中島通信」カテゴリーアーカイブ

獣害対策、周りの人たちの意識

獣害が深刻になり始めてから、すでに10年以上が経ちます。
中でも熊の出没は、生命の危険に関わりますので、対応は真剣にならざるを得ません。

しかし、つい最近までは、まわりの人たちの意識は今一つ本気では無かったのです。
と言うか、私にはそう感じられました。

それが昨年、人身被害が発生して以来、皆さんの意識に変化が起こったようです。

冬眠の季節が終わりに近づき、私がいち早くトレイルカメラを仕掛けたことを、周り皆さんは早々に気づいていました。
そして、チェックに回る私を見つけると、「クマは出たか?」と聞くのです。

どなたも、一方ならぬ関心を持っていることが伝わって来るのですね。
否、これはとてもいいことです。
皆さんの関心が高くなれば、それだけ対策も進みますから。

今年は雪融けが早く、もうあたりには雪がありませんから、電気柵の復旧がどんどん進んでいます。
我が中島の圃場は、二つのエリアのうちの一つが、設置完了しました。
高野の圃場も、さらにその前に完了しています。
イノシシが出没して、あちらこちらに掘り跡が見られるようになっていましたので、何とか対策が間に合ったかというところです。

ちなみにクマは、まだ現れません。
例年なら、春の早いうちに一度出て来るのですが、今年はいつになるでしょうか。
その後出没の本番は、一つは5月から6月にかけて、それから9月から11月にかけてです。

今年は、刈り払いの範囲をさらに広げる予定です。
一部の柿の木や栗の木の伐採も計画しています。
まわりの方々の意識が追い付いて来ましたので、より積極的にご協力いただけるのではないかと期待しています。


「紙版・飯豊の空の下から・・・」No.86 2026年2月号をご覧いただけます。

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震災15年

あの東日本大震災から、15年経ちました。
今日3/11は、その日でありました。
あの時の長い長い揺れと、テレビに流れ続けた津波の映像は、今でも忘れることは出来ません。

そしてその後、すぐに心配になったのが福島原子力発電所の状況でした。
その後数日の間に、ほとんど最悪の事態に至った原発事故でしたが、当時の政府対応は延々と「ただちに健康に大きな影響はありません。」を繰り返すのみ。

100億円もかけて整備した緊急時環境線量情報予測システム”SPEEDI”の情報も当初は公開されず、不正確な放射能拡散情報を基に誤った避難誘導が行われ、多くの人々が無用な被爆に晒されました。

思い出すたびに腹が立つのを禁じ得ませんが、さらにその後、多くの有識者や政治家などが福島の危機的現状を意図的に誇張して伝えたことで、謂れのない風評被害が長い間私たち福島県民を苦しめました。

私たちも、この初めての経験に対し、遅れ馳せながらも一生懸命勉強し、線量計を入手し、全く手探りの対応に明け暮れていました。

15年経った今、改めて思っていることは、放射能の害というものは、もっと冷静に受け止めるべきではなかったかということです。

例えば、年間1㎜㏜という被ばく量は、どの程度危険なのか、否それほどでもないのか、食品の100Bq/kg以下という基準は本当に妥当かなどなど、それらにより実際にどの程度の健康被害があったのか無かったのか、詳細な検証が待たれますが、私の肌感覚としては、言われるほど深刻なものではないのではないかと受け止めています。

「福島の復興なくして・・・」と歴代の総理大臣は口を揃えて言いますが、そのスピードがいつまでも遅いのは、放射能に対する認識が厳し過ぎることが理由の一つになっていると思います。

もうここらで、放射能の呪縛から解放されてもいいのではないか、そんなことを思う今日の私です。

日本の農業の進むべき方向

食糧安全保障という考え方が出て来て、農業のあり方が注目を浴びるようになりました。

しかしそこで語られることの第一番は、生産効率、経済効率です。
そのために農政が導こうとしている方向性は、一つは集約化大規模化です。
もう一つは、AIを活用して農業をスマート化することです。

ですが、この日本の国土を考えれば、国土の大半は山間地であり厳しい傾斜地ばかりです。
大規模化に適した平らな土地は少ない上に、その他の用途にも大きな需要があり、そもそも確保に限界があります。

野菜工場のような設備の中で集中的に高効率で生産する方法もありますが、扱える作物の種類には限界があり、米や麦豆などの主要食糧は、やはり広い面積の圃場が必要です。

また、AI活用によるスマート化だけでは、日本の現状を捉え切れない局面も少なくないと思います。

まあざっと申し上げましたが、私の言いたいことはそこではありません。

今日、私が言いたいのは、日本の農業を考える時、国土の保全ということとセットで考えるべきではないかということです。

一昔前の日本の農業を思い出せば分かることですが、山間に棚田や段々畑があり、山から引いた水路があり、また薪炭用として、用材用として、周辺の山々が手入れされ、山崩れや洪水を防ぐことにも一役買っていました。

今、過疎化が進み人がいなくなった山間の寒村は、耕作放棄地と荒れた山々だけが取り残され、増えた獣たちによる周辺への獣害が深刻になり、山崩れや鉄砲水などの水害も起こるようになりました。
最近頻発する大規模山林火災も、こうした山間地の現状と無関係ではないと思います。

そうした現状を前にして、農業は国土保全のために重要な役割を果たすことが出来る、必要な事業としてそのコストを公が負担することも視野に入れるべきでしょう。

農業だけの経済効率という視点で見るのではなく、そうした国土保全に果たす役割に対し正当な報酬を受け取ることが出来れば、効率の悪い山間地の農業にも活路が見えて来ると思います。

いかがでしょうか。

そこで必要なのは、この話に広く国民の理解が及ぶこと、それに押されて政治が動くことです。

私も山間地の農業者の一人として、今後この件に関する主張を積極的に発信して行きたいと思っています。

後期高齢者

私、今年の9月には満75歳になります。
つまり、後期高齢者となるわけですね。

もはや、見た目も中身もともに年寄りに相応しいと自覚しています。
痩身で体力もありませんが、頭の方はまだ大丈夫そうです。

幸いなことに、今までのところ入院経験はありませんし、歯医者を別にすればそもそも医療の世話になったことがありません。
薬の服用に迫られることもありません。

以前は時々風邪を引くことがありましたが、コロナ以降、感染防護のコツをつかんだからだと思いますが、風邪も引かなくなりました。

まあまあ毎日を快適に過ごし、仕事もこなしています。
経済的には貧乏でこの先も望みはありませんが、食うに困るほどではありませんので、まあ良しとしています。

一年中ほとんど家に居て、仕事したり、休んだりの繰り返し。
でも、一つも悪い気はしません。
この精神状態が、健康に良い結果をもたらしているのかも知れないと思っています。

そして時々ですが、自分の死に方を考えたりします。
「どんな最後だったらいい?」と、自問自答するのです。
これがまたとてもいい時間です。

そして、そして、死んで後もこの私はこの私のまま、いなくならないことを確信しています。
だからこそ、今この一瞬一瞬に最高の時間を過ごすことに一生懸命です。

この次はどんな人生に・・・、その課題を自覚出来たら、卒業でしょうか。

さあ、あと何年?

明日と明後日は、定休日です

このところ平常運転の営業が続いている食工房です。

まわりでは、早くもクマの出没を伝える報道もありますが、この辺りに限ってはまだ今のところ静かです。
2月のうちから雪が消えましたので、電気柵の設置も進んでいます。

幸い暖かい晴天に恵まれる日が続き、麦畑も水浸しになることなく雪が無くなり、元気に再生した麦が旺盛に育ち始めています。

寒さが気にならなくなり、外での作業も気持ち良く出来ます。
尤も明日から数日、雪または雨の予報が出ていて、どんなことになるのか少し心配ではありますが、まあまあ大丈夫じゃないかと思っています。

さて、明日と明後日の二日間、食工房は定休日です。
お間違えのございませんよう、よろしくお願いいたします。

トレイルカメラ設置

暖かくなって来ました。
あたりの雪もほとんど融けて無くなり、麦畑もすべて露出しています。

さあ、こうなるとにわかに心配になって来るのが獣たちの動きです。
クマはまだ現れた痕跡は見つかりませんが、もうすでに活動を開始しているかも知れません。

雪も無くなったことですし、要所要所にトレイルカメラを再設置することにして、今日までにまず二ヶ所に設置完了しました。

P6地点は一週間前から監視していますが、今のところキツネとタヌキとネコとイタチとノウサギの姿を捉えたのみ。
クマやイノシシなどの大型獣は現れていません。

そしてP1地点は昨日から監視を始めましたが、こちらもキツネだけ。

あと四ヶ所分カメラがあるので、これから順次場所を決めて設置します。

あぁ、また始まったのですね。
やれやれです。

風、雨そして雪

今日のお天気は、まさに季節の変わり目を感じさせる急変でした。

お昼頃までは、雲一つない快晴の空、空気はひんやりしていましたが風もなく穏やか、あんまり気持ちが良いので仕事を中断して散歩に行きました。

ところが午後から曇り空に、そして急に風が吹き始めて冷たい雨が降って来ました。
一時は、土砂降りの様相に。

その後今度は雪になっています。
明日にかけても雪が降るようです。

しかしその後はまた曇り。
週末は、晴れて暖かくなるらしいですね。

それにつれて気温も激しく上下します。
パン酵母やパン生地の発酵調整が難しい局面もあります。

このようにお天気は目まぐるしく変わりますが、食工房はいつも通り営業中です。

明日も、おいしいパンを焼いて、皆さまのご来店をお待ちしております。

季節は動き始めた

このところの気象情報、特に天気図を見ていると分かるのですが、季節が動き始めています。

つまり、春に差しかかったということです。
まだ2月も半ばなのに、早いですね。

ま、しかし、これはもうそのつもりで動いていないと、農作業は次々手遅れになるかも知れないということです。
忙しくなります。
電気柵をいつ復活させようか・・・、少し雪が残っているうちにも始めた方が良いかも知れない・・・、そんな気がして落ち着かない私です。

多分ですが、この後はもう大雪は降らないのではないか、と思っているのですね。

そして今日散歩していた時、麦畑の一角が雪融けして地面と共にたくましく冬を越した麦が姿を現しているのを発見しました。

いやいや、「ヒャーッ!」って感じですよ。
こりゃ大変だ!

イノシシに穿り返されたら、台無しですからね。
また厳しい戦いが、始まります。

春が来た!?

昨日も暖かかったですが、今日はさらに暖かく、季節が1ヶ月くらい先に進んだような陽気でした。

外を散歩するのに、防寒上着はもちろん不要で、その下のセーターも脱いで大丈夫でした。
歩いているうちに汗ばんで来て、暑いと感じるほどでした。

でも、とても気持ちの良い外の空気を胸いっぱい吸って歩きましたので気分は上々、仕事もチャンチャンと首尾よく捗りました。

そんな陽気のせいか、雪融けが進んでいます。
それでも麦畑はまだ25cmくらいの積雪の下、南斜面はもう雪がなくなった所もありますが、何と言ってもまだ2月ですからね。
もう一回くらいは、降雪があるかも知れません。

そんな状況の下、そろそろ心配になって来るのがクマの動きです。
一昨日から、まだ一箇所だけですがトレイルカメラを設置して監視を始めました。

今のところクマの出没は確認されません。
ま、もう少し先まで寝ていて欲しいですね。

一方、サルとイノシシは活発に活動しています。
何か被害が出るという状況ではありませんが、出来るだけ近寄らせないように警戒はしています。

多少の緊張感は維持していなければなりませんが、長い一年の中では今が一番緩い時かな・・・と思っています。

一方そのおかげで、食工房の仕事は捗ります。
クッキーも品が揃いましたし、ケーキも店頭販売が出来る状態になりました。

今日は、あらびきマスタードの3回目を仕上げて、この次は瓶詰めです。

ありがたや、ありがたや。

春の気配

今日は、暖かく過ごしやすい一日でした。
辺りは一面まだ真っ白な雪景色ですが、カサは目に見えて減っています。

所々部分的に地面が覗いているところもあり、春は確実に近づいていると感じます。
今年は、春が早くやって来そうです。

今日は午前中と午後合わせて二回散歩に出て、4kmくらい歩きました。
血の巡りが良くなって体が温まり、肩の凝りや足のこわばりなどもすっかり取れて、気分も上々です。

やっぱり、体は動かし続けていないといけませんね。
これからも心がけていたいと思います。

今日は、ほんの少しデスクワークをしただけで、大方ゆっくり休みましたので、また明日からしっかり仕事に集中出来そうです。

私も、働きますよ。