キビタン市場・その後

3月1日に開店したキビタン市場、今日で2ヶ月半が過ぎました。
この間の経過と率直な印象をご報告したいと思います。

インターネットで物を売ったり買ったりすることは、私たちにとって日常茶飯となった今日、もはやネットショップは珍しさが目立つ存在ではありません。
ホームページを開設している業者は数知れず、そのほとんどがネットショップを開設しています。

食工房は、通販はずっと続けて来ていますが、ネットショップは敢て必要ないものと位置付けていました。
しかし一方、お客さまの選択肢の一つとして、ネット上で代金の支払いまで完了出来るネットショップの導入も、いずれ課題になるものと思っていました。

福島県の事業として立ち上げられた、ショッピングモール・キビタン市場の出店者募集の情報を得た時、これはやり時かも知れないと急に気持ちが動き、今回のショップ開店となったわけです。

さて、ネットショップを開店したからと言って無限の可能性が拡がるわけではありませんし、たちまち売り上げが増えるということもそうないはずとは思っていましたが、結果は正直申し上げて過剰とは思っていない期待をさらに裏切るものでした。

皆さまのご記憶にも残っているかも知れませんが、キビタン市場は3月当初1ヶ月間、ものすごいプロモーションを展開していました。
どんなサイトを開いても、スポンサーリンクが出ていましたし、都内の地下鉄の車両内に吊り広告も掲載したそうです。(直接見ていませんので・・・)
これらの経費は、すべて福島県がサポートしています。

そうやって手厚い支援があったわけですが、当初一ヶ月、その割にしたらちよっと信じられない訪問者数で終わっています。
内部情報を、食工房で勝手に公開して良いものかどうか分かりませんので今回は申し上げませんが、3月中の食工房の受注数に限れば6件。
これが全体の何%だったか・・・そこが問題なのですね。

それで4月になって、プロモーション終了と同時にスポンサーリンクが姿を消してからのアクセスがどうなったか・・・。
とてもとても厳しい結果だったと言うことだけ、ご報告しておきます。
食工房の受注数は2件のみ。

初期導入経費は補助があり無料だったものの、月々の使用料と売り上げに対するマージンは当然あるわけで、その分の元が取れるかどうか、このままでは食工房も含めて離脱者が出る可能性は否定出来ません。
個々の店に魅力がないのが原因か、ショッピングモールの運営の仕方やサイトの機能に問題があるのか、今はまだ何とも言えません。

今、私に一つだけ言えるのは、ネットショップの可能性に何も特別なものはないと言うことです。
多様な手段の一つに過ぎないと考えるべきで、やはり個々の商品やサービスに魅力があることが、先ず一番肝要なことです。
そして、例え何万何十万のアクセスがあっても、自らの提供する商品やサービスにマッチするユーザーに出合わないことには、取り引きは成立しません。

そうやって考えると、食工房は独自のネットショップを持った方が良いのかも知れません。
そう言いつつ、当分はそこに辿り着くことが出来ませんので、キビタン市場のお世話になることになります。
今後の展開、なお見守っていただければ、ありがたく幸せに存じます。


★食工房・キビタン市場店は <こちら>

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