IIDEの編集まもなく終了

「紙版・飯豊の空の下から・・・ 」の編集が、もうすぐ終わります。
食工房の仕事を午前中で上がらせてもらい、あとは娘に任せて、私はデスクワークに。

首が固まって辛くなっては休憩、首や肩の運動をしてまたデスクへ、夜までかかって間もなく終了です。

まあそれにしても、昨年移転に合わせて新しいPCと大画面モニターを導入したので、作業環境は格段に良くなりました。
老眼を全く気にすることなく、いくらでも大きく表示出来るので、ストレスがありません。
また大画面のおかげで周辺まで一様な明るさになるので、目も疲れません。

こんな贅沢をさせてもらって、良い紙面を作らなくては・・・と、自分に対して少しプレッシャーをかけています。
おかげさまで、忙しさの合間を縫って何とか仕上がって来ました。
今夜か明日の早いうちに、Web上に公開出来ると思います。

食工房は、明日と明後日は定休日となっております。
お間違えのございませんように。

焚火

今日は、風のない穏やかな一日でした。
そして今夜遅くから雨になるとの予報も出ていましたので、焚火をするには都合の良い条件でした。

先日、件の荒れ放題の庭園圃場の刈り払い作業で出た、沢山の灌木や枯れ草を焚きました。

私のやり方は、とにかく安全を考えて延焼の恐れのない場所を選び、そこに燃やすものを集めて少しずつ燃やします。
そうすれば、運び出した場所には燃えるものが無くなっているわけですし、暴走しない程度に火の大きさをコントロールしながら燃やすことも出来ます。

少々時間はかかりますが、これが一番安全で確実な焼却方法です。
それに、灰を回収して畑の土壌改良の資材として役立てることも出来ます。

今日は、午後仕事が早めに終わりましたので、夕方にかけてその作業をしました。

そして予定していた分の焼却が終わりに近づいて、残った燠火が厚い火床になった頃、娘たちの手作りした人形たちのお焚き上げをしました。

その人形たちは、娘たちがまだ小さい子どもだった頃におぼつかない手先で手作りし、手垢で汚れ擦り切れるまで遊んでもらった愛おしい人形たちでした。
指先のように小さいものから、腕に抱くくらいの大きさのものまで、100体以上もありました。

もはや誰かに手渡せるようなものではありませんし、ゴミにだけはしたくないと今まで残して来ましたが、ここが自分たちの場所になったのを機会に、焚いて供養することにしたのです。

一つ一つ、誰がいつ作ったか、付けた名前や遊んだ時の役柄など、全部覚えていると言います。
その記憶が確かなうちに供養したかったそうです。

一つ一つ手に取りながら、「ありがとう、良い時間を過ごさせてもらいました。」と声をかけながら火の中に入れていました。
皆きれいな灰になって、そして神さまになって、娘たちの記憶の中で生き続けるのですね。

すべて終わった頃、あたりは真っ暗になっていました。

子どもたちに元気をもらいました

今日は午後、お子さまを連れた若いご夫婦が一組ご来店、その後に続いてやはりお子さま連れのご夫婦がもう一組いらっしゃいました。
子どもたち同士すぐに仲良くなって遊んでいるところへ、近所の子どもたちが自転車に乗ってやって来ました。
さらに続いて別な子どもたちもやって来て、食工房の店の前はどこかの幼稚園の園庭のような雰囲気になりました。

子どもたちが沢山いる風景、いいですね!
この辺りはお年寄りばかりですから、子どもたちのにぎやかな声を聴いたただけで、何だかうれしくなります。
元気が出て来ますね。

その実、子どもたちの相手やご夫婦たちとの歓談で仕事は手につかず、明日の仕込みは・・・と心の片隅で心配する声が聴こえましたが、すごかったのは皆さんが帰ってからです。

すっかり押してしまったスケジュールを、あっけなく取り返してしまうエネルギーはどこから来たのでしょう。
それは、子どもたちがくれたに決まっています。
無事に予定をこなして、明日に備えることが出来ました。

それにしても、本日ご来店くださいました皆さま、心から厚く御礼申し上げます。
今日の余韻で、明日も元気にがんばれそうです。

寒さ戻って雪化粧

今日は、うっすらと雪化粧の朝で一日が始まりました。
風も冷たく、ここ数日の春めいた空気とは違って、冬のにおいがしていました。

その寒さの中、午前中一番にご来店くださったご常連のお客さま、開口一番に「おいしいパンを買いに来ました!」と、うれしい一言。
お目当ては、堅焼き黒パンです。

そして午後は遠く仙台より、いつもお引き立てをいただいている通販のご常連のお客さまで親しい友人でもあるご夫妻が、友人ご夫妻を連れてお越しくださいました。

もちろんその間にその他にも、ご来店のお客さまがいらっしゃいました。
おかげさまで平日にも関わらず、パンは売り切れ状態になりました。

必ずしもお天気ばかりがご来店のきっかけとは限らないのですね。
どんな時でも変わらぬ気持ちで、お客さまを迎える用意をしておくことの大切さを思いました。

明日もしっかりと気合を入れてパンを焼きます。
ご来店、よろしくお願いいたします。

雨模様の一日、高い山は雪

昨日とは打って変わって雨模様の一日になりました。
下界はさほど寒くもない感じでしたが、配達の折眺めたところでは、高い山の上は雪だったようで、白い所が増えたように見えました。

明日はもう少し冷え込むようで、平地でも一時的に雪が降るとの予想です。
でも、日中はまたお天気が回復して来るようですから、日差しがあれば気温も上がると思います。

この時期、花粉症の方には辛い季節でお気の毒とは思いますが、やはり暖かい晴れの日はありがたい・・・。
春の訪れは、正直うれしいです。

さて、今日のパン焼きは、また一段と酵母の調子が上がって、今度は作業のスピードが上がりました。
余り早過ぎるのは問題ですが、自家製酵母としては理想的な速さでした。

おかげで、成形までの作業が午前中余裕をもって終わりました。
食パンも早めに焼き上がっていたので、午前中にいらした遠来のお客さまをがっかりさせずに済みました。

このあたりのこと、イーストでやれば作業効率も時間コストも全然違って来るのだなぁ・・・と、あらためて認識しました。

自家製酵母は、イーストと比較すると、一次発酵、成形二次発酵ともに、2~3倍の時間がかかります。
下準備からして、冷蔵庫から出してすぐに使える生イーストや5分でスタート出来るドライイーストと違って、前日の午前中から仕込みにかからなければなりません。

そこまでして自家製酵母にこだわるのは何故?それは、食工房のパンをご愛顧いただいている皆さまには、とうにお分かりのことと思います。

私自身も、食工房がなくなってこのパンが食べられなくなったら、誰より一番がっかりするはずですから。
だから、死ぬまで現役を誓っているのは、当然の帰結なのです。

白鳥、北へ

ここ数日の暖かさ、そして西から近づく低気圧から吹き出す南風、白鳥たちが北へと旅立つ条件が揃ったのですね。
昨日あたり、白鳥たちがいっせいに北へと旅立って行きました。

北帰行と呼ぶのですね。知りませんでした。
昔、誰かが良く歌っていた歌の題名だとばかり思っていました。

一方、白鳥たちの北帰行の後を追うように、もっと南からこのあたりにやって来る鳥たちもいるのですね。
こうして季節は移り変わりますが、人間の私たちは同じところに居てその様子を眺めながら、成すべことを判断しているというわけです。

農業に関わると、季節の移り変わりに鈍感でいるわけには行きません。
自然に対する感性はいつも磨いておかないと、良い仕事は出来ませんし、その前にやること成すことすべて上手く行きません。

いつも温度管理されている酵母でさえ、季節によって微妙に動きが変わるのですから、命あるものは皆デリケートなのですね。
さて明日のパン焼きはいかがでしょうか。
酵母の動きは、上々です。

野良稼ぎで生き返りました。

麦ラボ

一度も手を出せないまま冬を越した堆肥の山です。
酸欠になっていなければいいがと、心配していました。


麦ラボ

表面は雪が乗っていたので温度が下がって発酵不足でしたが、中心部はちょっと焼けたのではないかと思えるくらい発酵熱で高温になっていました。


麦ラボ

天地返しするために広げた状態です。


麦ラボ

中島第2圃場全景
中央後方のやや右手に庭園圃場、そしてその後ろに川沿いの土手道があります。


麦ラボ

中島第2圃場近景
正面の列はスペルト小麦です。


麦ラボ

中島第1圃場近景
ライ麦がたくましく育っています。


麦ラボ

高野第1圃場
奥がスペルト小麦、手前は詳細不明の麦を数種、試験栽培中。

今日は、これまた先日にも増して、暖かい晴天に恵まれました。

このところ運動不足で、今一つスッキリしない感覚が残っていましたが、今日は大方一日外で体を動かしていましたので、何だか生き返ったような感覚です。
日の光を浴びることと外の空気を吸うことの気持ち良さが、体にそして心に沁みました。

積んであった堆肥の切り返し、家の周りの点検、トラクターの点検、そして麦畑の点検。
あと、前の持ち主が庭園風に整備した圃場があって、そこが荒れ放題になっているのを整備する作業に取りかかりました。
これが整備された暁には、お訪ねくださる皆さまへの最高のサプライズになるはずです。

川の流れと季節の花木と水田とそして麦秋の風景を一度に眺められます。
その場所で、折々にアウトドアカフェをやりたいと思っています。
どうぞお楽しみに。

春を呼ぶ雨の一日

今日は一転して雨の一日でした。
しかしこの雨は、もはや冷たさもさほどではなく、春を呼ぶ雨なんだなと感じました。
体も軽く動くような・・・。

今日の食工房は、森のパン屋のビスケットとブラウニーを焼きながら、この季節の恒例となっている文旦ピールをつくりました。

おかげで店の中も外も、一日中いい香りが漂いました。
これが、年末のシュトレンに欠かせない材料の一つとなります。

その他、ライ麦全粒粉の製粉、小豆を炊いてあんこづくりも出来ました。
こんなにいっぱい仕事して大して疲れた気がしないのも、うれしい季節の到来で気分が上がっているからかも知れません。

そして明日と明後日は、定休日で休業です。

明日はまた晴天に恵まれるとのこと、庭で畑で、やるべきことやりたいことが山積みです。
ついつい気持ちが前のめりになります。
まあまあ、そこを抑えて抑えて、無理しないように怪我しないように、気をつけてやりましょう。

店はお休みです。
お間違えのございませんように。

暖かい一日、多数ご来店感謝

今日は、暖かく穏やかな晴天に恵まれました。
日中しばらくの間、暖房を止めていられました。
食工房の作業場は、オーブンを使っているため、今日は暖かいを通り越してもはや暑くなり、窓を開けなくてはなりませんでした。

一方、お出かけには絶好のコンディションだったというわけで、食工房にも三々五々ご来店のお客さまが見えました。
これで閑散期にもおさらば出来るのかなと、うれしく思った次第。
本日ご来店くださいました皆さま方に、この場を借りて改めてご来店の御礼を申し上げます。

毎年この時期恒例の沼ノ平地区の「福寿草まつり」も、今年は一週間前倒しで開催が決まったと、パンを買いに来られた地区の方が教えてくださいました。
雪も消えましたし、これからいろいろと忙しくなります。

今日は、集落の会計の監査があり、年度の締めが終わりました。
監査意見書に署名と印鑑をいただきましたので、これで総会の資料も完成となります。
議事録も出来たし、大役が一段落しました。

やれやれ・・・、今度こそIIDEに集中しなくてはなりません。

みのりのパン、ラード入りの試作

みのりのパン・ラードバージョン

みのりのパン・ラードバージョン
見た目は、通常のオリーブ油バージョンと何ら変わりはありません。


みのりのパン・ラードバージョン

切り口をお見せしています。
シュトレンに勝るとも劣らない具材の量、しかも高価な松の実が入っています。

みのりのパンは、具材としてドライフルーツとナッツを沢山入れた、栄養豊富な食事パンです。
元々の開発コンセプトは、登山の際の携行食として最適であることでした。

ですから、濃厚でハイカロリーです。
しかも繊維質とミネラルも豊富です。

油脂分として、オリーブ油を使っていますが、今日はそれをラードに置き換えて試作をしました。
開発コンセプトからすれば、むしろラードの方が見合っているのじゃないか・・・、そんな思いもあり確かめて見たかったというのが今回の試作の動機です。

油脂分が変わっただけなので、見た目も食感もほとんど変わりはありません。
風味だけが違いました。

ラードの方が、オリーブ油よりもクセがない味と感じましたが、ま、どちらもそれぞれにいいと思うので、今回の試作では結論は出せません。

パンにラード、悪くないとは思いますが、一方で油脂分を入れないことを売りにして来た実績もありますので、実際に商品が出来るまでには、もうしばらく悩むことになりそうです。

あとは、焼き菓子でも試してみたいと思っています。