月別アーカイブ: 2014年3月

価格の付け替え作業中

いよいよ明日から、8%消費税率が適用されます。
各方面で、価格の付け替え作業が行われています。

食工房は、POSレジなんか使っていませんので、価格の再登録みたいな作業はありませんが、店頭の値札はかけ替えなくてはなりません。
幸い明日と明後日は定休日ですから、その間にやれば良いということで、少しは余裕があります。

一方、ホームページやオンラインストアは、年中無休24時間稼働ですから、今日中に終わらせなくてはなりません。
それもなかなか大変ですから、オンラインストア”SHOKUKO STORE”は、ただ今臨時閉鎖中です。
明日、新しい設定で再開いたします。

そんなこんなで、今夜はまた忙しいというわけです。
IIDEも進めなくてはならないし、コーヒー飲みながらがんばります。

それにしても安倍さん、こうして余計な仕事を作ってくれるものだから、庶民は大変ですよ!
これで4月の商売がどんなことになるのか、期待なんかこれっぽっちも持てません。
不安だけが増幅しています。

新しいことを覚える楽しみ

pandaの編集をしています。
実は、今度からpandaではありません。
「パンだより」改め、「飯豊の空の下から・・・」となります。
略号(コードネーム)は、”IIDE”。

ブックレットスタイルにするため、新しいアプリケーションに挑戦しています。
今まで通りIllustratorでも出来るのですが、そこは私の好奇心が勝ってIn Designを使うことにしたのです。
今度は件のスタッフMさんがいませんから、自分一人で勉強です。

時間がかかっています。
最初は、ちょっと不出来な紙面になるかも知れません。
文字だけは大きく読みやすいと思いますが。

そんなにしてまでも・・・、新しいもの好きは直りません。
知ること、覚えること、向上して行くことが、私の何よりの楽しみです。

もちろん、本業は疎かにいたしません!

貴重な経験を・・・

今日は、午前中はパン焼き。
午後から、沼ノ平の福寿草まつりの会場へ、コーヒーサービスをしに行きました。

お天気も良く、沢山の人がいらしていました。
で、私がコーヒーサービスをしている地域の集会施設、祭りの期間中は近郷近在でも有名な「沼ノ平の蕎麦」が食べられる食堂になっています。

そこで給仕をしているスタッフのお一人が、カエデの樹液つまりメイプルシロップの素ですが、それを大きなペットボトルに1本お持ちになって、これをお湯代わりにコーヒーを抽出してもらえないかと言うお話しです。

否、最初は、メイプルシロップの甘みがコーヒーによく合うとか、そういう話しだと勘違いしていたのですが、まさか樹液を沸かしてそれでコーヒーを入れるとは、到底想像が付きませんでした。

さて、件のカエデの樹液をヤカンに入れて火にかけました。
やはりただの水とは違って、少しとろみと言うか粘りのようなものがあるのですね。
沸騰直前で火を止めて、少し冷ましてから抽出にかかりました。

まず泡立ちが違いました。当然かも知れません。
抽出自体は、とても順調に進みました。

終わって、気になるのは味ですね。
ほんの少し、私もいただきました。
何しろ貴重なカエデの樹液ですから、一滴だって無駄に出来ませんよね。

驚いたことに、酸味が切れてとてもさっぱりとした味になっていました。
そして当然のことですが、ほんのりと上品な甘みが乗って、なかなか秀逸な味わいです。

とてもとても貴重な経験をさせていただきました。
そしてそれより何より、カエデの樹液を集めている方がいたこと、そのような大きなカエデの木があることに、驚きと感激の私でした。
沼ノ平、あらためて、素敵な所です!

ちなみに、驚きと緊張のあまり、写真なんか撮っていられませんでした。

明日も、コーヒーサービスやっています。
皆さまぜひ、福寿草まつりにお出かけください。

何しろ忙しい!

スタッフが一人減ったからということも、もちろんありますが、それだけではないのですね。
この仕事のキリの無さは何なんでしょう。

しかも、そのくらい働いてないと、ご飯が食べられない。
所得税なんか払ったことが無い収入でも、〇〇税、☐☐税、△△税・・・と、取られどころはいくらでもあります。
その税金がどこで何に使われるのか、誰の懐を肥やしているのだか知りませんが、見渡す限り、知る限り、理不尽なことがいっぱいです。

仕事をするのは、ちっとも嫌じゃありません。
パン屋の仕事を愛しています。
仕事を続けられることが、私の幸せです。

でも、誰だか分からない、しかもあざとい奴らのために働くのは、我慢がなりません。
それだけがストレスです。

本当に喜んでくださる方のためにだけ、この仕事でご恩に報いたいです。

明日は、早朝からパンこねです。
ではでは。

いや、もう大変!

価格の改定をお願いしますと、昨日告知申し上げて、今日改めて読み直して、つくづく思います。
これはもう本当に大変なことなんだと。

3月のうちに・・・と、微々たる効果しかないと分かっていても、この際バターを多めに買い込んでおこうかなと思ったり、プリンターのトナーを注文したり、今日は車のガソリンを満タンにして来た私です。

皆さまも、何か対応されましたか。
でも、こんなことくらいしか出来ないというのも、もどかしいですねぇ。

この後10%になるのでしたね。
何を買っても、その場で10%分の税金を払う・・・、理不尽だと思います。

北欧では、消費税率23%の国もありますが、食料品と医療費には課税せず、逆に贅沢品には沢山課税してその平均が23%ですから。

所得の再配分、富の再分配という観点から見れば、日本は格差を助長する方向に舵を切っています。
これからますます、暮らし難い国になります。

せめて食工房は、いいものを安く売りたいと思っているのですが、意に反して値上げしなくてはなりません。
本当の話し、年収や資産に応じて違う値段で売れるのならいいのですが。

改めてお知らせとお願い

皆さまご存じのとおり、4月から消費税率が変わります。
5%から8%へ。
今後さらに10%になることも決まっています。
これに伴い、各方面で新価格への付け替え作業が進んでいます。

すでに何度かお知らせとお願いの中で申し上げていますが、食工房はこれまで消費税を転嫁しない価格で経過して来ました。
しかし今回、原材料から諸経費に至るまで何もかもが実質値上げになる中、従来の価格を維持することは到底不可能です。
今回の消費税率改定を機に、値上げの理由を明確にするためにも、食工房では消費税を転嫁させていただくことにしました。
4月1日より、従来の価格に消費税分8%を上乗せした価格を、新価格としてご了承いただきますようお願いいたします。

新価格一覧表をご覧いただけます。<参照>

それから、通販をご利用の方に、もう一つお知らせとお願いがあります。
送料が、これまでに比べ大幅に上がることになります。

これは、宅配業者(ヤマト運輸・宅急便)の契約運賃の、荷物の重量やサイズによる規定が厳格に適用されることになったため、例えば従来525円でお届け出来たもののほとんどが756円以上になります。

燃料費が高騰している折から、運送業者もギリギリの選択でこのような対応を迫って来ています。
送料半額サービスや無料サービスも、当方の実質負担が大幅に増えますから、適用範囲を後退させる以外策がありません。
4月からは、5000円以上で半額サービス、8000円以上で無料サービスといたしますので、これも合わせてご了承ください。

正直、大変な世の中になりつつあるという気がしています。
半端じゃありません。

どちらさまも同様のご事情とお察しいたしますが、何卒ご理解を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

春愁ハーモニー・Re9展

個展

画像クリックで拡大します。

和服や帯地をリメイクして、人形や小物や衣服などの作品にされた、中川ゆう子さんの作品展です。

中川ゆう子さんは、いつもは東京にお住まいの方ですが、妹さんがこの山都町にいらして、度々山都町に訪ねて来られます。
食工房も、いつもお出でになる度、ご利用いただいています。

そんな中川さんの個展が、茶房・千にて開催中とのご案内をいただきましたので、連れ合いと二人で行って来ました。
まず、連れ合いと中川さんが布の話しで盛り上がる最中、私の目を捕えたのは4体の人形でした。

ご本人も、「これは気合い入ってます!」と仰るだけあって、「魂」が入っていました。
きっと誰も見ていない真夜中に、動き回っているはず・・・。

伺ったところ、かの辻村ジュサブローの孫弟子に当る人に13年間師事したそうですから、これはなるほどと頷く私でした。

・・・と、それはさておき、作品から伝わって来るのは、彼女の布に対する愛着、愛情の深さです。
そして、体を動かし、手を動かしてモノを作ることに注ぐ情熱も・・・。

そして思ったこと。
パンを焼くこと、お菓子を焼くこと、皆何か通じるものがあるということ。

作品展、当初今月29日までの予定でしたが、リクエストに応えて来月末まで会期を延長したそうです。
ただし中川さんは、29日まででその後一旦東京にお帰りになるとのこと。
会期の終わり頃、また山都町に来られる予定だそうです。

皆さま、ぜひご覧になってください。

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会場のご案内


より大きな地図で 茶房「千」 を表示

暖かくなりました

麦畑通信

大江ファーム・小麦・第一圃場


麦畑通信

この生命力の強さ!

何だかんだ言っても、3月ももうすぐお終い。
今日は南風が吹いて、とても暖かい一日でした。
雪もずんずん融けて行きます。

用があって出かけた折、大江ファームの小麦の圃場に緑が差しているのが目に入りました。
帰り道、立ち寄って写真を撮って来ました。

雪の下でじっと耐えていた小麦です。
しかし、すごい生命力ですね。
融け残った雪を押しのけるように、どんどん葉を伸ばしています。
初夏の頃の麦秋と夏の収穫が楽しみです。


いいでの湯、再開・通行止めの解除
昨年12月から改修工事のため休業中だった「いいでのゆ(湯)」が、4月1日より営業再開になります。
営業再開のおしらせ


飯豊の空の下から・・・
飯豊の空の下から・・・

それから昨年の豪雨災害で、道路が崩壊し通行止めとなっていた「いいでのゆ」から先への通行が、一部可能になります。

福寿草まつりも開催中の折、山都町相川・一ノ木方面へ、ぜひお越しください。

食工房も張り切って、みなさまのご来店をお待ちしております。

新兵器登場

ロボクープ

容量の割にコンパクトで助かります。


ロボクープ

ブレードアセンブリーが分解可能で、刃を2枚にしたり3枚にしたり自由自在。
撹拌力と乳化力は、超強力。

10年来の念願がやっと叶いました。
業務用のカッターミキサーの導入です。
スコーンを始め、ミックスナッツ、あん造りなど、食工房では、ほとんどのメニューの下ごしらえに欠かせない道具です。

今までは、家庭用より少しましなくらいで一応業務用のものをジャンク品で入手しメンテナンスをしながら、会津でパン屋を始める前から通算15年ほど使いました。
そして最近は、もうどうにもこうにもならないくらい酷使し続けていましたので、いつ壊れてもおかしくない状況でした。
今度は、新品です。

早速、スコーンの仕込みや小豆のあんこ造りに使って見ました。
製品の出来に、少し違いが出ているような気がします。

何しろモーターの力が全然違うし、高速回転も使えますので、以前手がけていてその後機械を壊さないようにと中止せざるを得なかった、くるみペーストやあらびきマスタードもまた復活したいと思っています。
いろいろとまたレパートリーが増えそうで、楽しみです。
皆さまも、どうぞご期待ください。

メーカーのプロモーションビデオが、なかなか良く出来ています。
購入後、説明書を見なくても、すぐに使い方が分かりました。


食工房は、明日と明後日、定休日となっております。
お間違えのないよう、よろしくお願いいたします。

福寿草まつりに行って来ました

沼能平の福寿草まつり

小さいながら、よく出来た会館でした。
インターネット回線が引き込まれ、専用パソコンも設置されています。

福寿草まつりに行って来ました。
と言っても、残念ながら福寿草を見て来たのではありません。
予定通り、コーヒーサービスをしに行っておりました。
本日は、開会式が執り行われました。

しかしそれにしても感心したこと。
沼ノ平地区の方々の働きぶりです。

このイベントは、地域の物産を販売したり、蕎麦を食べさせたり、もちろん収益はあります。
しかし、基本的な働きはすべてボランティアです。

100万株はあると言われる福寿草も、ただ勝手に咲いているわけではありません。
お話しを聞いてみたところ、真冬の雪の間を除けばほぼ一年中、何かしらの手入れをしているのだそうです。
野生のままにして置いたのでは、あのような見事な群生にはならないし、散策するための歩道の整備にも手間暇と費用をかけています。

限界集落と言われ、高齢化の進んだ小さな行政区が、どうしてそこまでやるのか・・・と思いますが、実際に地域の人と交流すると伝わって来るものがあるのですね。
心意気・・・というやつです。

すでにご存じのとおり、食工房のためにライ麦と小麦を栽培してくださっている方も、この地区の方です。
自分たちの村の景観に、誇りと自信を持っていらして、それを維持するための労を惜しまない。
しかしその努力は、口で言うほど生易しいものではありません。
日頃はお勤めに出ている方がほとんどですから、せっかくの休みの日に、とうてい損得だけで出来る仕事ではありません。

イベントを支える皆さんの働きぶりにも、その心意気が感じられて、とても良い刺激をいただいて来ました。
地域おこしって何なのか?その答えの一つを見るような、沼ノ平の福寿草まつりです。

「沼ノ平へ」2013年4月
「沼ノ平の麦畑の風景」2012年11月