本年最後のパンの仕込みです

明日のパン焼きで、製造現場は一応仕事納めです。
一応と言うのは、明後日クッキー焼きをやるかも知れませんので・・・。

新年は、1月7日が初窯と予定しています。

正月のお休みの間も、自分たちがパンを食べたいので、明日は少し多めに一通りの種類を焼きます。
パン好きの方、どうぞパンを買いにおいでください。


さて話は変わりますが、実はシュトレンを作り始めて今年で四回目のクリスマスシーズンでした。
その間何度か、他所のパン菓子屋さんの作になるシュトレンを食べる機会に恵まれました。
有名処のものあり、由緒ある洋菓子屋さんのものありと、いろいろ勉強になりました。
どれも皆それぞれに、工夫を凝らした自信作として、お店の誇りを賭けて販売に臨んでいるものばかりです。
大変良い刺激をいただくとともに、我が食工房のシュトレンの特長は何かということを、客観的に評価する物差しにもなりました。

そこで、我が食工房のシュトレンの特長の一番は何かと言うと、「香り」だと自信を持って申し上げることが出来ます。
手前味噌で恐縮ですが、その香りを楽しんでいただくために、幾つもの工夫(仕掛け)を凝らしています。
その辺の詳細を申し上げることは出来ませんが、決して何か一つ特徴的なものを使っているわけではない、ということだけを明かしておきます。
いろいろ合わさって一つの香りと味わいのハーモニーが出来上がります。
これだから、菓子造り(料理全般ももちろん)はアートと言われ、面白く興味が尽きないのですね。


さてそのシュトレンですが、越年長期熟成したものを来年になってから販売いたします。
数は、僅かしかありませんが、全く別なパッケージ仕様で新年のご贈答用にもお使いいただけます。


どうぞお楽しみに。

食工房、本年の営業は、28日までです。
明日から最後の3日間、店頭にてコーヒー無料サービスいたします。

これで十分

昨晩ナナオサカキの命日のことに触れましたが、その後寝床の中で、20年前山暮らしを始めた頃のことが、次々ととりとめもなく思い出されました。
思えば、文明社会の便利さからはほど遠い彼の地での暮らしの中で、とりわけ心に響いたナナオの詩がこれでした。
「これで十分」・・・

これで十分

足に 土

手に 斧

目に 花

耳に 鳥

鼻に 茸

口に ほほえみ

胸に 歌

肌に 汗

心に 風

これで 十分

<こちら> をクリックしてみてください。

ナナオの朗読で、チェコ語による「これで十分」のイントロの後、チェコ語、日本語、英語の順に同じ歌詞が歌われる。
最後は、3ヶ国語で同時に。

コーヒー屋もボチボチと

ここしばらく、「習刊コーヒー通信」をお休みしています。
「二兎を追う者、一兎をも得ず。」の例えに倣ってしまわぬよう、おかげさまでパン屋が忙しいので、コーヒー屋はボチボチとシークレットビジネス的スタンスになりつつあります。

とは言え、この二十年近くの間に私のコーヒーのファンになってくださった方からの、根強いご注文がポツリポツリと入りますので、まるきり休みには出来ません。
考えてみると、ありがたいことです。
今週も、自家用を含めて7kgほど焙煎しましたが、ほぼ大半は注文分です。

コーヒー通信も、アイディアはいっぱいあるのですが、ゆっくり記事の内容を練っている時間がなくなってしまいました。
これからは毎週の習いにせず、時々触れるカテゴリーにしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。


話は変わって、昨晩は、件のクリスマスコンサートに行って来ました。<参照>
教会の礼拝堂は、まさにコンサートのためにあるようなものですから、とても上等の音を楽しむことが出来ました。
シンセサイザー以外は、全てノーPA・音響なしです。
小じんまりした規模のホールで、数十名の聴衆を前に演奏するのは、コンサートの収益を別にすれば、聴く方にとっても演奏する方にとっても、本当に理想的だと思います。


そんな規模で日常的に、お気に入りのアーティストのライヴを聴く贅沢が許されないものかと、いつも思います。
そして年に一回くらいは、海外からアーティストを呼んで、ちょっとした規模のコンサートが出来る・・・。
(二年前、三年前の二回、友人知人たちと共に、アイリッシュコンサートを主催した。)
そのくらいの時間的あるいは経済的なゆとりが持てないものかと、ため息をついています。


最後に一つ、思い出してください。
12月23日、今日はナナオ・サカキの命日でもありました。
<参照>   そして <参照2>

この一年

この一年、日本でそして世界で、いろいろなことがありましたね。
日本では、60年ぶりに政権が交替しましたし、アメリカでは初めて黒人の大統領が誕生。
大きな期待もあったことは確かですが、世の中は日本も世界もますます難しくなって行くように見えます。

私には、この日本のこともそして世界のことも、全く先が見えません。
一つ言えることは、単純に明るい未来を信じることなど、到底出来ないということです。


良くも悪くも、人間次第、私次第そして貴方次第。


子や孫たちの未来に負の遺産ばかり残さないために、今自分たちに何が出来るか、それだけですね。


明日は定休日で、久しぶりに完全休日をいただけそうです。
この機会に、この一年をじっくりとふり返ってみようと思います。
そして、来る年のことを占ってみようと・・・。


 


ところで、全く何の脈絡もありませんが、先日いわきで素晴らしい演奏を聴かせてくれた、Catriona McKay が作った名曲「Swan LK243」。 
コンサートでは演奏されませんでしたが、サイン会をしている横で私の友人夫妻「フェアリーランド」が演奏して、作曲者本人をいたく感激させたのでした。

そしてこれは、Catriona 自身の演奏が聴かれる、素晴らしいセッションのビデオです。



 


追加更新


ライヴ情報です。
件の友人夫妻、フェアリーランドが出演するコンサートがあります。
お近くの方、ご都合のつく方、ぜひご来場を!



画像クリックで拡大します。


   食工房からお知らせ

今週のクッキーは、ジンジャークッキーです。
今週のマフィンは、ココリスとそば粉マフィンです。

 

忙中緩

さすがにくたびれて、今日は造り仕事を休みました。
昨日焼いたシュトレンを粉糖で化粧したり、ハーフカットを造って出荷の用意をしたり、明日のクッキー焼きの準備をしたりしていました。
これだけでも細々と体を動かしてはいるのですが、緊張感はオーブンが稼働している時とは全く違って、至って緩やかに感じます。



大人も入れる大きさのかまくらの前には、
雪だるまちゃんと雪だるま子ちゃん。



一仕事終えた頃、四男一家が訪ねて来て(実は昨日も来ていた。)、庭にかまくらを作るというので、一緒に雪遊びをしました。
いくつになっても、雪遊びは楽しいものですね。
6歳になった孫(男子)の元気に圧倒されながら、童心に帰ってはしゃいでいる私でした。


 



先日作りかけの雪囲いが完成したところです。



屋根から落ちた雪が、早くも1mを越すほどに
カサが上がっています。



表の門まで、コの字型の通路を確保しています。



中から見たところ。


ついでに、家の周りの雪囲いを点検。
「抱き」と呼ばれる二棟続きの屋根の谷間から、巨大な雪の山がせり出していて、早く落ちてくれればいいのですが、このまま降雪が続くと雪下ろしをしに屋根に登らなければなりません。


そのことを想定して、早くも積み上がった圧雪をさらに平らに固めて、梯子をかけるための土台を作りました。


まあ言ってみれば、雪はイベントですね。
対応せざるを得ない非日常に、気をもむのを通り越して何だかワクワク楽しい自分がおかしくて、思わず笑ってしまいます。


 


ここ数日食工房では、雪の日2倍ポイントプレゼントが適用になり、時節柄高額なお買い物をされた方は、あっという間に満点に近づいてうれしそうでした。


さてさてあと一週間と一日で、今年の営業も終わりです。
シュトレン好評のおかげで、どうやら売り上げもラインに届きそうです。

こうして今年また無事に年が越せそうなのも、一重に皆さまのご愛顧のおかげと感謝申し上げます。
あと一息、どうぞ最後までよろしくお願いいたします。

やっと一息


この他、見えていないところにもパン、パン、パンの山。


どうやら峠を越えました。
一昨日のパン焼きは、昨年同期に仕込み量の最大を更新した時と同じ量。
一時、作業場はパンの山に埋もれそうになりました。
これだけ数量が多いと、焼くことよりもあとの切り分けや袋詰などの方が、気分的には疲れを感じます。
まあでも、今回のようにいきなり大量だったり、かと思うとパンこね機械に掛けられる最低量ギリギリの少量だったり、どんな時にも柔軟に対応出来るようにはなりました。



すでに何度か除雪車が通りました。
積算降雪量は、約1m程でしょうか。
一日毎に締って沈んで行きますが、
それでも新雪の中に踏み込むと、
大方腰まで雪に埋まります。


さて、ちょうど忙しくしている間に、当地ではこれまたいきなり連日のドカ雪大雪で、あっという間に辺りの風景が一変してしまいました。
もう畑に行っても、ネギ一本抜いて来ることは出来なくなりました。
沢山の大根と白菜が雪の下・・・。
第一、畑に辿りつけません!って。


そして朝は先ず、家の周りの除雪が仕事になりました。
これまた、いきなり一気に運動不足どころではなくなりました。
ただし、あまり急に酷使すると、何とか腰になったりして後々不自由になったら困りますから、少しずつペースを上げるように気を付けていました。
それでも、効きますね・・・。
年齢を考えて、無理せずかと言って緩めず、ちょうど良いくらいの負荷というのが、これが難しい・・・。


今家にいる長男が、仕事が休みだというので、昨日今日は除雪に一役買ってもらいました。
おかげで私は、少なくとも無理をしないで済みました。


まあ何と言うか、辺りが白くなって、やっと落ち着きました。
冬ですからね・・・。
どかしてもどかしても、降ればまたキリのない除雪作業ですが、これがまた無心になれるのですね。
妙な快感さえ感じます。
そして何より、雪はきれいです。
この世の不浄を全て覆い隠して、皆真っ白にしてしまう・・・。


雪が落ちて来る様子を眺めていると、これまた時間の流れが止まってしまうような気がするのですよ。


さてあと一日か二日で、そこから先は少しペースダウン出来そうです。
おかげさまで風邪も引かずに済みそう・・・です。
(「まだまだ分からん!」と陰の声。)


シュトレンが大好評で、来週もまた番外追加製造予定してます。

明日から超多忙

やはり、今週にご注文が固まってしまいました。
明日のパンの仕込みは、昨年新記録をマークした時と同じ量に。
実はそれ以上だったのですが、オーブンが回らないことが予想されたため、土曜日に振り分けました。
その土曜日は、今年最後のシュトレン仕込みも予定しています。
もしそれで足りない時は、来週もう一回。
クリスマスを過ぎてしまいますけど、越年長期熟成仕様で、年が明けてから販売することも考えています。


さてさてそんなわけで、多分明日と明後日のブログ更新をお休みいたします。


それから、先日のいわき市でのAltanのコンサートのレポートを、主催者のホームページ上でご覧になれますので、ご紹介しておきましょう。
 <こちら> いわきでのコンサートのレポートは12/6
そして <こちら> は、佐藤英輔さんという方の、詳細なレポート。

当日、何度もアンコールがあり、その最後に演奏してくれたのはこの曲でした。


それでは、どうぞお楽しみください。


 


緩やかに休日返上


I wish your Merry Christmas !


いよいよ今週が、クリスマス出荷のピークになりそうです。
ご依頼先への発送など、宛て先とご依頼主を間違えたりしないよう、ちょっと緊張しながらやっています。

今日は定休日で、ゆっくりと骨休めのつもりでしたが、実際はそうも行きませんでした。
造り仕事こそありませんでしたが、宅配便の送り状発行や中に入れるクリスマスカードの印刷、パッケージを造ったり何かと細々とした仕事がありました。
それでも食工房が動いていないと、ずい分緩やかな時間の流れだと感じます。
それだけ普段はテンションが高いということなのですね。


今日はまた、いつもは遠ざかっている料理もやりました。
本当言うと、料理は大好きです。
パン食をおいしくするための簡単なスープを一品思いついてうまく行きましたが、写真を撮らないうちにペロッと平らげてしまい、ブログネタにするにはちょっと不足なので、また次の機会にでも。


ここしばらく忙しくて、疲れも溜まっている様です。
ここであまりまったりし過ぎると、そのまま寝込んでしまいそうな気がしますので、今日のテンションはちょうど良かったかも知れません。
泣いても笑っても、あと一週間で山場を過ぎます。


シュトレン、ご好評いただいています。
まだまだ造らなくてはならないようです。
皆さま、ありがとうございます。

不信の社会に思うこと

私たちの社会が健全に存続するために、何よりもまず信頼が前提になっていることは、言うまでもないことです。
政治、経済、産業、その他私たちの生活(生存と言ってもいい)に関わる物事は全て、人と人が相互に信頼し合うことがなければ、そもそも成り立ちません。

ところが近年、その信頼に明らかに影が差して来たように思います。
いつの間にか私たちは、すぐには物事を信用しない習性が身についてしまったような気がしますし、個人情報の扱いにも神経質になって来たように思います。


無理もないことで、例えば、誰でも名前を思い出せる有名企業の中で、不正や不祥事に全く縁のなかった所が、一体いくつあったでしょうか。
全く信じられないような、税金の無駄遣いや人事のからくり、警察官や裁判官や医療従事者も例外ではありませんでした。
一番身近な家族である夫婦親子の間でさえ、幼児虐待やドメスティックバイオレンスが社会問題になっているのです。
私たちは今まさに、不信の社会に生きていると言える状況なのではないでしょうか。


食べ物に限っても、一頃世の中を騒がせた偽装事件のおかげで、食品の製造者はまず疑われて当然と思っていなくてはならなくなりました。
こんなことが積み重なって行くと、極端な話、私たちは誰の造ったものも安心して買うことが出来なくなります。


そういう状況の中で、信頼される事業を続けるために、私はやはり個人的なお付き合いから始めるしかないと思っています。
そして確かなものを造り続けること。


はっきり申し上げて、食工房の仕事は効率悪いですけど、信頼と効率は往々にして反比例するものだと思っている私です。


タイヤ交換しました。



今年はとにかく忙しいので、機械を使ってやりました。
でも、装着時の最後の締め付けだけは手でやります。


午前中いいお天気だったのに、雨も降り出した午後になって、やっとタイヤ交換です。
夕方、みぞれ混じりの雨になっていましたので、いつもながらグッドタイミング。
万全の装備は、自分の安全のためというよりは、交通社会全体への責任だと考えています。
皆がそうなら、自ずと自分の安全も護られることになりますから。
人がどうこうではなく、先ず自分からと思っています。
損得ではありません。

雪の気配

今週の週間天気予報は、ずっと雪マークです。
今はまだ雨ですけど、少しでも気温が下がったらみぞれか雪になるところ。

雪囲いも、一部を残して何とか設置しましたので、とりあえず大丈夫です

車のタイヤの交換はまだなので、明日あたりにと思っています。

ちなみに我が家では、タイヤは年中スタッドレスタイヤです。
どういうことかと言うと、一年おきに新しいスタッドレスタイヤを一組購入して、冬使用は2シーズンで終了。
古くなったのを、夏まで使用し続けます。

うちは走行距離が少ないので、さらに翌年の夏用としてもまだ使用可能です。
ですから、冬はいつでも新品または一年落ちのタイヤです。
一年落ちなら、残溝バッチリ、ゴムも硬くなっていないので、ほぼ万全のコンディションです。

それに加えて、タイヤチェーンも携行しています。
ジャッキアップせずに装着出来る小道具も自作しました。
さらに万一の時のことも考えて、ワイヤーとシャックル、ゴム手袋など、レスキュー用品も用意しています。
自分のためだけでなく、思わぬところで誰かのために役立つかも知れませんからね。

あとは、出かける時の状況次第で、スコップや雪掃き道具も積んで行きます。
そうそう、コーヒー豆が入っていた麻袋なんかも、役に立つことがあるのですよ。

最近はありませんが、これで山道を行くとなれば、鉈に鋸、チェーンソウも持って行きます。
使い捨てカイロに毛布、そして堅焼き黒パン。
山暮らしで身に付けた、サバイバル&レスキューのノウハウです。

飯豊山は、もうすっかり雪化粧。
まるでシュトレンのようです。


  食工房からおしらせ


 シュトレン販売中です。

おいしかったからと、ギフト用に追加のご注文をくださる方、あるいはご自身用に2個目をお求めになる方もいらっしゃいます。

今なら、予約なしでもお求めいただけます。

クリスマス、お正月、あるいは冬の間の楽しみに、お一ついかがですか。


食工房のシュトレン 1個 2700円 1/2カット 1500円

ギフトパッケージも用意しています。(+200円)