投稿者「MIKIO AOKI」のアーカイブ

ライ麦に関する反省点

今年のライ麦は、面積が増えたにもかかわらず量的に40%の減収、質的にも屑麦が多く大量の選別下が出ました。
最終的に選別後の収量は240kgでした。

この原因の一つが気象条件だったわけですが、その他に我々の圃場へのかかわり方もいくつか問題があったことを自覚しています。
圃場の水はけが悪い状態があったこと、水はけの良い箇所では肥料分が足りていなかったこと、つまり土壌の質がよろしくなかったことが大きな原因です。

4年前の夏の大洪水で、土砂が流れ込んだあとの対応がうまく行ってないようです。
肥沃な泥が溜まった所は水はけが悪く、育つには育つのですが、寝の張りが浅く徒長する傾向があります。
逆に砂や小石が溜まった所は水はけは良いかわりに、肥料分はほとんどありません。
それが不規則にまだらに分布しているので、均一に良好な土壌にするには、よほど手間をかけなくてはならないようです。

今回は、一気に広がった圃場に対応し切れていないことが露呈してしまいましたので、この次は、その面積を維持しつつ必要な策が施せるよう努力と工夫が求められると思っています。
トラクターも新しくなりましたし、必要な作業機も導入予定なので、状況は改善して行くと思います。

さて、残るスペルト小麦の収穫までの一時、明日から週末まで、また切り替えてパン屋稼業に集中します。

何と言っても、こちらが本命ですから。

皆さまのご来店、お待ちしております。


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さすがにくたびれました!

麦ラボ

中島第2圃場 ライ麦
倒伏した箇所も地面に触っていなければ、何とか収穫出来るかも知れません。


麦ラボ

この状態を刈って行くのですから、多少のロスはありますが、コンバインの能力は全くすごい!


麦ラボ

中島第2圃場のライ麦収穫
あと少しで終わりです。

麦の収穫も2/3くらいは終わりました。

残っているのは、スペルト小麦の収穫です。
それから試験栽培中のライ小麦2種類の収穫があります。
あと一週間くらいで終わると思います。

今年の麦の収穫は、ありがたいことにお天気にだけは恵まれています。
南部小麦の収穫が始まった6/26から7/8今日まで、途中2日ほど雨が降りましたが、それ以外はだいたい晴れか曇りでした。
圃場もよく乾いて、コンバインも順調に稼働しました。

それはそれで大変良かったのですが、何にしてもこの暑さがたまりません。
早朝の涼しいうちに作業出来れば良いのではと思うのですが、朝露が完全に乾いて麦わらが硬くならないとうまく刈れないので、結局、炎天下で作業することになります。
夕方はいいのですが、時間的に短くあっという間に暗くなって来ます。

昨年に比べて一気に作付け面積が2倍以上に増えましたので、さすがに時間もかかっています。
体力の限界を感じます。

また、ライ麦の倒伏は、その時の気象条件に左右される部分もあり、栽培技術だけでは防ぎ切れるかどうかまだ分かりません。
来年に向けて、いくつか試してみようという目論見があります。

それはまあいいとして、昨日と今日でやっとのことでライ麦の収穫を終えました。
結果は、昨年に比べて大幅な減収です。
これから一年間、ライ麦は貴重品になりました。

今後の一番の課題は、さらに機械化を進めることです。
私も高齢になりましたし、娘たちにもこれ以上負担をかけるわけには行きません。

機械化出来るところは極力機械化して、一方で細かい観察と的確な判断に注力出来るようにしたい、それを一つの理想として目指しています。

そしてそれもこれも、すべてはおいしいパンのためです。
がんばります。

麦の収穫が続いています

麦ラボ

会津で収穫されるデュラム小麦
日本国内でも数例しかない中の一つとして、貴重な存在です。


麦ラボ

トラクターの後ろに装着されたキャリア
荷台を設置するまで下ろせるので、荷物の積み下ろしが容易。


麦ラボ

エアコン装備のキャビン
暑い夏、土埃の舞う圃場の耕うん作業も楽になります。
高齢者には、大きな福音です。

麦の収穫を続けています。

今年は、収穫期になってから晴天が続いていますので、作業のしやすさという点では大変助かっています。

コンバインも支障なく稼働していますし、新しいトラクターにはリアキャリアを装着して運搬車として重宝しています。

加えてエアコン装備のキャビン仕様は、炎天下の作業中避難所的役割も果たします。

ありがたいことです。

今日は、デュラム小麦の収穫を行いました。
面積は極少なく、生育も見た目が良くなさそうでしたが、予想に反して豊作で品質も上々でした。
ただ、丈が伸び過ぎて倒伏していたため、コンバイン作業は娘2人に補助してもらいながら、やっとのことで終わらせることが出来ました。

そしていよいよ明日からは、激しく倒伏しているライ麦の収穫に取りかかります。
丸2日間あればなんとかなると思っていますが、どうなることでしょう。

今日の作業でも、あまりの暑さに負けて、2時間ほど作業を中断し日陰で休憩を余儀なくされましたから・・・。


獣害対策

この個体は、昨年あたりから度々捉えられています。
私と娘2人が付けたコードネームは「コロッケ」。

獣害対策

消防屯所向かい、墓地入口を登って行くクマ

さて一方、昨日の夜、近所の住宅の物置にクマが侵入し、保管してあった米ぬかの袋が引っ張り出され荒らされました。

このクマの姿を、2ヶ所のトレイルカメラが捉えており、時間と行動の関係を推測しているところです。

いよいよ駆除申請を出すことになりますが、担当部署は駆除に消極的のようだと話が伝わって来ています。

実際どうなるか分かりませんが、状況は大変危険な段階に来ていますので、近所の方々や区長さんとも情報共有して、警戒を怠ることのないよう申し合わせています。

キャッシュレス、確実に普及しています

キャッシュレス決済に対応するようになって一年と3ヶ月ほどになりますが、キャッシュレス決済を利用する人の割合は、確実に増えて来ています。

尤も、今のところは現金決済の人の割合の方がまだ多い状況ではありますが、いずれキャッシュレス決済と逆転するのは時間の問題だと思います。

一方、私自身のことを申し上げると、私もこの一年くらいの間にほとんどキャッシュレス決済になってしまいました。
街で買い物をする時は、今やすべてスマホのアプリで決済しています。
たまに現金を使用するのは、自動販売機で飲み物を買う時くらいです。

多分、私くらいの年代の方々も、多くがスマホ決済を利用しているのではないかと思います。
この前、スーパーマーケットで買い物をした時、有人のレジは2つのみで無人のセルフレジが10基以上設置されていて、それを利用している人は高齢の方も含めてほとんどがスマホ決済でした。

これを見ると、ものすごく大きな人員削減、省力化が実現しているのだなと、妙に感心してしまいます。

ま、現金は最後まで残ることは間違いありませんが、購買行動の大半は現金を使わないで成立する時代になったのだなと実感する私です。

とうとうこんなことに

すでに全国ニュースになっていますので、多くの方がご存じの事と思います。
岩手県北上市で、住宅に居た81歳の女性がクマに襲われて死亡するという事件がありました。
この地域では、最近4日連続で家屋や小屋にクマが侵入し、米を食べるなどの被害が確認されていたそうです。

このニュースの第一報を聞いた時、私の頭にとっさに浮かんだのは、とうとうこんなことになった!ということでした。

私は、以前から申し上げて来たと思います。
クマに限らず、野生動物たちは、もはや人を恐れなくなりつつあり、それは何も特別な個体に限られる話ではないということ。
人類が、この何千年、否何万年かけて築き上げた動物たちに対する優位性が、この数十年で脆くも崩壊しつつあるということです。

この事実に気づいている有識者は、実は数えるほどしかおらず、大方の専門家と呼ばれる人たちは、全く見当外れのウソばかり言っていると、私などは以前から業を煮やしています。

今回の事件を客観的に見て見ましょう。

昔、クマは山の中に居るものと決まっていました。
人を襲うことは、ごく稀な出来事でした。

それが近年、山の中で度々人が襲われるようになりました。
そんな危険な山に行かなければいいという意見もありましたが、今度はクマが人里に出て来るようになりました。

外にいる時は、早朝、夕方を避け、クマ除けの鈴などを持つようにと注意喚起が頻繁になりました。
しかし今度は、家の中にクマが侵入して来る事態となり、そうなってはもうおしまいです。

件の北上市では、クマ避けのための避難所を開設したそうです。

否、何かが違っています。
そんな方法で、クマの脅威から身を護ることは出来ません。

避難した人たちが本当に安心して家に戻れる日は、実は来ないのではないでしょうか。
当該クマが駆除されたとしても、他のクマたちももはや人を恐れず人のいる空間に遠慮なく侵入して来る可能性は、限りなく大きいからです。

私が以前から申し上げている通り、ここは戦うしかないのです。
クマに危害を加えることを良しとしないのは結構ですが、こちらに危害が及んでいる以上、ある程度危害を加えるつもりで対処しない限り、向こうが遠慮する理由は元々ないのだということを理解しなくてはいけません。

人が再び卓越した狩猟者になることがあり得るのか、それは分かりませんが、野生動物たちに脅かされることから逃れたいと思うなら、その道を取り戻すより他ないと思う私です。

局面は、もうすでに末期的です。
対応に行き詰まり苦慮を重ねる人々の姿が、私には見えています。

猛暑が続きます

今年は、梅雨だと言いながらその割に雨は少なく、気温は連日30℃超の猛暑、もう夏がやって来たと言っても過言ではありませんね。

麦刈りなど外での作業は、日除けの帽子着用、水分補給、休憩はかならず日陰でなど、留意すべき項目が多々あります。
油断していると、熱中症はすぐ隣に・・・と言う感じです。
まあでも、昨日も今日も大丈夫ではありました。

今日までに、全体の半分くらいは刈り終えましたので、あとは手強いライ麦の収穫まで数日、明日から週末までは切り替えてパン屋の仕事に注力します。
パン屋の仕事が順調でなかったら、何のために麦をつくっているのか分からなくなりますからね。

明日も、おいしいパンを焼きます。
そして皆さまのご来店をお待ちしております。
店頭にて、麦の原穀もお見せします。

ゆめちから、収穫

麦ラボ

ゆめちから 近影
長いノゲを持つ特徴的な姿をしています。


麦ラボ

中島第13圃場 ゆめちから収穫
この圃場は、面積が10aを少し超えています。


麦ラボ

今年は、コンバインも調子良く稼働しています。

国産小麦でありながら、超強力粉を製粉可能な品種「ゆめちから」を、初めて収穫しました。

麦刈りとクマ出没

麦ラボ

コンバインが順調に稼働してくれました。

★後ろから麦わらを細かく刻んで排出する機構が上手く作動することが分かりました。

今日は朝から麦刈りを予定していました。
食工房でお客さまをお迎えするための準備だけして、後はカミさんに任せ、圃場に出ました。

南部小麦の残りの部分を刈って一段落したのがお昼前ということで、そこで一旦休憩となりました。

午後、ゆめちからを刈る予定でしたが、若干早いと判断してもう一日か二日様子を見ることにしました。

代わって、ライ小麦の試験栽培区をバインダーで刈り取って稲架かけしようということになったのですが、肝心のバインダーが燃料ホースの破損その他で動かず、急遽修理対応となりました。
業者さんは全て休業ですから、ホームセンターで代わりに何りそうな部品を探して見つけ、取り敢えず仮ですが動かせるようにはなりました。

と、それは良かったのですが、朝一番にカメラをチェックした際、二ヶ所でクマ出没が捉えられており、しかもこれまでで一番住居に近い地点だったので、近所の方々にお知らせしたりで、にわかに緊張感が走りました。

今回は、同一個体が時間を追って移動して行った様子が分かるものでしたので、今後家の周りを特に警戒しなくてはならないと思っています。
全く憂鬱です。

クマは、いなくていいです!

写真の一枚も撮れば良かったのですが

本日は、予定通りに、早朝からお昼過ぎまでパン焼き仕事、午後からまず麦刈りのための準備に取りかかりました。

倉庫の中を片付けて乾燥機を使えるように、また籾摺り機もセットするのでトラクターを外に出し、床の掃除もしました。
他にもいろいろやることがあって、すっかり準備が整ったのは午後4時過ぎでした。

それからやっと畑に入れることに・・・。
コンバインを移動して、刈り始めたのは午後5時過ぎのことでした。

今は日が長くて午後7時過ぎまで作業が出来ますので、今日は畑2枚を刈り終えることが出来ました。
今日の作業は、南部小麦の圃場でしたが、とりあえず200kg弱を回収して乾燥機に入れました。

明日残りの一枚を刈って、今日の分と一緒にして仕上げます。
乾燥の後は、籾摺り機でクリーニングをし、グレーダーで選別して品質を上げます。

そうしている間にも、次の圃場の麦刈りをしなければなりません。
次は、ゆめちからになると思います。

とまあ、写真の一枚も撮れば良かったのですが、今日はもう無我夢中でそんな余裕はありませんでした。
明日は、作業を始める前に何枚か写真を撮ろうと思います。
後々、貴重な記録になることは間違いありませんので。

あぁ、今日はもうくたびれ過ぎです。
まだ頭がカッカ!としてますが、横になったら気絶したように眠れそうです。
ではでは。

明日から麦刈り

明日から数日間、晴天が続くようです。

一方、麦の登熟が、この数日の間に急進行しました。

いよいよ、明日から麦刈りです。

度重なる雨のせいで、品質は今一のところもありますが、良いところは良いので選別しながら収穫します。
悪いところは、きっぱりあきらめて外します。

あとは、機械が順調に動くことだけを祈ります。
多分大丈夫だと思ってはいますが、何があるか分からないのが現実なので、しっかり心の準備はして臨みます。

明日は、まず早朝からお昼過ぎまでパン焼き作業をします。

お客さまをお迎えする準備が出来たら、店はカミさんに任せて、私は麦畑に出動です。

どんなことになりますか・・・。
無事に収穫作業が進むことを願っています。