すでにご紹介申し上げた、婦人従軍歌の冒頭の一節。
実は今日、高知にいる93歳の母とSkypeでテレビ電話をしていました。
最近は認知症が進んで、次第に記憶が交錯して話もちぐはぐになったりしますが、私の顔は良く分かってくれています。
初めのうち「テレビ電話なんかお金がかかるろう!こんな遊びごとに金をかけて・・・」と、小言を言われる一幕もありましたが、近頃はすっかり楽しみにしてくれているようです。
今日は、ふと思い立って「お母さん、『婦人従軍歌』を知っちゅうろう?」と問いかけると、「知っちゅうよ。」と。
「ええと、最初のところ・・・どんながやったかねぇ?」と私。
すると「ホヅツノヒビキ トオザカル アトニハムシモ コエタテズ ・・・」とよどみなく一番の最後まで歌って、二番の途中まで行きました。
思わず一緒に歌いながら、何だかジーンと泣けて来た私。
「三つ子の魂百まで」とはまた違うのかも知れませんが、若い時の記憶は消えないのだなと思ったことしきりでした。
先に亡くなった父には、こうしたことは何も出来ませんでしたが、きっと天国で微笑んでいるだろう思います。
もうそう遠くない将来、父のところへ行くに違いない母ですが、やっぱり生きていて欲しいと願う私です。
今日は、私事にてごめんください。