投稿者「MIKIO AOKI」のアーカイブ

明日は、シュトレン焼き

シュトレンの製造が最後の追い込みにかかっています。
明日は、その数60個。

値上げをしたので、ご注文が減ってしまうのではないかと案じていましたが、いつもの方々が手堅くご予約くださり、例年同様の数が出そうです。

加えて今年はワインケーキもクリスマスメニューとしておすすめした結果、幾人かの方からご注文いただきました。

おかげさまで、何とか年が越せそうです。
ありがとうございます。

そしてすでに召し上がった方々から、うれしいご感想もいただいています。
何と言っても、その評価のポイントは味と香りです。
大きさや見た目も、たしかにインパクトありますが。

食工房がシュトレンを作り始めてから20周年、基本レシピはずっと同じですが、数限りない工夫と改良を加えながら今に至っています。
これからも、まだまだ向上して行けると思っています。

さて、そのシュトレンも、間もなくご注文を締め切ります。
予備分はほとんどありませんので、ご入用の方はお急ぎください。


「紙版・飯豊の空の下から・・・」No.85 2025年11月号をご覧いただけます。

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★馬路村の柚子ジャムと柚子マーマレードが買えるようになりました。

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いい匂い、食工房のパン

もう、何度も申し上げたかも知れません。

しかし、お客さまから度々そうしたご感想をお聞かせいただきますので、こちらとしても二度三度ならず申し上げたことを承知でも、改めてまた自慢したくなるのですね。

とにかく食工房のパンはいい匂いがするとのご感想です。

宅急便のドライバーさん曰く、食工房のパンを積んで走っている間、荷室を開ける度にパンのいいにおいが漂うと。
お届けした先のお客さまは、箱を開けてまずそのいい匂いに感激されるようです。
また納品に伺った業者さんでも、コンテナを開けて検品の時に、「いい匂い!」と仰います。

そのパンをつくっている私たちは、酵母種の時からパン生地まで、そして釜入れして焼いている最中、焼き上がりの時、袋詰めの時、それぞれずっといい匂いを嗅ぎながら作業していますので、ちょっと慣れっこになっていて、逆にお客さまのような新鮮な感激を味わうことは無くなっているのかも知れません。

いずれにしても、そのいい匂いの元は、一つは酵母種です。
もうかれこれ35年以上、継ぎ足し継ぎ足し使い続けている酵母種です。
毎回、継ぎ足すのは小麦粉と水と砂糖と塩、これだけなのにあの香りが出るのですから、これはもう魔法みたいなものです。

そしてもう一つは、小麦粉です。
自家産のライ麦やスペルト小麦そして南部小麦、ゆめちから、麦たちの力です。
土と水とお日さまの働きと、そして私たちの汗が混ざって、あの麦芽の香りが生まれます。

この二つの力をパン生地の中で花開かせるのが、パン屋の腕前です。
本当に沢山の計らいと働きが合わさって、食工房のパンが出来上がっています。

さあ、明日もパン焼きです。
明日も、店頭でいい匂いが漂っていることと思います。

黒パン、売れ筋に

最近、ライ麦やスペルト小麦の全粒粉のパンがよく売れるようになっています。
前々から、私たちがいつも思っていた、こういうパンが売れ筋になったらいいな・・、それがそのとおりになりつつあります。
うれしいことです。

堅焼き黒パン、スペルト小麦丸、プンパニッケル、いずれも自家産のライ麦とスペルト小麦を使っています。

そして、お客さま方のご感想を総合すると、食工房がつくっているようなこの種類のパンは、他のパン屋さんではつくっていないか、つくっていても中身が全然違うようなのですね。

まあ、自慢になってしまいますが、例えばプンパニッケルなどは、本場のドイツに行かなければ無いようなものをつくっているとの自負があります。

そうした食工房の存在に気付いて、パンを買い求めにご来店くだった方が、そのパンを高く評価してくださるという好循環が生まれつつあるのかなと実感するこの頃です。

こうして、がんばればがんばっただけのことは必ずあると、自信を持って仕事に専念出来ることは、幸せな事だと言わなければなりません。

明日のパン焼きも、黒パン系が中心の作業内容になります。
もちろん、食パンやロールパンも、手は抜きません。
皆さまのご来店をお待ちしています。

忙しさも佳境に

ただ今食工房は、年末のかき入れ時です。

パンセットの製造出荷、シュトレンの製造出荷、その他ギフトのご用命に対応等々、いつもの2倍は仕事をしています。

おかげさまでパンセットもシュトレンも大好評をいただいています。
そのうちパンセットは、すでに限定数完売です。
いただいた予約分の製造出荷が続いています。

シュトレンは、12/15まで受付しています。
ただし、製造が間に合わないことが確定した時点で予告なく受付を終了しますので、ご用の方はお急ぎください。

そして食工房では、パンにしてもシュトレンにしてもですが、製造工程にかける手間暇が多くなる一方です。
それは、品質向上のために、出来ることは何でもするという姿勢で臨んでいるからです。

プロフェショナルを自覚している以上、これは皆さまに向けてのお約束だと思っています。
ま、こういう仕事をしていて、お客さまを一度でもがっかりさせたら、おしまいですからね。

ところで、件のコーヒー焙煎機は、まだ修理の目途が立ちません。
最終的には、絶対にまた使えるようにする!と思っていますし、その可能性はあります。
今、手を尽くしているところです。
追ってまた報告いたします。

最後になりましたが、明日12/9(火)と明後日12/10(水)の2日間、食工房は定休日です。
ご来店の際は、お間違えのございませんよう、よろしくお願いいたします。

根雪状態に

一昨日夜半から今朝までに断続的に降り続いた雪は、50cm余りの積雪になりました。
麦畑は、もはや完全に雪の下です。
多分、次の雪が降るまでの間に融けて消えることは無いと思われますので、これがそのまま根雪になりそうです。

今度の冬の降雪がどの程度になるか、皆さん大いに気を揉んでいます。
何しろ昨シーズンの雪の物凄さが、まだ記憶に新しいからです。
寒さも募って来ています。

一方、店の前の除雪は、今朝時間をとって作業した結果、中でUターン出来るくらいのスペースを確保出来ました。
表の道路からの入り口も広く開けていますので、ご心配なくお出でいただけます。

明日と明後日はお天気も良く、日差しが期待出来そうです。
皆さまのご来店をお待ちしております。

コーヒー焙煎機故障!

昨日の段階で、すでに故障が確定の状態でした。
何しろモーターが回りません。

その前から、寒い季節になると回転が重くなって不調と言うことが度々あり、ドライヤーの温風で暖めると回復するということを繰り返していました。

しかし昨日は、いったんそれで回復したかに見えた後、突然止まってしまいそれきり動かなくなりました。
いくつか原因を推定していますが、今一つ絞り切れていません。

そもそも30年以上も前の機械で中古で入手したもの、もうとっくの昔に製造終了しており、後継機種もありませんので、メーカーに修理を依頼する術もありません。

一方、ある部品を手配していて、それを交換して動けば全くの大儲けですが、どうなるかは実際に交換して見るまで分かりません。

最悪の場合、コーヒー焙煎の看板を下ろすことになるかもです。

また後日、報告いたします。

雪の季節始まるか!?

明日12/4の天気予報
一日雪になる模様です。


今後一週間の天気予報

天気予報が、盛んに大雪の情報を伝えています。
今夜遅くから明日にかけて、さらに明後日にかけて雪が降り続くとの予報です。

もしその通りになったら、いきなり根雪になりますから、それは大変です。
さあ、どんなことになるでしょう。

今シーズンは、まだ除雪機が壊れたままです。
トラクターは買い換えましたが、以前の様なフロントローダー付きではありませんので、後ろに箱型のキャリアを付けて除雪することになりました。
基本、すべてバックで作業することになりますので、スムーズには行かないと思います。

食工房の仕事の合間にやるわけですから、今シーズンは万全な対応が出来ないかも知れません。
ご来店の際、ちょっと入り難いこともあるかと思いますが、ご容赦ください。


収穫の恵みパンセット・完売しました

今年のパンセットは、張り切った内容だったので、お届けした方々からは大好評をいただきました。
当初、発売が遅れたのですが、その分ハイペースであっという間に完売となりました。

皆さまが、いかに高い関心と期待をもって待っていらしたかを、雄弁に物語っていますね。
また来年もお楽しみに。

今後、ライ小麦のクネッケとあらびきマスタードは、定番品として販売いたしますので、引き続きご愛顧いただきますよう、よろしくお願いいたします。

シュトレンの試食

今日初めて、今年のシュトレンの試食をしました。

今回、新しい試みが一つありましたので、どんな結果になるのか、楽しみにしていました。

それは、原材料の小麦粉の一部に自家産のゆめちからを入れたことです。
昨日触れたベストミックスをベースにしたわけです。
そこにスペルト小麦全粒粉を入れた、これは昨年同様ですが、全体として小麦粉の配合割合が変わりましたので、焼き上がりのボリュームや食感に影響するだろうと予想していました。

結果を申し上げると、生地の膨らみが良くなり、焼き上がりのボリュームが増しました。
それでも中は空洞が生じることもなく、均一なキメになっており、食感も良好でした。
もちろん、決め手の香りと味は、いつも通りです。

昨年に続けて再び価格を値上げした食工房のシュトレンですが、その価値を認めていただけるものと自負しております。

今後、ご来店のお客さまにも試食していただきます。

どうぞお楽しみに。

やっと見つけたベストミックス

小麦粉の話です。

パン屋を始めて以来、国産小麦にこだわり何種類かの小麦粉を試しました。
国産小麦はパンには向かないと言われ、選択肢はほとんどありませんでした。

これまでに試した小麦の品種は、アオバ、ハルユタカ、ゆきちから、南部小麦、春よ恋、ゆめちからの6品種でしたが、最後まで残ったのは南部小麦とゆめちからでした。

南部小麦は中力粉なのですが、独特の粘りがあり過醗酵にも耐性があり、何より風味が良いのが特長です。

一方ゆめちからは、国産では珍しい超強力粉の品種ですが、単独では使い難く風味は南部のように魅力的ではありません。

しかし、この二つをミックスすると、南部小麦の風味にゆめちからの粘り強さが加わって、理想的なパン生地が捏ね上がります。
この二つの割合をいろいろ試しましたが、今のところ南部小麦を60~70%、ゆめちからを30~40%の間で調整して良い結果を得ています。

二つとも自家産の目途が付いていますから、出来れば全量自家産で間に合うところまで辿り着きたいものですが、どうなりますか・・・。

他を試したことが無いので、私の独断になりますが、南部小麦+ゆめちからは、パン用国産小麦のベストミックスだと申し上げておきます。

ちなみに、シュトレン用の粉は、このベストミックスにスペルト小麦全粒粉を10%混ぜています。

風味の良さ、食感、いずれも昨年までよりも向上した食工房のシュトレンを、どうぞお楽しみに。

相変わらず、クマの被害は深刻

ニュースを見ていると、冬眠時期に差しかかった今も、各地でクマの出没が相次ぎ、人身被害が絶えません。
そして気になるのは、それらのクマの行動を見聞きするにつけ、最近のクマたちは人間に強い興味を持っているようだということです。

分かりやすく言うなら、人間と自分たちの餌に関係がありそうだと思い始めたということです。
人間は食べるものを沢山持っている、畑の作物、倉庫や店などにストックされている食料品、家の中にしまってある食料品などなど、人間=豊富な餌だと学習した可能性があります。

一方で、その人間が自分たちに対してほとんど無害だということも学習して来ているのですね。
だから、人里に出て来て畑を荒らしたり、果樹を荒らしたり、そして倉庫や民家などに侵入したりするようになったわけです。

またそうした状況の中、人間そのものも餌になると学習した個体が出現することは、何も不自然なことではなく当然の成り行きです。
私には、クマたちが最近ますます頻繁に人間を試すような行動を取るようになったと見えます。

確信的に襲う前の段階で、実は何度も人の前に姿を現しその度に、私たちの反応を見て学習を繰り返して来たということです。
その結果が、今のクマたちの行動に現れているということでしょう。

これから先、人間とクマの関係性はどのようなものになるか、およそ想像が付くと思います。

間違っても、クマに試されるなどということがないよう、最新の注意を払い高い緊張感をもって行動しなくては、と思っている私です。