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圃場整備、播種、一気に進む

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中島第2圃場 整備中


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中島第8圃場 9/25 整備中 ※9/26 ライ麦播種完了


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中島第4圃場 9/25 南部小麦を播種


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麦ラボ主査 上の娘


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頼もしいスタッフ 下の娘


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中島第4圃場 9/25 南部小麦播種完了


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中島第5圃場 9/26 ライ麦播種完了


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中島第6圃場(手前)と中島第7圃場(奥) 9/26 スペルト小麦播種完了


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高野第2圃場 デュラム小麦播種
9/26 第1圃場ともにデュラム小麦播種完了

明日から数日雨模様のお天気が続くとの予報を受けて、昨日と今日の2日間、畑仕事に集中しました。
おかげで、中島第2圃場を除く他のすべての圃場が、播種完了となりました。

現在の食工房の圃場は所有地と借地を合わせて9ヶ所あります。
詳細は以下のとおり

中島第1圃場 413㎡ かぼちゃ、さつまいも、じゃがいも、その他の野菜
中島第2圃場 1,456㎡ ライ麦(2018年より)
中島第3圃場 1,015㎡ 2022年より豪雨災害被災のため休耕中
中島第4圃場 383㎡ 南部小麦(2020年より)
中島第5圃場 265㎡ ライ麦(2022年より・以前は試験栽培区として使用)
中島第6圃場 576㎡ スペルト小麦(2021年より)
中島第7圃場 531㎡ スペルト小麦(2022年より)
中島第8圃場 561㎡ ライ麦(2023年より)※2022年度はスペルト小麦を作付け
高野第1圃場 214㎡ デュラム小麦(2022年より)以前は、食工房の菜園として使用
高野第2圃場 191㎡ デュラム小麦(2022年より)以前、ライ麦作付けの経歴あり

以上のような状況となっています。
小さな圃場がほとんどで作業は効率的ではありませんが、与えられた地の利を最大限生かす工夫をして取り組んでいます。
とは言え、広大なウクライナの麦畑にあこがれを感じることもあります。

何はともあれ、今日までに大方播種が完了して、ホッとしているところです。
この次の晴天のタイミングで、残る中島第2圃場にライ麦を播きます。

秋晴れの下、圃場整備進む

本日は秋らしい一日、強すぎない日差し、乾いた心地良い空気、そして青い空でした。
食工房には、次々とお客さまもお見えになり、店頭をあずかるカミさんは忙しかったようです。
ご来店くださいました皆さまには、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

私と娘二人は、圃場整備のためにずっと畑にいて、皆さまにはお目にかかれませんでした。

その圃場整備もいよいよ最終段階に入り、トラクターで仕上げの耕耘をしているところです。
圃場によって土質がずいぶん違うため、短時間で仕上がるところがあるかと思えば、その逆に時間がかかる圃場もあります。

これはもうはっきりしていることですが、麦を作付けすること自体で確実に土壌改良の効果があります。
したがって、新たに手を下した圃場はその分整備に時間がかかり、年期の入った圃場は整備も早いのです。
トラクターへの動力的負荷からして違いがあります。

今日は、一気に3つの圃場の整備が進みました。
明日も晴天が続くようなので、食工房の製造は一時お休みして、畑に出ることになります。

気温も大きく下がり始めましたので、もうすぐ種まきです。
整備が一段落したら、写真を撮ってお見せします。

圃場の整備進む

草刈り作業、藁刻み作業、藁燃やし作業、そしてトラクターで荒起こし、一連の下ごしらえが終わり、今は播種のための仕上げ耕耘を行っています。

仕上げの耕耘は、播種直前も含めて最低2回または3回行います。
仕上がった圃場はきれいな平面になり、ちょうど天板の中できれいに均されたブラウニーの生地のようです。
この仕上がり具合によって、播種機の転がり具合に差が出ます。

世の中には、無除草・不耕起で栽培する例も見られますが、私はやりません。
無除草でも不耕起でも、決して手間が省けて楽が出来るというものではありませんし、麦の作付けをする上で、何をコントロールしたいかによって手法も変わるということですね。

私の場合は、近代的な農法を採用しています。
要は、最終的においしいパンが焼けること、そのための麦の品質を得ることですから。
自分に合ったスタイルでやればいいと思っています。

定休日2日目の明日も、早起きして朝仕事にトラクターを動かします。

ではでは。

お休みも実質あと一日

長かった夏期休業もあと少しで終わります。
私たちは、営業再開一日前から仕込み仕事に入りますので、実質お休みは明日までです。

圃場整備は、やはり終わりません。

今日も、炎天下を避けて早朝と夕方に作業を行いました。
夕方早い時間から曇り空になって気温が下がりましたので、これは幸運でした。
騒音と埃と暑さの三重苦の藁刻みも、おかげでそこそこ捗りました。

種まきまではまだ時間がありますので、営業再開後も合い間に作業を続けます。

早く涼しくなってくれないかなと待っていますが、まだ当分猛暑が続くとのこと、雨が降らないのはいいのですが。

明日も早起きして、朝の涼しい空気を吸いながら、作業したいと思っています。

麦作、今後の課題

食工房の夏期休業も早や半ばを過ぎ、残りが少なくなって来ました。
とは言うものの、今年は今までになく長い休暇をいただいています。

麦畑の圃場整備をするためというのがその一番の大きな理由ですが、まだまだ完ぺきに終わらせることは出来そうもありません。
連日の猛暑と年齢による体力的限界に阻まれて、予定の半分くらいしか進めることが出来ていません。
あと数日で完了は、どう考えても無理があります。

尤もその遅れている原因は別にもう一つあって、適切に機械力を使えていないという現実もあるのです。

先ず一つは、収穫の際コンバインという機械を使います。
食工房で使っているのは、稲作用のもので中でも一番小型のものです。
それでも、これは刈り取りと同時に脱穀までこなしてくれる優れものです。

それだけでもすごい能力ですが、あと一つ残った藁を細かく刻んで排出するという仕事もこなします。
実は、この機能に大いに期待していたのですが、麦わらはとても硬く強靭でしかも丈が長いので、稲作用のコンバインでは全く受け付けませんでした。

そのおかげで、長いまま出て来た麦わらを事後処理しなければなりません。
トラクターで鋤き込むためには、藁切りカッターという機械にかけて細かく刻むか、焼き払って灰にしてしまうかのどちらかということになります。
長いままでは、ロータリーに巻き込まれて絡まり、最後には動かなくなります。

まずここで躓いています。
何しろ暑いのと、火を焚くのは危険も伴いますから、風の強い日などは作業出来ません。
また、どうしても鋤き込みたい圃場もあるわけです。

藁切りカッターで刻む作業は、本来ならコンバインが同時にやってくれるはずの仕事ですから、その分全く余計な時間を取られることになります。
時間がかかっている間に、圃場には雑草が繁茂して来ますから、仕方なく刈り払い作業もすることになります。
ま、その草も一緒に刻まれて緑肥にはなりますが。

そして有機肥料を入れるのも、また大変な労力を要します。
馬糞堆肥などを投入するためには、専用の機械も必要です。
それを今までは、スコップで広げていたわけですが、面積の拡大とともに追い付かなくなりました。

昨年は豪雨災害の後始末もありましたから、有機肥料の投入は果たせませんでした。
今年は・・・と意気込んでいたのですが、このペースでは出来るかどうか分かりません。

さて、今後も麦作を続けて行くために課題は何かと考えてみました。

まず一番は、コンバインを汎用のものに交換することです。
汎用コンバインは、米麦はもちろんのこと、大豆やトウモロコシまで、専用のアタッチメントを交換することで何でもこなします。
ライ麦のような特別丈の長い作物でも大丈夫です。
中古で良いので、これを手に入れることが先ず一つです。

あと一つは、有機肥料を投入するためのマニアスプレッダーという機械を手に入れることです。

これらが実現すれば、圃場整備もずっと楽になり、体力的限界も大きな問題ではなくなります。
あとは、そのための経済的負担が追い付くかどうかだけです。

麦はとても魅力的な作物ですから、何とかしてその基礎を固めて、娘たちに引き渡したいと思っている私です。

カビ毒検査結果

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DON(デ オキシ ニバレノール) 残留値検査結果 令和5年産ライ麦原穀


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DON(デ オキシ ニバレノール) 残留値検査結果 令和5年産ライ麦原穀(精麦処理済)

近年、穀物に発生するカビによって生成される毒物の健康への懸念が注目されており、数種類のカビ毒について安全基準が制定され、検査が推奨されています。
麦に関しては、デオキシニバレノール、ニバレノールについてカビ毒検査が推奨されています。

食工房では、今までこのことについて認識が不足していました。
ここ一年くらいの間に、麦を作付けしている方が公開しているブログ記事などから、いろいろな情報を得、ライ麦が特にリスクが高いことが分かりました。

そこで手始めに、今年産のライ麦について検査を受けました。
検体は、原穀そのものと全粒粉に製粉する際の前処理として行う精麦処理をしたものの2つを用意しました。

そして一昨日でしたが、検査結果の速報をファックスで受け取りました。
正式な書類は、後日郵送で届くことになっています。

結果から申し上げると、安全基準1mg/1kg に対し、原穀で0.38mg/kg、精麦処理済みで0.23mg/kg でした。
まあ一応セーフという所ではないかと思っています。

今年のように、開花登熟期に雨が多いと、赤カビの発生を防ぎ切れず、デオキシニバレノールの発生も抑制出来にくい状況となります。

来年以降、農薬の使用も止むを得ない場合も生じると思っています。

先ずは取り敢えずも、廃棄処分は免れました。

お天気が持ちそうで予定通り

つい先日は、この週末から台風7号の影響によりお天気の流れが変わり、圃場整備にも影響が出るかも知れないと申し上げましたが、台風7号は当初の予想より西寄りに進むようで、福島県への影響は限定的になる模様です。
会津地方は日本海側の気候帯なので、風は吹くかも知れませんが雨はほとんど降らないで済む予想です。

台風の進路に当たる地方の皆さまには大変申し訳ありませんが、私たちとしては心配の種が無くなってホッと胸を撫で下ろしているところです。

件の圃場整備も、麦わらの焼却にやっと取りかかり、先が見えて来ました。
今日は曇り空で、午前中一時雨もパラつきましたが、午後には止んで風も穏やかだったので、第2圃場のライ麦のわらを焼却しました。

麦刈りから時間が経って、青草が沢山生えていたことなどが影響して、完全に燃やし切ることは出来ませんでしたが、消化後、燃え残った青草と藁を一緒に刈り払いました。
こうして置いて、ニ三日日に当てた後、もう一度火を放って焼き払う予定です。

それ以外の圃場も、明日以降順次進める予定です。
その後、トラクターで残渣を鋤き込み、しばらく置いて青草を生やしてまた鋤き込み緑肥にします。

余力があれば、馬糞堆肥を投入したいところですが、この暑さと体力的限界によりどうなるかは分かりません。
適切に機械力を導入出来れば、体力的限界はとりあえず回避出来ますが、今度はそのための経済的負担に堪えられるかという問題が出て来るのですね。
どのあたりでバランスを取るか、いつも難しい選択を迫られています。

晴れは、今週いっぱいか?

しばらく続いていた晴天ですが、台風7号の接近でお天気の流れが変わるようです。

来週に入ると、雨または曇りの空模様がしばらく続くようです。

圃場整備も、せっかく取った休暇を上手く生かせないで終わるかも知れません。

いっそのこと、早期に営業再開して、その後またチャンスを捉えて臨時休業する方がいいかも知れないと思ったりしますが、お客さまを混乱させるだけかも知れないので予定通りにした方が良いと思い直したり、迷いは尽きません。

ま、取り敢えず明日も予定通り作業します。
何しろ暑いので、進捗は遅々としています。
でも、確実に前進しているので、気持ちは落ち着いています。

火は熱い

当たり前ですが、ものを燃やせば熱が出るに決まっています。

それでも炎天下を避けて日が陰ってから始めたのですが、乾いた麦わらが燃える熱さには近づくのも大変です。

少しずつくべるようにしましたが、一回一回遠くまで退避して間を空けないと、何しろ熱くて続きません。
幸いまわりは青草が生い茂っているので、延焼の恐れは全くありませんが、逆にどんどん燃えて欲しい時は困ります。

今日はまだほんの小手調べでしたが、これからもっと大量の藁を焼かなくてはなりませんので、作戦を考えているところです。

そして何故麦わらを焼かなくてはならないかと言えば、一つはカラスノエンドウなどの雑草の種を無力化すること、もう一つはカビの原因になる菌を消毒することが目的です。
カメムシやイナゴなどの害虫に対しても、抑制効果があると思います。

昔、焼き畑という農法が盛んに行われていましたが、農薬や化学肥料の無い時代に、農作物の様々な害を防除する方法として、大変合理的な手法だったのですね。
今でも、有効な場面は沢山あると思っています。

このわら焼きと青草刈りを、当面集中して作業することになります。
炎天下を避ければ当然作業時間は限られることになりますので、果たして間に合うのかどうか、曇り空で少しでも気温が下がるようなら、日中も作業することになるかも知れません。

スペルト小麦の籾摺り作業 2023

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このセッティングで4度目(4年目)の籾摺り作業になりました。

本日は、スペルト小麦の籾摺り作業を行いました。
4年前に中古のジェットファン式籾摺り機を入手して以来、今回で4シーズン、4度目の作業になります。

今年の作業を振り返って置きます。

まず、保管の状態が良かったため、ネズミなどの侵入も無く、すぐに作業が可能でした。
それでも念のため、何ヶ所か点検と調整をして万全を期しました。

今回、機械の取り扱いに習熟して来たこともあり、いろいろ設定を調製した結果、一回通しでも脱稃は完全でした。
昨年までの2回通しに比べて、大幅な作業時間の短縮となりました。

一方、粒度選別機の方は、元々状態の悪い中古品だったこともあって寿命が近づいており、異音を発しながらやっと最後まで持ち堪えたという状態でした。
こちらも、今シーズンは2種類の粒度の網を用意して、一度2.4mmで通した後 1.95mmで再選別し、ロスを減らすことが出来ました。

で、今年のスペルト小麦の収穫量は、最終調整後で320kgでした。
品質も、思っていたよりずっと良いようで、安心しました。

まだ雪室には昨年産の物が残っていますので、また古代小麦麺を作ることが出来そうです。

また本日は、スペルト小麦の籾摺り作業の後、機械を分解清掃して、ライ麦のクリーニング選別作業を行いました。

乾燥機を出たばかりの原穀には、わら屑や脱穀し切れていない穂の欠けら、また一緒に刈り取られた雑草の茎、そしてカラスノエンドウの実ざやなどが沢山混ざっていますので、籾摺り機を使って唐箕選別を行い、それに続けて粒度選別機で屑粒を振るい落とす作業を行いました。

これにより、とても良い状態になりました。
穀物を収穫し、使用に堪える状態にまで仕上げるためにかかる手間ひまを、改めて実感した次第です。

ライ麦の方は、この最終調整後で300kgちょうどとなりました。
昨年に比べて2/3の収量となりました。

昨年の豪雨災害による圃場の状態の悪化、加えて今年の登熟収穫期の天候不順が原因です。
しかし農業は、自然相手の仕事ですから、これも一つの結果として引き受けて行かねばなりません。

ま、ライ麦パンの製造一年分には足りると思っています。
ライ麦ごはんの素の方は、どのくらい出来るか、ちょっと懸念があります。

ということで、本日は疲労困憊の一日でした。
ではでは。