。
これから田んぼの稲が育って緑が濃くなってくる頃には、麦たちは黄金色の実りの季節を迎えます。
麦秋というのですね。
まわりの緑とのコントラストが印象的です。

すぐ下の川では、カジカの鳴き声も聴こえます。
夜にはホタルも舞うのですよ。

皆さま、食工房にご来店の折は、ぜひ麦畑をご覧になってください。
店からすぐ近くの場所です。

これから夏に向かって、次々変化して行く麦畑とまわりの水田の風景をお楽しみください。

明日のご来店、お待ちしております。

一週間があっという間に

最近、一週間が過ぎるのがいかにも早いという感じがしています。

歳のせいもあるかも知れません。
何をするにも、若い時のようなペースでは進みませんから。

その分、時間だけが過ぎて行くような気になるのでしょう。
忙しくいろいろな事をやっているつもりなのですが・・・。

まあでも、若い頃と違って取りこぼしは少なくなったような気がします。
良く言えば着実、皮肉な言い方をすればトロいってことでしょうか。

それでも今週は、差し迫って急がなくてはならない仕事があります。
電気柵の設置です。

今年はどういうわけかイノシシもクマもサルも、このあたりには出没の気配がありません。
助かる!と、少し気を楽にしていたのですが、どっこいそれも紙一重の危機だったと言うことが今日分かりました。

すぐとなりの集落では、毎夜のようにイノシシがやって来て、植えたばかりのじゃがいもの種芋を喰い荒らし、田の畔を壊し、そこらじゅうを掘り返して荒らしまくっているとの情報が伝わって来ました。

我が藤沢よりも街場に近い集落なので、今まで目が向いていませんでした。
こちらに移動して来るのは時間の問題だと、にわかに緊張感が走りました。

で、肝心の電気柵事業ですが、承認手続きに時間がかかり、資機材の納期もまだ数日先です。
どうか、間に合ってくれよ!と気を揉んでいる私です。

うちの麦畑は、すでに対策済みなのでいいのですが、隣のおばあちゃんの畑も、まわりの水田も、皆まだこれからですから。

明日と明後日の定休日、まわりの農家さんと一緒に電気柵設置の下準備を始めます。

三々五々、ご来店感謝

本日は、雨上がりの曇り空と冷たい風、お出かけの気分を誘う条件ではありませんでしたが、午前中から三々五々、ご来店のお客さまが相次ぎました。

改めて、本日のご来店への感謝を申し上げます。

このコロナ禍の下でも、こうしてご来店くださる方々は、それぞれご自分の感染対策はもちろんのことでしょうが、一方で食工房の感染対策を信頼してくださっているということの現れでもあると受け止めています。

まだまだ当分先、いつまでのことになるか分かりませんが、コロナとの付き合いが続きます。
嫌にならず、要所を押さえて対策しつつ、行動の自由を獲得してまいりましょう。

明日も、皆さまのご来店をお待ちしております。

コロナ再び増加も

ゴールデンウィークのあの人出を思い出せば、今頃コロナ感染者が増加することは、予想に難しくないことでした。
しかし一方で、この程度・・・?と思えなくもありません。

重症化、死亡率が比較的低いオミクロン株が主流と言うこともあるでしょう、また感染対策も手慣れて来たということもあるでしょう、何と言うかあまり緊張感がないのですね。

連休前に多くのイベント等での入場者数制限を解除しましたが、もう一度制限するという動きも無いようですし。
それに私たちの行動様式も、コロナ以後ずい分変わりました。

私も連れ合いも、この二年余り、どこにも出かけていません。
以前なら、年に何度かは美術館に行ったり、買い物に出かけたりすることもあったのですが。

尤も、一般客相手の商売をしていますから、人は沢山やって来ます。
感染のリスクは、まるきり家に閉じこもっている人に比べれば断然高いはず。

それでも割合落ち着いて安心していられるのは、これまでに3回接種したワクチンの効力に高い信頼を置いているから、そして自らの感染対策にある程度の自負も持っているからです。

今なら、まわりでいくら感染が増えても大丈夫!と思えます。
もちろん油断はしません。

ま、こんな状況ですから、相変わらず遠方からのお客さまは以前の様にはお出でになりません。
しかしそれは、仕方のないことです。

そしてこのところの物価の上昇も相まって、経営環境はますます厳しくなっています。
でも、我慢、我慢の時代だと言い聞かせて、耐えて行く所存です。

明日はまたパン焼きの日です。
ウクライナのひばりのパンも、毎回少しずつですが、ずっと焼き続けています。
皆さまのご来店を、心よりお待ちしております。

明日はまた営業に戻ります

二日間の定休日が明け、明日はまた営業モードに戻ります。
先ずはパン焼きからです。

今週も、沢山のご注文をいただいています。
張り切って作業に当たります。

最近ずっと、食工房のパンの風味が安定していることにお気づきかと思います。
酵母種やパン生地の温度管理に正確を期しています。
以前とは比較にならないほど気を使っています。

手間はかかりますが、パンの出来が安定することは、何物にも代え難い成果です。
それだけ、自家培養酵母は難しいのです。

明日も、がんばっておいしいパンを焼きます。

そして、皆さまのご来店をお待ちしております。

プーチンの戦争、ロシア国民の責任

★5/10投稿予定だった記事です。

昨日5月9日は、旧ソ連が第2次世界大戦でナチスドイツに勝利した日で、ロシアでは「戦勝記念日」という祝日になっているのですね。
今日、そのナチスに劣らぬ非道を働いているロシアが、この日を祝うとは、何の悪い冗談か!と思います。

一方、その前日の5月8日は、そのドイツとの戦いで亡くなった多くの軍人と民間人を追悼する日だそうです。
その5月8日、ウクライナのゼレンスキー大統領は、キーウ郊外の街ボロジャンカでロシア軍に破壊された高層アパートをバックに、ウクライナ国民に向けて演説を行いました。 <参照>

冒頭、あの惨劇を「二度と繰り返さない」と誓ったその言葉は、これまでとは異なる意味で受け止められると言っています。

かつてナチスドイツに対し共に戦ったロシアとウクライナ、そのロシアが今ウクライナに侵攻し、ナチス同様の非道を働いているのです。
ウクライナには、2度目があった・・・。

今となっては、プーチンは、ソビエト連邦が崩壊した後独立したウクライナを、いつか必ずロシアに併合することを企んでずっと準備していたことが分かります。
ウクライナもそれに気づいて備えてはいたのですが、侵攻を防ぐことは出来ませんでした。

ウクライナ側の外交の拙さを言う人もいますが、ロシアは確信的にウクライナを侵攻するつもりだったのですから、外交努力で防げるわけもありませんでした。

この戦争は、偏に独裁者プーチンの戦争だと言われますが、戦っているのはロシアの兵士つまり国民です。
強制的にあるいは騙されて送り込まれたかも知れません。

しかし、侵攻当初から民間人を標的にし、ありとあらゆる蛮行に及んでいたことは確かで、むしろそれらは作戦の一つでさえありました。
沢山の証拠が集まってきています。

そのようなロシアの戦い方は、何も今に始まったことではなく、スターリン・ソ連の時代からずっと続いて来たことです。
民間人を拉致して自国に強制移住、強制労働させたり、徴兵して前線に駆り出させたり、それらはすべて戦争犯罪であり、一体どこに大義があると言うのでしょうか。
ナチズムと戦っていると言いながら、やっていることはナチス同様です。

そんなロシアですが、国民一人一人を個人的に見れば善良な市民の顔を持つ一面もあるでしょう。
だからと言って、国として遂行しているこの度のウクライナへの侵攻と戦争犯罪の数々は、決して正当化出来るものでも許されるものでもありません。
命令しているのはプーチンであっても、それを支え現実のものとしているのは国民一人一人なのですから。

かつてソ連崩壊の直後の一時、これでロシアも自由化民主化すると期待されたものですが、全くそうはなりませんでした。
プーチンの登場によって、なお一層強固な独裁体制が出来上がってしまいました。
ロシア国民は、それでいいと思っていたのかどうか知りませんが、その体制を支えて来たのですから。
実際、次々に民主化独立して行く周辺国に対し、あからさまな妨害や介入侵攻を繰り返して来ているのです。
チェチェン、アゼルバイジャン、アルメニア、ジョージアなど、またベラルーシもその例に漏れません。
そしてウクライナはその本命だったということでしょう。

国際協調など端から眼中にないようなその態度は、もはや世界中を危機に陥れています。
ロシアには、その責任を重く受け止めてもらう必要があります。

厳しい経済制裁によってロシア国民が苦しむとしても、それは引き受けてもらうしかありません。
もちろん、それを課す私たちも、返り血を浴びることは覚悟しておかなければなりませんが。

敢てそうしてでも、ロシアには自分たちに非があることに気づいてもらう必要があります。
そして、考え直してもらわなければ、その流れはやがて世界を滅ぼす方向へと向かって行くことはまちがいありません。

明日と明後日は定休日です

食工房の営業の一週間が終わりました。
毎度申し上げて恐縮ですが、明日火曜日と明後日水曜日は定休日となっております。
店は閉まっておりますので、お間違えのございませんようよろしくお願いいたします。

明日は、またいつものように畑に出て作業の予定です。
この地域の電気柵設置事業への補助金が決定しましたので、これから大急ぎで資材の購入から設置完了まで突っ走らなくてはなりません。

今回、設置事業に参加するのは、私を含めて6名ですが、実際の作業のかなりの部分を私が引き受けることになりそうなので、もうすでに一ヶ月も前から環境整備をしています。
電気柵が通る場所の刈り払い、除草剤の散布、焼き払い、障害物の撤去など、コツコツと合間を見て進めています。

しかし、これからが本番です。
また忙しくなります。
ま、初年度は仕方ありません。
来年以降、楽になりますから。

効果の上がる電気柵を設置出来ると思います。
また追々ご報告に及びます。

ライ麦の穂が出ました

麦ラボ

中島第2圃場のライ麦
穂が出ました。


麦ラボ

先端にほそい繊維が絡んでいます。
クモの糸でしょうか?それとも、ノゲの繊維でしょうか?


麦ラボ

こちらは、まだ茎の中に包まれている状態です。


麦ラボ

定点観察220508
一昨日の画像はスマホ撮影、今日のは一眼レフカメラ(PENTAX K-20D)撮影。

今日も日中は薄曇りながら暖かい一日でした。
このところの暖かさに促されたのでしょう、ライ麦の穂が出ました。

何度見てもうれしく、また感動する情景です。
まだやわらかく弱々しいノゲは、赤みを帯びていて微妙にウェーブしているのですね。

彼の地ウクライナでも、似たような情景が見られるはずですが、今年は無事に収穫まで辿り着けるのでしょうか?
いつだったかニュースの映像で、緑の麦畑の中に、ロシア軍が砲兵陣地を設置している光景が目に留まりました。

農家にとってこれほど残酷なことはありません。
それを思い出しながら、穂が出たライ麦を眺め、彼の地の麦が無事に育つことを祈る私でした。

いずれ値上げをお願いすることになります

ウクライナでの戦争が長引くにつれ、世界中に経済的影響が出ています。
中でもパン屋に関わりの深いのは、ウクライナからの小麦の積み出しが出来なくなっているせいで国際的な穀物価格相場が高騰していることです。
日本国内でも、製パン各社が値上げに踏み切っています。

食工房は、国産小麦のみ使用していますし一部は自給も出来ていますから、国際相場の直接的な影響は目下のところ受けていません。

それはいいのですが、光熱費の高騰がじわじわと効いて来ています。
電気料金、ガス料金、灯油代などエネルギーコストが、この一年くらいの間に10%以上上がっています。
そしてこれからも、さらに上昇することは避けられないようです。

正直に申し上げれば、パンの値段に占める小麦粉のコストはそれほど大きくはありません。
むしろ光熱費や包装資材費など諸経費の部分の方が、ずっと大きい割合を占めています。

少し落ち着いたら価格改定をお願いしようと、様子を見ていましたが、この先も止まることなく上昇し続けるのではないかと思えます。

いろいろ考えましたが、もうここらで値上げをお願いするしかないと思うようになりました。
ただ、どの程度の上げ幅になるのか、そこも難しいところなので、今月いっぱいくらい頭を悩ましてよく考えて、結論を出したいと思います。