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新任会計決まらず

当集落の先日の総会では役員改選が行われ、新区長と監事2名が決まりました。
それ以外の役員については、新区長が委嘱することになっているのですが、早速新区長さんが4月からの新体制に向けて人選を進めています。

ところが、区長の次に重い役職である会計役を引き受けてくださる人がおらず、難渋している模様です。
現職の私に続投の声もかけられたのですが、ここは丁重にお断りしました。

しかし新任の会計が決まらないと、私の方も引き継ぎ作業が出来ませんので困っています。 
高知行きは、残念ながら断念せざるを得ません。

もし、新年度切り替えの4月1日までに決まらないと、4月になってすぐに臨時総会を招集して、その場で新会計を決めなくてはなりません。
それまでの間、暫定的に私が業務を行うことになります。

否、多分、こんなことは、集落始まって以来初めてのことでしょう。
年々人口減少の只中にある我が集落ですから、運営に関しても今後難しい局面が度々訪れることになるのでしょうが、早々にこの事態です。

さて、食工房は明日と明後日の2日間、定休日となっております。

本当は、明日にも高知に出発!と目論んでいたのですが、何となく切符を買わないで置いて良かったというのが何とも皮肉です。

明日は、お天気もパッとしないし、ゆっくり休みます。


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明日からまた冬に逆戻り!?

昨日今日は暖かく過ごしやすかったのですが、明日からまた冬に逆戻りするようです。
雪の予報も出ています。
気温の乱高下で、身体がついて行くのもちょっと大変です。

しかしこれを植物の側から見ると、少し事情が異なります。
こうして寒さが戻って春に向かう動きにブレーキがかかることには、実は大きな意味があります。

暖かい日が続いて、例年になく早い開花を迎えると、種によってはその後に遅霜が襲った時に、果実や延びかけた枝葉が致命的なダメージを受ける可能性があります。
影響を受けやすいりんごや梨などのフルーツ農家さんは、寒さの戻りに内心ほっとしているかも知れません。

私も農家の端くれになりましたので、これまでとは自然界に対する視点も変わりました。
まわりの山も川も、草木も、また鳥や獣たちの姿も、ただ風景として眺めることは、もはや私には出来ません。

でも、決して美しさに対する感動が失われたわけではありません。
プラス奥行をもって立体的に捉えられるようになったということです。

そういう感覚を持つことが出来た!それはもう言葉に出来ないくらい大きな喜びです。
田舎暮らしの醍醐味、真髄は、まさにそこにこそあると思う私です。

最後の大仕事

明日は、当集落の定例総会です。

会計役の私は、集落の会計の決算報告をして皆さまの承認をいただく手はずです。
そのための資料作りなどにここ2ヶ月近く、度々時間を取られました。

でも、それもこれが最後の仕事となりました。
これまで3期6年間勤めて来ましたが、やっと今期で交代していただけることに。

明日は、2時間近い会議になりますので、飲み物の用意も私の仕事です。
今日は、買い出しに行って来ました。

さてその明日が終われば、あとは新任の会計さんに引継ぎをして、私の全任務は終了です。
これで食工房の仕事に集中出来ます。

畑の方も、今年から作付け面積がまた増えることになると思いますので、まあ良いタイミングだと受け止めています。
ではでは。

何だか寒い日が続きます

今日も一日晴れ間は見えず、寒かったですね。
融け残った雪が凍って、カチカチになっていました。

しかし、鳥や獣たちは春を感じているのか、動きが活発になっています。
多くの生き物たちが繁殖期を迎える春ですからね。

それでちょっと面白いと言うか珍しい事が起きつつあります。
クマタカと思しき猛禽が、この付近に度々現れ、どうやら人家直近の木立の上に巣をかけようとしているみたいです。
そのせいで、カラスが追い払われて騒ぎになっている模様です。

クマタカを見たことは以前山暮らしをしていた頃に何度かあり、まず見間違うことは無いと思っています。
こんな人里周辺でクマタカが営巣行動するということは、きっと何か理由があるに違いないのです。

これは推測ですが、クマやサルなど木に上る大型の獣が生息域を広げている現状の下、鳥たちは大きいものから小さいものまで、すべて危機にさらされています。
ここ数年、家の周りに小鳥たちがやたらに増えてにぎやかになっているのですが、それはそうした脅威から逃れるために人間の側にいた方が安全だということを学習したからだと思っています。
もちろん、鳥たちは人間をよく見ています。
自分たちに害を及ぼさない人間を見分けてもいます。

で、クマタカが何らかの学習をして、人里周辺で営巣活動するようになったのだとしたら、これはもう動物学上の大事件でしょう。
でも、それはあり得る話だと私は思います。

なお今後も邪魔しないよう注意深く観察を続けます。

明日と明後日は定休日

ここ数日、冬に逆戻りしたような降雪の日々です。
とは言え、日が長くなって来ており、お天気の変わりやすさからも春の中の変化だと受け止めています。

今週は、悪天候の割にはご来店のお客さまも案外お見えになって、商品棚もすき間が多い状態で定休日前の今日を迎えました。

というわけで、明日と明後日の二日間、食工房は定休日休業です。

これからしばらくの間、3月17日(日)の定例総会が終わるまで、そしてその後役員の引継ぎ作業が終わるまで、忙しい日程です。

キャッシュレス決済の操作にも慣れなくてはなりませんので、トレーニングモードでレジの練習です。

それからまた27日には、農業委員会で今年の作付けについての聞き取り面談があり、出席しなくてはなりません。

うーん・・・、高知に行くタイミングが掴めるでしょうか。
微妙です。

足踏みする春

1月から2月にかけて、降雪も少なく暖かい日が度々あり、今年の春が速いことを窺わせていました。
実際、2月のうちに福寿草も咲きはじめ、小鳥たちのさえずりもにぎやかになりました。

ところが3月になった今日を含めて、数日前からこの先一週間くらい、お天気は雨または雪で気温も低めの予想です。

一方昨年の今頃は、根雪がしっかり残っていましたが、晴天で気持ちの良い日が続いていました。

このように、毎年毎年予測の付かないお天気模様になるので、作物を育てるのも一種賭け事みたいなところがありますね。
まあ、吉と出るか凶と出るか、収穫が終わって見るまで分かりません。

この背景には、地球温暖化があることは確かです。
それが人類によるCO2 排出が原因とする説には一概に同意しかねますが、今後地球環境が激動することは間違いないと思いますから、農業に携わる者はいっそう注意深くまわりの自然を観察していなくてはならないと思っています。

必ず対処への道は開けるはずと信じています。

集落会計の決算作業、食工房の確定申告の準備終わる

ここしばらく時間を取られていた会計仕事が一段落しました。

集落の会計の方は、決算と総会資料の作成も終わり、後はこの次の日曜日に予定されている会計監査を受ければ、私の任務は終わります。

一方食工房の会計も、下の娘が日常の記帳を確実にやってくれましたので、私は決算作業と申告書の作成を今日までに終わらせました。

今日の午後、商工会に持ち込んで事前チェックをしてもらい、一部訂正箇所を直せば提出できる見通しとなりました。

あとは、集落の定例総会と新任の会計さんへの引継ぎが終われば、高知に出かけるタイミングがつかめるのではないかと楽しみにしています。

忙しさ山積み、でも高知に行きたい

南国土佐の空の下から

2018.05.10 高知市南嶺鷲尾山頂上より太平洋を望む

コロナ前まで、大体毎年のように郷里の高知に出かけていました。
コロナ禍になって早や丸4年、その前の年から通算5年間、郷里の土を踏んでいません。

私はここ会津を最後の居住地と決めましたので、別な意味ではここが新たな郷里となりました。
ということは、私には二つの郷里があるということです。
その二つの場所に、心と体を二分されるような感覚をいつも味わっています。

5年も離れていると、何か恋焦がれるような気持に駆り立てられます。
そして、今後年齢が進むに連れ、いつまで長旅に耐えて高知に行けるだろうか?と思うのですね。
また縁ある人たちも、いつまで健在だろうか・・・、そんなことも頭の隅を掠めます。

3月は特別忙しい時期ですが、高知に行くとしたら、やっぱり3月しかないのです。
何とかして、いつ行こうか、思案している私です。

サルの群れ現る

近頃サルの姿を見かけることがありませんでした。
でも、もうそろそろ現れるんじゃないかな・・・と思っていました。

お昼過ぎのことでしたが、買い物に出かけて行った娘から電話がかかって来ました。
集落の外れにサルの群れがいて移動中だと。

ふむふむ、これはいいタイミングだ、こちらに侵入して来るところにお出迎えしてやろうと、ロケット花火など一式用意して現場に向かいました。

私が辿り着く頃には、すでに集落に近付いていて、数匹の姿を確認しました。
ただ、そこで追い払い作業をしても、山の中に四散した後私が引き揚げればまたすぐ集まってくることは確実なので、そのままもう少し引き寄せることにして、やって来そうな位置に先回りしました。

すると、先頭のサルがもう近くまでやって来ていました。
しかし、こちらの対応に気が付いたのかサルの動きが遅いので、一旦家に戻り一時間くらい置いて再び現場に向かいました。

今度は直近で沢山のサルの姿を認めましたので、追い払いにかかりました。
山の方に向かって追い払い、さらに逃げて行った方に先回りしてそこからまた追い払い、そんなことを繰り返しているうちに、山の藪の際まで来てしまいました。

これ以上は、クマもいるかも知れず危険なので、そこまでにして帰って来ました。

まあでも、逃げてもすぐまた戻って来ることは確かで、ロケット花火の音なんかもう平気なのですね。
要するに私がしつこく追い回すのが鬱陶しいだけで、いなくなれば全く何も警戒なんかしていないのだと思います。

畜生!
これ以上はもう効き目は無いのでしょうね。

何か痛い目に、あるいは危険な目に合わせる必要があるのですが、我々にどこまで出来るか、許されているのか、それが問題です。

平和を守るための武力

「戦争を回避するためにこそ武力が必要。」

そんな言葉を、以前の私はとても信じられませんでした。
詭弁以外の何物でもないと掃き捨てたものです。

戦争を回避するなら先ず武装解除が優先、日本の憲法9条が世界に広まらなくては・・・、などと思っていたのですね。

しかしその後、歳を経るに連れ、そうばかりでもないかも知れないと思うようになりました。

また昨日までの続きになりますが、世界には最後まで人の善意を信じるという人がいる一方、人の善意など最初から信じないという人がいて、それぞれ世界の半々を占めているのです。

と言うか、私たち一人一人の心の中に、その二つの側面が相半ばして同居しています。
である以上、どことも誰とも争うことなく平和を実現することは、単なる理想に過ぎず永遠に実現することはありません。

少し話が逸れるかも知れませんが、他者に争いの刃を向けるのは、自身の心の中の戦いに敗れたからです。
ま、それは置いて。

悪い奴らは、強そうな相手には手を出しません。
否、実際そんな低レベルの理由によって、戦争を回避出来ているのではありませんか。

アメリカやイギリス、フランス、ドイツなどが、戦禍に見舞われないのは強い軍事力を持っているから、他に理由なんかありません。
そして戦争を避けるために、欧州各国はこぞってNATOに入りたいのですね。
武力が背景であることは疑う余地がありません。

我が国日本だって同じことです。
他ならぬロシアやまた中国や北朝鮮が手を出さないのは、アメリカの核の傘の下にいることとそして安全保障上の同盟国だからです。
他に理由はありません。

未来永劫、どこまで行っても人類世界は不完全です。
先に申し上げた二面性が無くなることはありません。

だから我々は、銃と花束の両方を携えて前進するしかないのです。