シュトレン、製造中です。

シュトレン

表面をバターと砂糖で固めるのは、日持ちを良くするための仕かけです。
また、よい香りを閉じ込めておく役割も果たしています。

ドイツのクリスマスのお菓子として有名なシュトレン、元々は新鮮な果物類が無くなる冬の間の保存食として、ドライフルーツやナッツを沢山入れて焼いたパンなのですね。

シュトレン(Stollen)とは、ドイツ語で「坑道・地下道」と言う意味です。
中にマジパン(粉アーモンドと砂糖でつくった固まり)を入れるスタイルのものがありますが、山の中に金の鉱脈が埋まっているイメージなんだとか・・・!?
また、真っ白な粉砂糖で化粧された外観を、幼子イエスを包む産着に見立てることもあるのですね。

食工房のシュトレンは、マジパンの鉱脈入りではありませんが、粗く砕いたミックスナッツを散りばめてあります。
そして真っ白な外観は、やはり幼子イエスのおくるみのイメージですね。

あと、ドライフルーツを長期間ラム酒に漬けておくやり方もあるようですが、特にそうしなくてはならないわけではありません。
食工房のは、少量のラム酒とバニラオイルを混ぜたものを振りかけて、一晩置いて香りづけするくらいにしています。

それから大切なのがシュトレンスパイスと言われる、定番レシピのミックススパイスです。
これは、ドイツのパン職人さんのレシピをいただいて、食工房流にアレンジして使用しています。

最後にもう一つ、表面をバターと砂糖で固めてあるのは、ちゃんとした訳があります。
そうです。長持ちさせるための仕掛けですね。
中が乾いてしまわないように。
香りが逃げないように。
そして時間と共に、ドライフルーツの中の水分が浸み出して、全体がしっとりとした食感になるのです。
味と香りもよく馴染んで、何だかうっとりする様な素晴らしい風味になります。

さてさて、食工房のシュトレン、今年はバターの入荷が思いの外順調で、ご注文さえいただければ、まだまだ対応可能です。
どうぞどうぞ、よろしくお願いいたします。
皆さまからのご用命、心よりお待ちしております。

ただ今、食工房オンラインストア SHOKUKO STORE にて、直接ご購入いただけます。(クレジットカード決済可)

コメントを残す