原発事故後、三度目の春に思うこと

震災とそれに続くかつてない原発の爆発を経験してから二年余り、福島県内各地は早や三度目の春を迎えています。
事故の収束宣言が出されてからでも1年と5ヶ月、しかし、事故後の原発の状況は、およそ収束とはほど遠い状況です。

最近ニュースをにぎわしている水漏れ事故の報に接して思うことは、そんなこと当然分かっていたはず・・・、ということ。
追い立てられるようにその場しのぎの仮設工事で切り抜けて来ているのですし、最初から無理のある工法は承知のはずです。
それなのに、なお資材も工賃もケチって、人件費もピンハネで、健全な人の考えというものが見当たりません。

この二年余りを見ていて、誰もかれもが言いたい放題のことを言って、責任は全く取らないのが、今の日本と言う国の有様なのだなと気づきます。
壊れているのは原発だけじゃありません。
この国そのものかも知れません。
オ・ソ・マ・ツ、ですよ、全く。

そもそもこれほどの大災害になって、本当に対応可能なのか・・・、いささか不安になって来ます。
それでもまだ原発というシステムに依存しようとする日本社会。
もう少し人間が真面なら・・・、と。
自分への自戒の意味も込めて、そう言うしかないですね。

願わくは、再び大きな地震に襲われるようなことがありませんように。
福島第一原発は、まだ瘡蓋も張らない傷口のままです

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