自然を大切に、もちろん異論はありません。
動物愛護、これも基本的には賛同します。
しかし、丹精した作物に手を出す鳥や獣たちに対して、無抵抗と言うわけには行きません。
被害に合っても、買えばいいじゃない・・・と、それが出来ないわけではありませんが、それはどこか間違っていると私は思います。
畑で作物を作ることは、ある意味こちらも命がかかっていると思っています。
今日は、このあたりで「マミ」と呼ばれているアナグマ対策のために、とうもろこしの周りに網を張り巡らしました。
まあ、これは中では一番消極的防御です。
まあこの程度でも、かなりの効果はあります。
これが、イノシシや熊やはたまた猿相手ともなると、とてもこんなことでは立ち撃ち出来ません。
徹底防御するか、耕作放棄するか、どちらか一つと言うことになります。
野生の獣たちに対し、人は、何の努力もすることなく優位でいられるわけではありません。
呑気に構えていては、生存が脅かされることになります。
その緊張感は、山間の小集落に暮らして見れば、すぐにも実感となります。
本来、人は弱い生き物です。
代わりに智恵を授かりましたが、これは使い方次第で我が身を滅ぼすこともある道具です。
人もまた野生の中で生かされる道が、かつてはあったわけで、そのためにこそ智恵は役立てるべきものと、私は思います。
この大自然の中で、人もまた野生の一角にいることを自覚し、折り合いをつけて行く道があると思っています。
先ずは、野生の中に身を置くこと。
恵みを分け合うこととはどういうことか、それを学ぶこと。
そして、時に対峙することも辞さない覚悟は、是非とも必要だと。
百姓市、ご来店ありがとうございました。
この場を借りて、ご来店くださいました皆さま方に感謝を申し上げます。
引き続き、来週もまたよろしくお願いいたします。