投稿者「MIKIO AOKI」のアーカイブ

真夏になった

梅雨が明けたみたいですね。
太平洋高気圧も、勢いよく西に張り出して来るようです。
これからしばらくは晴れて暑い日が続くでしょう。
子どもたちも夏休みに入るようですね。

子どもの頃を思い出します。
先ず毎朝、ラジオ体操をしに小学校の校庭に行くのが日課でした。
ちゃんと出席したかどうか、チェックするシートを持って行き、先生にハンコを押してもらわなければなりませんでした。

午前中にちょっと宿題なんかやるふりをして、午後からはずっと夕方まで川で遊びました。

たまに雨が降ると川に行けないので、退屈してしかたがありませんでした。
だから暑くてもお天気がいい方がうれしかったですね。

そうやって一日中外に出て、野山で川で、はしゃぎまわっていましたっけ。
セミの声ととうもろこしの焼けるにおい、雷の音も怖かったけど今は懐かしい思い出です。

その頃は、そこら中どこに行ったって、サルもイノシシもシカも、およそ野生の獣を見かけることなんてありませんでした。

今の子どもたちは、野山や川で遊んだりしないのかも知れませんね。
と言うか、危険かも知れないし。

野山の様子も、すっかり変わってしまいました。


「紙版・飯豊の空の下から・・・」No.83 2025年4月号をご覧いただけます。

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真夏まであと一歩

昨日から今朝まで、断続的に雨が降りました。
気温も下がって、やっぱり梅雨なんだ・・・と思いました。
天気図を見ると、真夏ではないものの梅雨でもなく、季節の変わり目のような変な動きです。

しかし、この後明後日からまた暑くなるようです。
こんな調子で、8月はどんな空模様でしょうか。
昨年みたいに、また猛暑の夏になるのでしょうか。
毎年毎年、本当に予測が難しいお天気です。

たった今、すぐ近くでひぐらしが鳴きました。
このあたりでは、初鳴きです。
ということは、やっぱり真夏はもう目の前に来ているということでしょうか。

さて、そんな空の下、明日は定休日明けの木曜日、パン焼きの日です。

皆さまのご来店、お待ちしております。

恐ろしいことになりました

連日ニュースになっているクマ出没の話です。

北海道道南の福島町で、新聞配達員の男性がヒグマに襲われて死亡した事件は、大変ショッキングな出来事でした。
襲った後、男性を草藪へと引きずっていったとの情報に、思わず背筋が凍り付いた私です。

メディアの報道では未だ語られませんが、私が知りたい最も重要な情報は、食害があったかどうかです。
亡くなられた方のご遺族の心象に触れる事柄なので、明確にすることを避けているのかも知れませんが、このことは今後のクマへの対処を考える時、最も核心に触れる重大な情報なのです。

これまでにも、人が食害されたクマによる被害は幾例もあります。
私は、クマが人を食うのは決して特別な場合に限られた話ではなく、条件が揃えばどのクマも例外なく人を食うことがあり得ると考えています。

ですから、人が決してクマの食事のお品書きに加わることのないよう、慎重且つ入念且つ徹底的に作戦を立て実行しなくてはなりません。
一度でも人に手をかけた個体は、どこまでも追跡して確実に仕留めなくてはなりません。

もし、行方不明のまま野山に放ってしまえば、今後人を襲う個体が次々増加することになります。
もうすでにその状態になっている可能性もあるのではないでしょうか。
まだまだこれから先、どれほど恐ろしいことになるか、垣間見る思いの私です。

麦刈り終了

麦ラボ

娘たちも、トラクターの運転をします。
もちろん免許は所持しています。

今日までに、とにかくも刈るだけは終わりました。

何しろ、ありがたかった晴天続きも今日まで、明日は台風の影響で雨模様とのこと。
ここまで来て最後の最後で、雨に濡らしたくはありません。
昨日の一日、そして今日は半日、畑にあった麦は全て刈り取って屋根の下に取り込みました。

あとは、スペルト小麦の籾摺り工程などが残っています。
これは、これから一週間くらいの間に合間を見て進めます。
もういくら何でも、食工房の本業に戻らないといけません。

否、それにしても、一粒の麦を畑に播いてから、一切れのパンが皿に乗るまでの道程の遠さを思わずにはいられません。

左様に、私たちが食べるものは何であれ、多くの人に幾多の手間をかけられて、やっと食卓に現れるものであることを、いつも頭の中に思い描きながら口にしたいものだと思います。

そのありがたさを忘れないように。

ちなみに、明日と明後日は食工房は定休日となっております。
久しぶりに、休めるかな・・・と思ったりしていますが、お天気次第では農作業になるかも・・・。
ま、それも悪くありません。

今、スコーンがブームだそう

最近、世の中の情報に疎くなっています。
と言っても、ベーカリーの業界の情報には敏感なはずでしたが、それでも知らない間にスコーンがブームになっていた模様です。

尤も、食工房のスコーンは、我々的には鉄板人気の売れ筋商品なので、世の中がブームだろうがそうでなかろうが、大して気にしたことはありませんでした。
しかしそれでも、最近何だかスコーンの売れ行きが良くなったような気がしていたのでした。

それで、この際ブームに乗っかろうか・・・と言えば、そうはしないのが食工房流です。
いつでも、コンスタントに地道にやるのですね。

と言うか、あまりにもいろいろ沢山のことをやっているので、そんな動きは出来ません。
ま、いつもより少し多いくらいなら対応出来ますけど。

ということで、明日のコーヒーのお供はスコーンの試食をしていただこうと思っています。
そして、いつも通りにパンを焼いて、皆さまのご来店をお待ちしております。

ライ麦に関する反省点

今年のライ麦は、面積が増えたにもかかわらず量的に40%の減収、質的にも屑麦が多く大量の選別下が出ました。
最終的に選別後の収量は240kgでした。

この原因の一つが気象条件だったわけですが、その他に我々の圃場へのかかわり方もいくつか問題があったことを自覚しています。
圃場の水はけが悪い状態があったこと、水はけの良い箇所では肥料分が足りていなかったこと、つまり土壌の質がよろしくなかったことが大きな原因です。

4年前の夏の大洪水で、土砂が流れ込んだあとの対応がうまく行ってないようです。
肥沃な泥が溜まった所は水はけが悪く、育つには育つのですが、寝の張りが浅く徒長する傾向があります。
逆に砂や小石が溜まった所は水はけは良いかわりに、肥料分はほとんどありません。
それが不規則にまだらに分布しているので、均一に良好な土壌にするには、よほど手間をかけなくてはならないようです。

今回は、一気に広がった圃場に対応し切れていないことが露呈してしまいましたので、この次は、その面積を維持しつつ必要な策が施せるよう努力と工夫が求められると思っています。
トラクターも新しくなりましたし、必要な作業機も導入予定なので、状況は改善して行くと思います。

さて、残るスペルト小麦の収穫までの一時、明日から週末まで、また切り替えてパン屋稼業に集中します。

何と言っても、こちらが本命ですから。

皆さまのご来店、お待ちしております。

さすがにくたびれました!

麦ラボ

中島第2圃場 ライ麦
倒伏した箇所も地面に触っていなければ、何とか収穫出来るかも知れません。


麦ラボ

この状態を刈って行くのですから、多少のロスはありますが、コンバインの能力は全くすごい!


麦ラボ

中島第2圃場のライ麦収穫
あと少しで終わりです。

麦の収穫も2/3くらいは終わりました。

残っているのは、スペルト小麦の収穫です。
それから試験栽培中のライ小麦2種類の収穫があります。
あと一週間くらいで終わると思います。

今年の麦の収穫は、ありがたいことにお天気にだけは恵まれています。
南部小麦の収穫が始まった6/26から7/8今日まで、途中2日ほど雨が降りましたが、それ以外はだいたい晴れか曇りでした。
圃場もよく乾いて、コンバインも順調に稼働しました。

それはそれで大変良かったのですが、何にしてもこの暑さがたまりません。
早朝の涼しいうちに作業出来れば良いのではと思うのですが、朝露が完全に乾いて麦わらが硬くならないとうまく刈れないので、結局、炎天下で作業することになります。
夕方はいいのですが、時間的に短くあっという間に暗くなって来ます。

昨年に比べて一気に作付け面積が2倍以上に増えましたので、さすがに時間もかかっています。
体力の限界を感じます。

また、ライ麦の倒伏は、その時の気象条件に左右される部分もあり、栽培技術だけでは防ぎ切れるかどうかまだ分かりません。
来年に向けて、いくつか試してみようという目論見があります。

それはまあいいとして、昨日と今日でやっとのことでライ麦の収穫を終えました。
結果は、昨年に比べて大幅な減収です。
これから一年間、ライ麦は貴重品になりました。

今後の一番の課題は、さらに機械化を進めることです。
私も高齢になりましたし、娘たちにもこれ以上負担をかけるわけには行きません。

機械化出来るところは極力機械化して、一方で細かい観察と的確な判断に注力出来るようにしたい、それを一つの理想として目指しています。

そしてそれもこれも、すべてはおいしいパンのためです。
がんばります。

麦の収穫が続いています

麦ラボ

会津で収穫されるデュラム小麦
日本国内でも数例しかない中の一つとして、貴重な存在です。


麦ラボ

トラクターの後ろに装着されたキャリア
荷台を設置するまで下ろせるので、荷物の積み下ろしが容易。


麦ラボ

エアコン装備のキャビン
暑い夏、土埃の舞う圃場の耕うん作業も楽になります。
高齢者には、大きな福音です。

麦の収穫を続けています。

今年は、収穫期になってから晴天が続いていますので、作業のしやすさという点では大変助かっています。

コンバインも支障なく稼働していますし、新しいトラクターにはリアキャリアを装着して運搬車として重宝しています。

加えてエアコン装備のキャビン仕様は、炎天下の作業中避難所的役割も果たします。

ありがたいことです。

今日は、デュラム小麦の収穫を行いました。
面積は極少なく、生育も見た目が良くなさそうでしたが、予想に反して豊作で品質も上々でした。
ただ、丈が伸び過ぎて倒伏していたため、コンバイン作業は娘2人に補助してもらいながら、やっとのことで終わらせることが出来ました。

そしていよいよ明日からは、激しく倒伏しているライ麦の収穫に取りかかります。
丸2日間あればなんとかなると思っていますが、どうなることでしょう。

今日の作業でも、あまりの暑さに負けて、2時間ほど作業を中断し日陰で休憩を余儀なくされましたから・・・。


獣害対策

この個体は、昨年あたりから度々捉えられています。
私と娘2人が付けたコードネームは「コロッケ」。

獣害対策

消防屯所向かい、墓地入口を登って行くクマ

さて一方、昨日の夜、近所の住宅の物置にクマが侵入し、保管してあった米ぬかの袋が引っ張り出され荒らされました。

このクマの姿を、2ヶ所のトレイルカメラが捉えており、時間と行動の関係を推測しているところです。

いよいよ駆除申請を出すことになりますが、担当部署は駆除に消極的のようだと話が伝わって来ています。

実際どうなるか分かりませんが、状況は大変危険な段階に来ていますので、近所の方々や区長さんとも情報共有して、警戒を怠ることのないよう申し合わせています。

キャッシュレス、確実に普及しています

キャッシュレス決済に対応するようになって一年と3ヶ月ほどになりますが、キャッシュレス決済を利用する人の割合は、確実に増えて来ています。

尤も、今のところは現金決済の人の割合の方がまだ多い状況ではありますが、いずれキャッシュレス決済と逆転するのは時間の問題だと思います。

一方、私自身のことを申し上げると、私もこの一年くらいの間にほとんどキャッシュレス決済になってしまいました。
街で買い物をする時は、今やすべてスマホのアプリで決済しています。
たまに現金を使用するのは、自動販売機で飲み物を買う時くらいです。

多分、私くらいの年代の方々も、多くがスマホ決済を利用しているのではないかと思います。
この前、スーパーマーケットで買い物をした時、有人のレジは2つのみで無人のセルフレジが10基以上設置されていて、それを利用している人は高齢の方も含めてほとんどがスマホ決済でした。

これを見ると、ものすごく大きな人員削減、省力化が実現しているのだなと、妙に感心してしまいます。

ま、現金は最後まで残ることは間違いありませんが、購買行動の大半は現金を使わないで成立する時代になったのだなと実感する私です。

とうとうこんなことに

すでに全国ニュースになっていますので、多くの方がご存じの事と思います。
岩手県北上市で、住宅に居た81歳の女性がクマに襲われて死亡するという事件がありました。
この地域では、最近4日連続で家屋や小屋にクマが侵入し、米を食べるなどの被害が確認されていたそうです。

このニュースの第一報を聞いた時、私の頭にとっさに浮かんだのは、とうとうこんなことになった!ということでした。

私は、以前から申し上げて来たと思います。
クマに限らず、野生動物たちは、もはや人を恐れなくなりつつあり、それは何も特別な個体に限られる話ではないということ。
人類が、この何千年、否何万年かけて築き上げた動物たちに対する優位性が、この数十年で脆くも崩壊しつつあるということです。

この事実に気づいている有識者は、実は数えるほどしかおらず、大方の専門家と呼ばれる人たちは、全く見当外れのウソばかり言っていると、私などは以前から業を煮やしています。

今回の事件を客観的に見て見ましょう。

昔、クマは山の中に居るものと決まっていました。
人を襲うことは、ごく稀な出来事でした。

それが近年、山の中で度々人が襲われるようになりました。
そんな危険な山に行かなければいいという意見もありましたが、今度はクマが人里に出て来るようになりました。

外にいる時は、早朝、夕方を避け、クマ除けの鈴などを持つようにと注意喚起が頻繁になりました。
しかし今度は、家の中にクマが侵入して来る事態となり、そうなってはもうおしまいです。

件の北上市では、クマ避けのための避難所を開設したそうです。

否、何かが違っています。
そんな方法で、クマの脅威から身を護ることは出来ません。

避難した人たちが本当に安心して家に戻れる日は、実は来ないのではないでしょうか。
当該クマが駆除されたとしても、他のクマたちももはや人を恐れず人のいる空間に遠慮なく侵入して来る可能性は、限りなく大きいからです。

私が以前から申し上げている通り、ここは戦うしかないのです。
クマに危害を加えることを良しとしないのは結構ですが、こちらに危害が及んでいる以上、ある程度危害を加えるつもりで対処しない限り、向こうが遠慮する理由は元々ないのだということを理解しなくてはいけません。

人が再び卓越した狩猟者になることがあり得るのか、それは分かりませんが、野生動物たちに脅かされることから逃れたいと思うなら、その道を取り戻すより他ないと思う私です。

局面は、もうすでに末期的です。
対応に行き詰まり苦慮を重ねる人々の姿が、私には見えています。