この地でパン屋を始めて10年。
その間、いろいろな方からいろいろなご感想やご意見を頂戴しています。
その中で、私にとって殊更うれしく思えるのは、いいにおいがするというご感想です。
お店に入ってくるなり、「ああ!いいにおい!」と思わず大きな声が出る方がいらっしゃいます。
今日も、「箱を開けた途端小麦の香りがした。」とお便りが届きました。
そう・・・、私が常日頃思っていてそうに違いないと思っていること、それは、おいしさはまず鼻で感じるものだということです。
尤も、たまにはにおいに騙されるなんてことがあるのかないのか知りませんが、少なくとも食工房は、「香りは味を想像させてくれる一番大切な要素」と位置づけて、製品づくりに生かす努力を傾けています。
国産小麦を使うのも、天然酵母を使うのも、洗糖やきび砂糖を使うのも、スパイスワークにこだわるのも、その他原材料へのこだわりはすべて、風味すなわち香りと味のつながりへのこだわり、ということに尽きます。
「いいにおい!」というご感想が、私にとってどれほどうれしいか、これでお分かりいただけると思います。
ついでに手前味噌ですが、宣伝させてもらいます。
食工房にお出でになると、来るたびに違う、いいにおいがしていることと思います。
こと、におい・香りに関しては、レパートリーが沢山あるのです。