昨日は、穏やかな気持ちで床に就きましたが、その後大雨が降り出したようでした。
滝が落ちるような激しい雨音を聞きながらも、結局眠気には勝てず、ぐっすりと朝まで眠りました。
いつものようにパン生地を仕込んで、その後のしばしの空き時間、雨が止んでいましたので、毎朝の恒例になったジョギングをしに外に出ました。
そして川が見える所まで来た時、水量の只ならぬことに気が付きました。
後で聞いて分かったことですが、上流の集落では床下浸水のお家があったそうで、道路の決壊や橋の流失などもあり、二か所の集落に出入りが出来ない状態になっているとのこと。
その後も断続的に雨は降り続きました。
食工房では、パンを焼いていた午前中に雷によるものと思われる停電があり一瞬焦りましたが、短時間で復旧しましたので大きな支障はありませんでした。
夕方までにまた少し水量が増えたようで、こんなこともあるのだと、写真を撮りました。
それにしても思い出すのは、山暮らしの時のこと。
今回のような大雨の時は、もう必ずと言って良いくらい山道が流失して出入り不能になりました。
それが分かっているので、大雨の予報が出ている時は、車を林道の出口まで出して置くようにしていました。
帰り道はカッパを着て、シャベルで要所、要所に水切りのための溝を掘りながら歩きました。
そして大雨の後は、家に待機させた別のもう一台の車に、チェーンソーとナタ、シャベルにワイヤー、土嚢袋などを積み込んで、道路の点検に出かけます。
倒木があれば切って片付け、決壊した個所は土嚢を作って埋め戻し、崩れかかった土砂を取り除き、水が流れて出来た溝を埋め戻しながら、林道の出口まで4km。
もし自分たちの手に負えない大きな障害箇所があった時は、そこから歩いて出口まで。
それから地域の区長さんに報告し、復旧工事をお願いするのです。
こんなことを14年間。
大雨の度に、これはもうちょっとしたイベントでした。
それを思うと、今住んでいるそこらの道路も橋も良く出来ています。
立派なものです。
毎日何気なく通る道路。
本当は、すごいことなんですよ!これは。
でも、想定を超える災害もあるということは、私たちもその実例を目の当たりにしたばかりですね。
自然との付き合いは、本当の意味で賢くなければ出来ないと思うことしきりです。