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ライ麦の穂が出ました

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ライ麦の出穂 例年より1週間以上早い!

今日、気が付きました。
昨日も見ていたはずですが、穂が出ているようには見えませんでした。
昨夜から今朝にかけて雨が降ったので、そこで一気に出穂したのかも知れません。

いずれにしてもうれしい、そして目出度い光景です。
それにしても、例年より一週間以上も早いことに驚いています。
今年の収穫は、いつ頃になるでしょうか?
そして収穫の成否は如何に?

この自家産ライ麦は、食工房にとって生命線とも言える重要な作物です。
専門業者から購入調達、そして地元の農家さんに作付け依頼へと転換し、さらに自家産へと舵を切りました。
その間の経緯は、これまでに何度かお話しています。

如何なる理由を以てしても、もはやあとに戻ることはあり得ません。
もし、ライ麦が作れなくなったら、その時は潔くパン屋を止めるしかありません。
もちろんその覚悟です。

さて、明日はまた定休日明けの木曜日、パン焼きの日です。
明日からゴールデンウィークが終わる5/6(月)まで、休まずに営業いたします。

日頃お出でになれない方々との出会いも楽しみにしています。

どうぞよろしくお願いいたします。


ゴールデンウィークは、休まず営業します

4/25(木)~5/6(月)までのゴールデンウィークを含む期間中、定休日も休まず営業します。
4/29(月)には、臨時にパンを焼きます。
※この日も焼き立てをお求めいただけます。
期間中は外にテントを張り、お茶やコーヒーのサービスをします。
多くの皆さまのご来店をお待ちしております。


「紙版・飯豊の空の下から・・・」No.77 2024年4月号をご覧いただけます。

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★馬路村の柚子ジャムと柚子マーマレードが買えるようになりました。

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麦畑そして電気柵

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中島第2圃場のライ麦です。


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桜も早や終わりに近づいています。
麦畑の緑は、毎年一番最初に萌えるので、いつも感動せずにいられません。


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このあたりの気候風土に一番合っていると思える、南部小麦です。


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電気柵も年ごとに進化しています。
今年は、線が弛まないようにするためするために、要所に木柱を配置し強い張力をかけて張っています。


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自分で設計組み立てした本体ユニット。
3シーズン目に入り、順調に稼働中です。

麦畑の緑が濃くなって来ました。
雪融け直後から麦畑だけが一面緑色に覆われている情景にいつも感動してしまう私です。
今は、丈も伸び始め、来月になれば次々穂を出すことでしょう。

今日は、早や満開を過ぎてしまいましたが、桜と麦畑の美しいコントラストを眺め、写真を撮りました。

この3本の桜は、家の所有地の中にあるので、手入れを怠ることなく大切に育てています。
この5年余りの間にもずい分大きくなりました。

こんな風に桜も麦畑も、自分が風景の一部を作っていることにとても大きな喜びと意義を感じています。
自然と人間のあるべき関係というものを考えています。

さて今日はもう一つ、中島第2エリアの電気柵を一周設置完了しました。
これで、麦畑を含む周囲の水田や園芸ハウスなどがすべて電気柵の囲いの中に入りました。

第1エリアは、水田の田植えが始まるころまでに完了の予定です。
取り敢えず麦畑だけは先行して囲ってあります。

本当は電気柵なんか張り巡らしたくはありません。
クマやイノシシなどを防ぐために仕方なく設置するのですが、そのおかげでキツネも入れなくなります。
すると、ネズミが増えて作物に悪さをします。
これが決して無視出来ない被害になっています。

一方、電気柵といういかにも人工物然としたものも、風景の中に馴染むと言うかこれはこれで何か楽しい眺めです。
自分が苦労して設置したからかも知れませんが・・・。

そしてこれもまた自分で作った風景と言うわけです。
是非は、見た人の感じ方次第です。

岩手県産「ナンブコムギ」 カビ毒の件

岩手県産の南部小麦から。基準を超えるカビ毒が検出され回収騒ぎとなっています。<参照>

食工房では、自家産のライ麦のカビ毒検査をした経緯について詳しくご報告していますが、折しも時代はこういうリスクにも厳しい目を向けるようになったことを示す結果となりました。<参照1><参照2>

食工房では、岩手県産の南部小麦の粉を主力原材料の一つとして使用しています。
件のカビ毒に汚染された小麦がどこに出荷され使用されたかを追跡していますが、我が食工房の仕入れ先である東日本産業のホームページ上には、今のところ懸念を示す報告はありません。<参照>
東日本産業は、独自に生産者を抱えており、早くからカビ毒の問題にも対応していましたので、まず問題は無いものと思っています。

それにしても、有機栽培は良いとしても無農薬が最良とばかりも言えないことがこれで明らかになりました。
必要があれば使うのが、賢明な人類としての対応ではないでしょうか。
来年以降、食工房でも必要な時に備えて、農薬使用に関する研究を始めようと思っています。

麦踏み、芋掘り

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片足1列ずつ、一度に2列踏みながら進みます。


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娘たちに踏んでもらいました。
向こうでしゃがんでいるのは、発芽したばかりのカラスノエンドウを発見し抜いているところです。


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麦踏みが終わったばかりの中島第4圃場 南部小麦

変わりやすいお天気が続く中、今日は久しぶりに良く晴れました。

日中、ちょうど踏み頃になった二つの圃場の麦踏みをやりました。

世の中には麦踏みローラーという便利な道具もあるのですが、使い勝手その他いろいろ考えて、まだ導入していません。
いつものように2本の足を使って2列ずつ踏みます。

娘2人と一緒に3人で踏むと、小さい圃場は大して時間もかからずあっけなく終わってしまいます。

その後、さつまいもを収穫しましたが、昨日、あまり期待はしていないと申し上げたその予想をはるかに裏切る不作でした。

太いのは1個だけ、あとは指のように細い芋が少しだけ、3畝50株掘ってそれだけですから、如何にこの夏の猛暑がきつかったか分かります。
乾燥には強いはずのさつまいもの葉が枯れるのですから。

そんなわけで、これで柚子きんとん丸も休止確定です。
ここも、かぼちゃあんぱんにがんばってもらいましょう。

今日はその他、農業委員会に就農申請を提出しました。
農業者になるのは、法的手続きがいろいろと複雑で、幾つもの書類を整えなくてはなりませんでした。
ま、これで晴れて農業者になれることは、ほぼ確実となりました。

もうすでに5年の実績もありますし、まわりの農家さんとも交流が深まりつつあります。
農村が自分の心地良い居場所になって行くのを、実感として感じられる今日この頃です。

かぼちゃあんぱん再開

かぼちゃあんぱん

クリイミィなかぼちゃのあん(フィリング)は、シナモンとカルダモンを効かせてあります。


かぼちゃあんぱん

かぼちゃあんぱん 1個220円

明日のパン焼きからかぼちゃあんぱんの製造を再開いたします。

今年は幸いなことにかぼちゃが豊作で、沢山収穫いたしました。
自前の畑でとれたかぼちゃを使って、かぼちゃあんぱんをつくることが出来ます。

お味は、もう皆さまご存じのとおりです。
かぼちゃは、どちらかと言うと地味で目立たない素材ですが、食工房はそこに魔法をかけました。
もう幾度となく、多くの方を驚かせて来たかぼちゃあんぱんです。

今年も年末までの限定メニューとしてリリースいたします。
明日は早速店頭に並ぶはずですので、どうぞお楽しみにご来店ください。

焼き上がりは、午後からになります。
皆さまのご来店を、お待ちしております。


麦畑の様子をご覧ください

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定点観測 2023.10.11


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中島第2圃場 ライ麦


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中島第4圃場 南部小麦


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中島第5圃場 ライ麦


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中島第6圃場 スペルト小麦


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中島第7圃場 スペルト小麦


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中島第8圃場 ライ麦


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猫じゃらしも、見た目は可愛いのですが、畑の中に生えられると厄介です。
背景は、中島第2圃場


クマ出没

獣害対策

夜が明けて明るくなってから撮影されたのは初めて
夜露でレンズが曇っていたのが残念ですが、それでもクマの姿をはっきり捉えています。


9/24 夜に出没した個体と同一と思われる。 <参照>

獣害対策

カメラ設置場所と被写体等の位置関係を示しています。

全圃場播種完了、そしてクマ

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中島第2圃場 ライ麦 10/03 播種完了


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9/26に播いたライ麦は、早やここまで成長しています。


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高野第1圃場 デュラム小麦 9/26 播種


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高野第2圃場 デュラム小麦 9/26 播種

今日は昨日の続きで中島第2圃場のライ麦の播種作業をやりました。

昨夜半、突然の降雨があり、圃場が湿ったため、午後2時過ぎからの作業となりましたが、午後4時30分頃には終えることが出来ました。

これでめでたく全圃場への播種が完了しました。
百姓6年生への進級となりました。
これを記念して、また収穫の恵みパンセットの企画をやりますので、どうぞお楽しみにしていてください。

獣害対策

路上での目撃は、今回が初めてです。

さて、そこまでは良かったのですが、今日は間接的ですが近所の方のクマの目撃情報が伝わって来ました。
それが、この付近の路上だったということで、にわかに緊張が走りました。

早速現場確認をして痕跡を探しましたが、舗装道路の上に足跡が残るはずもなく、何も掴めませんでした。

で、路上での目撃は今回が初めてなのですが、多分過去にも路上に出て来たことがあるのではないかと推測しています。

とりあえず、家の前の路上を狙ってトレイルカメラをセットしました。
もし、これがクマの姿を捉えるようであれば、対策も根本から見直さなくてはなりません。

何しろ我々市民は、直接クマと対決するための手段を何も持ち合わせていませんので。
獣害は、これから先ますます頭の痛い問題となるはずです。

周期的に変わるお天気

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中島第2圃場 ライ麦 播種作業中
麦を作り続けることで、年々土壌が改良されて行っているようです。


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これが播種機「ごんべえ」です。
ホッパーに種を充填しているところです。


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播種機の仕組みがお分かりになりますでしょうか。
搬送ベルトが下降に転じるタイミングで、種が下に落ちます。


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下に落ちた種は、ディスクが切った溝に入るようになっています。
さらに後ろにある覆土パネルによって土寄せされ、さらに後輪で転圧されます。
とても良く出来た機械です。


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小さい体で、グイグイ前進して行く体力の持ち主、下の娘です。


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観察が細かく、完璧な仕事を目指すのは、上の娘です。


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播種作業中の私
圃場の広さの見当が付くかと思います。

このところ2、3日周期でお天気が変化するようになっています。
これは、秋も深まりつつあることを物語っていますね。

今日は晴天に恵まれ、昨日までの雨で湿気っていた圃場も乾き始めました。
最後に残ったライ麦の種を何時播くことが出来るか、チャンスを待っていました。

今日、圃場の乾き具合は今一つでしたが、今日が最後のチャンスと決断して午後からトラクターを出動させました。
もう少し乾いていれば最高でしたが、それでも申し分のない仕上がりになりました。

3時の休憩の後、娘二人にも参加してもらって播種作業を始めました。

今日の圃場は、少し湿気っぽい土がフカフカにやわらかくなっていましたから、播種機が沈んで前進への抵抗が強く、押して行くのは体力勝負でした。
しかし、状態としては良い耕土になっていたと思います。
発芽も早いでしょう。

あとは、カラスノエンドウなど雑草をどの程度淘汰で来たか、今後の状況を見たいと思います。
活発に再生して来るようなら、選択性の除草剤を使用して淘汰するつもりです。
そうすれば、来シーズンからは何の憂いもなくなります。

ちなみに、土壌は今年もまだ流入土砂の有機分が濃厚なので無肥料です。
今日の作業で全部終わらせることが出来なかったので、明日また続きをやります。

明日と明後日は、食工房は定休日となっております。

圃場整備、播種、一気に進む

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中島第2圃場 整備中


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中島第8圃場 9/25 整備中 ※9/26 ライ麦播種完了


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中島第4圃場 9/25 南部小麦を播種


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麦ラボ主査 上の娘


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頼もしいスタッフ 下の娘


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中島第4圃場 9/25 南部小麦播種完了


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中島第5圃場 9/26 ライ麦播種完了


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中島第6圃場(手前)と中島第7圃場(奥) 9/26 スペルト小麦播種完了


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高野第2圃場 デュラム小麦播種
9/26 第1圃場ともにデュラム小麦播種完了

明日から数日雨模様のお天気が続くとの予報を受けて、昨日と今日の2日間、畑仕事に集中しました。
おかげで、中島第2圃場を除く他のすべての圃場が、播種完了となりました。

現在の食工房の圃場は所有地と借地を合わせて9ヶ所あります。
詳細は以下のとおり

中島第1圃場 413㎡ かぼちゃ、さつまいも、じゃがいも、その他の野菜
中島第2圃場 1,456㎡ ライ麦(2018年より)
中島第3圃場 1,015㎡ 2022年より豪雨災害被災のため休耕中
中島第4圃場 383㎡ 南部小麦(2020年より)
中島第5圃場 265㎡ ライ麦(2022年より・以前は試験栽培区として使用)
中島第6圃場 576㎡ スペルト小麦(2021年より)
中島第7圃場 531㎡ スペルト小麦(2022年より)
中島第8圃場 561㎡ ライ麦(2023年より)※2022年度はスペルト小麦を作付け
高野第1圃場 214㎡ デュラム小麦(2022年より)以前は、食工房の菜園として使用
高野第2圃場 191㎡ デュラム小麦(2022年より)以前、ライ麦作付けの経歴あり

以上のような状況となっています。
小さな圃場がほとんどで作業は効率的ではありませんが、与えられた地の利を最大限生かす工夫をして取り組んでいます。
とは言え、広大なウクライナの麦畑にあこがれを感じることもあります。

何はともあれ、今日までに大方播種が完了して、ホッとしているところです。
この次の晴天のタイミングで、残る中島第2圃場にライ麦を播きます。

秋晴れの下、圃場整備進む

本日は秋らしい一日、強すぎない日差し、乾いた心地良い空気、そして青い空でした。
食工房には、次々とお客さまもお見えになり、店頭をあずかるカミさんは忙しかったようです。
ご来店くださいました皆さまには、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

私と娘二人は、圃場整備のためにずっと畑にいて、皆さまにはお目にかかれませんでした。

その圃場整備もいよいよ最終段階に入り、トラクターで仕上げの耕耘をしているところです。
圃場によって土質がずいぶん違うため、短時間で仕上がるところがあるかと思えば、その逆に時間がかかる圃場もあります。

これはもうはっきりしていることですが、麦を作付けすること自体で確実に土壌改良の効果があります。
したがって、新たに手を下した圃場はその分整備に時間がかかり、年期の入った圃場は整備も早いのです。
トラクターへの動力的負荷からして違いがあります。

今日は、一気に3つの圃場の整備が進みました。
明日も晴天が続くようなので、食工房の製造は一時お休みして、畑に出ることになります。

気温も大きく下がり始めましたので、もうすぐ種まきです。
整備が一段落したら、写真を撮ってお見せします。

圃場の整備進む

草刈り作業、藁刻み作業、藁燃やし作業、そしてトラクターで荒起こし、一連の下ごしらえが終わり、今は播種のための仕上げ耕耘を行っています。

仕上げの耕耘は、播種直前も含めて最低2回または3回行います。
仕上がった圃場はきれいな平面になり、ちょうど天板の中できれいに均されたブラウニーの生地のようです。
この仕上がり具合によって、播種機の転がり具合に差が出ます。

世の中には、無除草・不耕起で栽培する例も見られますが、私はやりません。
無除草でも不耕起でも、決して手間が省けて楽が出来るというものではありませんし、麦の作付けをする上で、何をコントロールしたいかによって手法も変わるということですね。

私の場合は、近代的な農法を採用しています。
要は、最終的においしいパンが焼けること、そのための麦の品質を得ることですから。
自分に合ったスタイルでやればいいと思っています。

定休日2日目の明日も、早起きして朝仕事にトラクターを動かします。

ではでは。