麦畑通信」カテゴリーアーカイブ

スペルト小麦、収穫

麦ラボ

ライ麦に比べれば、半分以下の丈です。
しかし茎は太くしっかりしています。


麦ラボ

野性味溢れる外観です。
種子は、幾重にも外皮に覆われています。

忙しい毎日が過ぎて行きます。
今日もやることいっぱいの一日でした。

さて今日のトピックは、何と言ってもスペルト小麦の収穫です。

鉢植えから始まって、やっと複数の圃場で栽培するまでになりました。
食工房の畑では、種子の保存目的で小面積ながら丁寧な管理を心がけて栽培に臨んでいます。
今日は、待ちに待った刈り取りの日でした。

刈り取った後は一旦ハザかけして脱穀の機会を待ちます。
登熟が揃っていないので、少しの間様子を見ることにしています。

あと、穂先が切れやすくて、うまく脱穀出来るかどうかも微妙です。
このあたりを深く追求して行くと、小麦の品種改良が何故、またどのように進んだかが理解出来そうな気がします。
しかし、スペルト小麦は、食味がとても良く香りも良いのですね。

まずは脱穀してから、詳細をご報告いたします。

炎天下、ライ麦を刈る

降って欲しい時に降らず、水分不足で登熟が遅れたまま弱り始めたライ麦、今度は雨が続いて茎が折れ始めました。
こんなことなら、早めに刈ってハザかけして自然乾燥させながら追熟させた方が良かったと思えましたが、後になってそれを言っても始まりません。

お天気が回復した今日、炎天下で麦刈りを敢行。
刈っては休み、運んでは休み、脱穀しては休み、唐箕にかけてまた休み、僅かばかりのライ麦の始末にたっぷり半日以上かかりました。

50gの種が、ざっと5kgにはなりました。
100倍ですね。
反収に換算すると800kg超です。

ちゃんとやれば、このくらいは穫れるんですね。
昨年は反収換算900kgで、もっと良かったですから。

これを大きい面積で、いかにして仕事の質を落とさずにやれるかです。
難しいですが、挑戦する価値は十分あります。

この次は、スペルト小麦の収穫が待たれます。
商品価値の高いスペルト小麦、国内産はなお珍しく希少です。

追ってまたご報告に及びます。

麦育つ

麦ラボ

高郷町の南部小麦は、もう収穫時期になっていました。


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スペルト小麦です。まだ真っ青です。
すぐ隣がユキチカラですが、スペルトの生育がいかにゆっくりしているかが分かります。


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デュラム小麦です。
やっと色づき始めたところです。
それにしても、見た目が華やか。

作付けをお願いしている農家さんの圃場に、麦の様子を見に行って来ました。

二軒の農家さんとも、この春見た時は肥料の入れ過ぎか早々と倒伏する株がある状態で、先行きが危ぶまれる状況もあったのですが、今日見た限りでは、倒れながらもたくましく育って実の入りも良く、収穫が楽しみな状態になっていました。

思っていたよりずっと良い育ちで、内心これはイケるぞ!と意を強くした次第。
楽しみです。

南部小麦とゆきちからが一番早くて、明日にも刈り取りか・・・?というところ。
デュラム小麦は、もう少し先。
スペルト小麦は、さらに遅れそうです。

南部小麦とゆちきから以外は、今年は種子の確保が主な目的なので、パンになる分は限定的ですが、それでも今から楽しみにしています。
皆さまもご期待くださいね。

そうそう!ライ麦のドライフラワーもいい具合に乾いて来ました。
もうすぐ仕上げて、皆さまに少しずつ差し上げたいと思っています。
こちらもお楽しみに。

初めて見る、スペルト小麦の穂

麦ラボ

初めて見る、スベルト小麦の穂
意外に、ノゲが短いと言うか、ほとんど無いのですね。


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鉢植えしたスペルト小麦が、早々と穂を出しました。
草丈は、そこそこ。
高くもなく、低くもなく。


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東北の在来種、南部小麦です。
ノゲが短いところはスペルト小麦によく似ていますが、登熟したころにどんな違いが見られるか、楽しみにしています。


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食工房で特に注力しているのが、このデュラム小麦です。
雪国での越冬の難しさを克服しつつあります。


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デュラム小麦の穂
大きな穂、長いノゲ、見た目の華やかさは麦の中で一番。
ドライフラワーにして販売も考えています。

昨年初めて種を蒔いて育てたスペルト小麦が、穂を出しました。
初めて見る、スペルト小麦の穂です。

ネット上に公開されている画像を検索した結果からも、これがスペルト小麦であることは間違いありません。

そもそも、スペルト小麦の原穀として売られていたものです。
そして南ドイツ原産のものです。
東北で十分生育可能と見込んでいましたが、問題なく冬を越し、逞しく成長して穂を付けました。

画像は鉢植えのものですが、圃場にも蒔いていますので、そちらも間もなく穂を出して来ると思います。
すごく楽しみです。

そしてもう一つの目玉が、デュラム小麦です。
これは、数年前カナダから入荷したライ麦の中に異物として混入していた小麦と思しき種子数種を一粒ずつ発芽させて鉢に植え、交雑に注意しながら栽培し、その後現在まで自家採種しながら増やし続けてきたものです。
その中の一つがデュラム小麦だったというわけです。

他にも注目に値する品種がありましたが、品種は今一つ不明のまま、栽培更新し続けています。

デュラム小麦は、すでに圃場にて作付けをしましたが、圃場の選び方、肥料の施し方や越冬への配慮などに課題が生じ、今年は大きな収穫は望めない状況です。

今年は、食工房でも耕作を開始しますので、特に難しい部分には率先して挑戦し、お願いしている農家さんたちをリードして行く所存です。

麦の育ちに元気づけられ

麦ラボ

わずか50gの麦(種)が、これだけになりました。
畑の力、植物の力、皆、奇跡に思えます。


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穂が出るタイミングも、揃いました。


麦ラボ

今までで一番大きく立派な穂が出ました。

今日も忙しい一日でした。
お天気は良くて気温も上がり、暑さを感じました。

このところの陽気で、麦がグングン伸びています。
うちの畑のライ麦が穂を出しました。

今年は、茎が太くしっかりとしていて、大きな穂をつけても倒れることはないと思えます。
昨年9月、片手の平に乗るくらいのわずかな量(50g)をパラパラと5m×3列蒔いて、こんなに旺盛に育ってくるのですから、全く驚きです。
一粒万倍の例え通りの結果になっています。

これをそのまま広げると、10a(1反)当たり900kgにも達します。
種子の選別、蒔き方、肥料の与え方、追肥と中耕、そして刈り取り適期の見極め、刈り取りと乾燥、これら全てにノウハウがあるってことなのですね。
この数年の取り組みで、確かな手応えを掴みつつあります。

麦の育ちに、元気をもらっています。

ライ麦、小麦、スペルト小麦、デュラム小麦、大麦、その他品種未確認の麦各種、麦ラボの中身は年ごとに濃くなっています。

全ては、おいしいパンのために。
そして健康と幸福のために。

麦ラボ通信180505

麦ラボ

山都町、宮月圃場のゆきちから(小麦)
こちらで、スペルト小麦とデュラム小麦も作付けしてもらっています。


麦ラボ

高郷町、川前圃場の大麦
早くも穂が出ていました。


麦ラボ

高郷町、上中野圃場の南部小麦

落ち着かない時間が過ぎています。
来週月曜日から一週間ほど、郷里の高知にまた出かけて参ります。

店は、臨時休業となります。
通販出荷対応も止まります。

どうかご了承くださいませ。

そんな合い間に、今日は、作付けをお願いしている農家さんの圃場に、麦の様子を見に行って来ました。
この冬の雪が特別多かったので、うまく越冬出来たかどうか若干不安がありましたが、そんな心配は無用でした。

どの圃場も大変旺盛に育っており、先行きは明るいようです。
一番心配だったデュラム小麦も、雪国会津での越冬に問題が無いことが分かりました。

今シーズンは、何と言っても手探りの一歩の部分が多くありましたので、スペルト小麦、デュラム小麦に関しては、十分な収穫と言うよりは確実な種取りプラスアルファで終わりそうですが、来年以降とても楽しみです。

パン屋を始めて、次に麦の栽培に開眼させられて、これから先、何かと麦に助けてもらう流れになりそうな気がします。
麦が好きです。

宮月圃場

飯豊の空の下から・・・

圃場は、こんな景色を眺める場所にありました。
ここは、只見川と阿賀川の合流点の近く、ダム湖の畔です。


食工房

宮月圃場全景


食工房

河川敷を開墾して圃場にしています。


食工房

中の2列がスペルト小麦、左3列がデュラム小麦、右数列は福島県の奨励品種ユキチカラです。

地元喜多方市山都町の農家さんの圃場に、お願いしたスペルト小麦他の芽が出たとのことで、早速様子を見に行ってきました。

そこは、宮月という美しい名称をいただく集落で、只見川と阿賀川の合流点に位置する場所です。
新郷ダムのダム湖の中ほどに当たり、静かな水面を間近に眺める素晴らしいロケーションです。
写真を撮ったりしている間にも、時々カワセミが川に飛び込む音が聞こえて来るような、そんな場所なのです。

ここでは、4種類の小麦が作付けされています。
そのうち3種類は食工房でお願いしたものです。
南部小麦、スペルト小麦、デュラム小麦です。
あと一種類は、福島県の奨励品種ユキチカラです。

小麦に関して、すでに経験豊富な農家さんなので、来年の収穫期が今から楽しみです。
麦秋の頃のこの場所の眺めを想像するだけで、何だかワクワクして来ますね。

今日は久しぶりの晴天の下、蕎麦刈りも進んだようです。
店の前の畑も、無事作業が終わったようです。

家の畑では、白菜と大根が生育中。
これも久しぶりに、夕方のひと時、私は畑で草取りをしました。

遡って午前中は、埼玉県より友人一家が旅の途中に立ち寄ってくれて、楽しい歓談のひと時を過ごしていました。

というわけで、満足、満足の休日でした。

麦、その後

本日も概ね晴天、昨日に増して暖かい一日となりました。
祝日で昨日に続いて連休となった今日、三々五々ご来店のお客さまが見えました。
バイクで遠出の途中、立ち寄ってくださった方もありました。
ツーリングには最高のコンディションでしたね。
時々、近くの国道を通過して行くオートバイの爆音が聞こえていました。

食工房

高郷・大麦圃場1


食工房

高郷・大麦圃場1


食工房

大麦幼苗


食工房

高郷・大麦圃場2


食工房

高郷・大麦圃場3


食工房

試験場の委託で、新品種の試験栽培をしている区画。


食工房

高郷・小麦圃場1・南部小麦


食工房

高郷・小麦圃場3・デュラム小麦


食工房

デュラム小麦幼苗


食工房

高郷・小麦圃場2・ユキチカラ
畝間に雑草が生えて来ました。


食工房

ユキチカラ
早や、分けつが始まっています。

そして午後、私は仕事を切り上げて、麦の圃場を見に行ってきました。
大麦、小麦合わせて6ヶ所。

先に蒔いたものは、早や分けつが始まっており、畝間には雑草がびっしりと生えていました。

これらが、それぞれ来年の夏にどんな風景になっているか、大方予想は付いていますが、きっと素晴らしい見栄えになると思います。
今から楽しみです。

麦の発芽

食工房

ライ麦が一番先に芽を出しました。


食工房

ライ麦は、発芽時は赤い色をしています。


食工房

デュラム小麦です。


食工房

白菜が巻き始めました。

植物の発芽を見るのは、何とも言えずうれしいものです。
食工房の自前の畑では、ちょうど今、麦の芽が出たところです。

スペルト小麦、ライ麦、デュラム小麦、その他数種類を蒔きましたが、一番先に芽を出したのがライ麦でした。
その後を追うようにデュラム小麦が、スペルト小麦はやっと先端が覗いたところです。

今朝まで雨が降っていた畑では、水滴のついた芽がキラキラと朝の光を反射して感動的でした。
小さな水滴の中に、後ろの景色が逆さ映しになって見えています。

白菜も元気良く巻き始めました。
今朝は、こんな風景に元気をもらいました。

そのまま外にいたかったくらいでしたが、今日はほぼ一日PCの前に座りっ放しでした。
でもそのおかげで、IIDEの方はほぼ終わりました。
これからカミさんが絵を描いて、それを編集してレイアウトすれば、紙面が完成します。

麦ラボ、種まき

麦ラボ

カキ殻粉末をまいています。
今回は、有機肥料の他、化成肥料も併用しました。


麦ラボ

整地したら紐を張り、それに沿って溝を切ります。


麦ラボ

種を蒔くための溝を切ったところ


麦ラボ

付けた溝の中に、種を蒔きます。


麦ラボ

スペルト小麦の種です。


麦ラボ

蒔いた後、薄く覆土したところ。
あとは、発芽を待つのみ。

今日は一日晴れでした。
日中、雲一つない快晴の時もありました。

気温もぐんぐん上がって、久しぶりに暑いと感じました。
そんなお天気の下でしたが、畑に出て麦の種を蒔きました。

小面積と言うこともありますが、圃場の整備は、すべて手作業です。
おかげでたっぷりと汗をかきました。

スペルト小麦、ライ麦、デュラム小麦の3種類を3畝ずつ、交雑を防ぐために間隔を開けて蒔きました。
南部小麦は、農家さんでの収穫が安定して来ていますので、自分たちではやらないことにしました。

あとその他に、娘が研究用に畑の一角を仕切って、4種類の麦を一列ずつ蒔いていました。

自然のサイクルに合わせて、一年一作の麦との付き合いは気の長い仕事ですが、私たちには合っていると言うか向いていると言うか、自然と愛着が湧いて来るのですね。

どんどん深入りして行きそうです。


猿、出没!

今日の夕方、当集落内松阪地区の住宅裏手の山林に、猿の群が現れました。

間近にお住いの方が、爆音花火を鳴らしましたので、私も駆け付けて一緒に追い立てました。

お隣の本木集落との間を行き来している群で、先日の辰ヶ原地区で追い払ったのとは別の群です。
こちらの群は規模が大きく行動範囲も広くて、この前東向地区に出没したのと同じ群です。

今日は、十分に脅しをかけることが出来なかったので、明日にもまた現れるかも知れません。
早朝から警戒です。