月別アーカイブ: 2013年12月

ホヅツノヒビキ トオザカル

すでにご紹介申し上げた、婦人従軍歌の冒頭の一節。

実は今日、高知にいる93歳の母とSkypeでテレビ電話をしていました。
最近は認知症が進んで、次第に記憶が交錯して話もちぐはぐになったりしますが、私の顔は良く分かってくれています。
初めのうち「テレビ電話なんかお金がかかるろう!こんな遊びごとに金をかけて・・・」と、小言を言われる一幕もありましたが、近頃はすっかり楽しみにしてくれているようです。

今日は、ふと思い立って「お母さん、『婦人従軍歌』を知っちゅうろう?」と問いかけると、「知っちゅうよ。」と。
「ええと、最初のところ・・・どんながやったかねぇ?」と私。
すると「ホヅツノヒビキ トオザカル アトニハムシモ コエタテズ ・・・」とよどみなく一番の最後まで歌って、二番の途中まで行きました。
思わず一緒に歌いながら、何だかジーンと泣けて来た私。
「三つ子の魂百まで」とはまた違うのかも知れませんが、若い時の記憶は消えないのだなと思ったことしきりでした。

先に亡くなった父には、こうしたことは何も出来ませんでしたが、きっと天国で微笑んでいるだろう思います。
もうそう遠くない将来、父のところへ行くに違いない母ですが、やっぱり生きていて欲しいと願う私です。

今日は、私事にてごめんください。

シュトレンのお振舞い

シュトレン

昨年のお振舞の時の画像です。
×3サイズ 今年は、これを2個用意してます。

今年もやります。シュトレンのお振舞い。
来たる12月21日(土)・22日(日)・23日(月)の3日間、×3サイズの特大シュトレンを切り分けてお振舞いいたします。

その場で召し上がっていただくのはもちろんですが、少しはお持ち帰りいただけると思っています。
今年は、その特大シュトレンを2個用意しています。

そしてそれだけではありません。
実は、駅カフェさんでも12月22日・23日の両日、食工房製の特大シュトレンのお振舞いがあります。
こちらも2個用意しています。
駅カフェさんでは、この他にもお楽しみの企画があるそうです。

そしてさらにもう一つ、地元山都町のコミュニティースポット茶房・千さんにも、食工房の特大シュトレンをお届けしてあります。
こちらは、もうすでにお振舞い中かも・・・です。
どうぞ、どなたもお見逃しなく、食工房のシュトレンを召し上がってください。

さて、多くの皆さまからご好評いただいているシュトレン、余力がありそうなので、少し多めに造ることにしました。
お届けは年末または年明けということになりますが、ご注文を承ります。

店頭での即売分も割り当てますので、来年になってから「実はもう少し食べたかった・・・。」という方も、お求めになれると思います。

食工房のシュトレン、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

婦人従軍歌

婦人従軍歌

一、
火筒(ほづつ)の響き遠ざかる
跡には虫も声たてず
吹きたつ風はなまぐさく
くれない染めし草の色

二、
わきて凄きは敵味方
帽子飛び去り袖ちぎれ
斃(たお)れし人の顔色は
野辺の草葉にさもにたり


やがて十字の旗を立て
天幕(テント)をさして荷(にな)い行く
天幕に待つは日の本(ひのもと)の
仁と愛とに富む婦人

四、
真白に細き手をのべて
流るる血しお洗い去り
巻くや繃帯白妙(ほうたいしろたえ)の
衣の袖はあけにそみ

五、
味方の兵の上のみか
言(こと)も通わぬあだ迄も
いとねんごろに看護する
心の色は赤十字

六、
あないさましや文明の
母という名を負い持ちて
いとねんごろに看護する
心の色は赤十字

つい先日、NHKの大河ドラマ「八重の桜」の最終回が放送されました。
昨日、オンデマンド配信されたその最終回を視聴した私です。
ドラマの出来がどうだったか、そのあたりは私は評論家ではありませんから何も申し上げませんが、視聴率はあまり良くなかったような評判ですね。

さて最終回の劇中、八重が赤十字の篤志看護婦として働く場面がありました。
その時、この歌の一節が歌われていたのですね。

婦人従軍歌というこの歌、私が小さい子どもの頃、母が時々口ずさんでいたような記憶があります。
冒頭の一節は、すぐに思い出した私。

それはさておき、敵も味方も分け隔てなく看護する感動的な場面のはずでしたが、看護婦たちの白衣が全く汚れていないことに、どうにもならぬ違和感を持ってしまいました。

戦争はきれいごとではない。
どんなに勇ましい言葉で鼓舞し正当化しようとも、戦場では血と涙が流れ、骨肉が飛び散り、人々の悲しみと恨みが怨念となって、目には見えずとも大気を赤く染めているに違いないのです。

果たして、戦争の悲惨さを強調し過ぎることのないようにとの誰かの意図なのか、それとも演出家に元々そんな現実感覚が無かったのか、どうなのでしょうね。
近頃は、魚一匹捌けない人が多いのですし、ましてや生きている鶏を殺して肉にする機会など皆無に近いのですから、戦場の凄まじさは想像も付かないかも知れません。
いずれにせよ、「八重」の時代の前も後も、戦争に次ぐ戦争が続いたのでした。

一年間このドラマを見て、何だ!人間って全然変わってないじゃないか!と、ちょっと考え込んでしまった私です。

さあ、冬だ!

一昨日からの雪で、あっという間に玄関前に雪の階段が出来ました。
あたりはもう完全に真っ白です。

この雪が降る前は、また晴れれば外仕事も出来るという気がしていましたが、もはやすべて雪の下。
出来ることは、否、しなくてはならないのは、雪かたし(除雪)のみです。
後戻り出来ない冬・・・、そんな感じです。
そしてそうなれば覚悟も決まって、雪の中を出かけるのも当たり前になるのですね。

本日は、朝のうちは雪でしたが後止んで、その後は日も差して来ました。
そのせいかどうか分かりませんが、意外なほどのご来店を賜りました。
ご予約くださったシュトレンを受け取りにお出でになる方がほとんどでしたが、食工房の店先は一時にぎやかでした。

かくしてこの一週間も無事終わり、明日と明後日は定休日です。
忙しさの合間の小休止。
今のところ風邪も引かず、快調です。

ご愛顧御礼。

シュトレン、締め切り+α

シュトレンのご注文が、あとからあとから舞い込んでいます。
今日も、54個を製造しましたが、まだ少し足りていません。
最終は、来週の日曜日に。

と言うわけで、もし遅くてもいいという方は、これからご注文いただくことが可能です。
クリスマスには間に合いませんが、年末までにはお届け出来ます。
+αシュトレン、何かご利益があるかどうか分かりませんが、お味だけは保証いたします。
どうぞよろしく。

さて本日は・・・、本日もご来店ゼロの一日。
否、無理もありません。
今朝までに、また数十センチの積雪、今日はどの方面も雪片付けで大変だったことでしょう。
その上に豪雪で名高い(本当はそれほどでもないのですが・・・)山都まで、また雪を見に来る気はないよ!と言われそうですね。
シーズン初めにいきなりドカ雪ですから。

ちなみに私事ですが、初夏の頃体調を崩して懲りたのをきっかけに、ずっと体操とジョギングを欠かさなかったおかげと思いますが、除雪作業が今まで以上に苦になりません。
体が楽に動きます。
息も切れないし、汗をかく量も少ないです。
そしてコーヒーも旨いし!言うことありません。

そうそう!
これからの季節、ご来店時店内に出入りの際は、頭上屋根からの落雪ににご注意ください。
またお車は、一時停止でも店前は避けてください。

「食工房のパンだより・93 雪起こし号」公開しました。

何とか月半ばにして、発行にこぎつけました。
今年一年のご愛顧とそしてこの十年間のご支援に、感謝の気持ちを込めてお届けします。
<こちら>からご覧いただけます。

本日は、その雪起こし号の完成に呼応したものか、いきなり大雪になっています。
昨夜から日中の間に、60cmは超したものと思われます。
先ほども、屋根の上から地響きを立てて雪がなだれ落ちました。

この突然の大雪で大変なのが、宅配便のドライバーさんです。
今日は出荷が5件あって集荷を待っていましたが、ただならぬ雪の降り様に半ばあきらめかけていたところへ、雪まみれになったトラックがやって来ました。
到着を待っていた仕入れ品も届いて、こちらの荷物も無事出荷出来て、胸を撫で下ろしながらドライバーさんに最敬礼の私でした。

どうやら明日まで、このまま雪が降り続く模様です。
本日は、ご来店ゼロの一日となってしまいましたが、この分では明日も・・・。
と言っても、万全の支度でご来店をお待ちしております。
どうぞよろしく。

残業・panda・お茶

ま、何しろ忙しい。
今日も残業、panda編集、そしてやっぱりお茶の時間も大切にですね。
今、コーヒーの残りをいただきました。

否、結構!結構!
商売人は、忙しくないようではしょうがないゾ!と、何人かの人に言われました。

尤も、何もかも忘れて金儲けしたいわけではありません。
それに、それほどボロくはありませんよ!この仕事は。

作業工程一つ一つ、魂入れてます。
骨身を削ってます。

というわけで明日も、「命かけて営業中!」です。
※この意味が分かる方は、「とさぶし」をご覧になった方です。

ラストスパート

これから一週間余りが忙しさのピークです。
これを乗り切るには、ターボチャージしてラストスパートをかけなくてはなりません。

今日も、食工房の作業場で先ほどまで残業。
明日も早朝からマフィンとスコーンを焼きます。
午後は、納品と配達があり、私は会津若松市方面へ。

今夜は今夜で、下の娘は只今会計事務を。
私は、このブログを書いたら、そのあと少し panda のイラスト編集も。
下の娘も、さらにその後を継いでやってくれるはずです。

風呂に入って寝るのは、果たして何時?
削れるのは睡眠時間だけということになります。

でも、休日返上はしないで済ませたい!
休む時には休まないと、結局、仕事の質が落ちるので・・・。

シュトレンのご注文が、あとからあとから一つ二つと増えています。
今からご注文いただいても、熟成期間なしでお届けするしかありません。
もうそろそろ限界です。

それでは、スロットル全開で参ります!

もういくつ寝ると・・・

もういくつ寝ると、お正月・・・と、子どもの頃は本当に正月が楽しみでした。

とーちゃんかーちゃんは怒らないし、お年玉ももらえるし、親戚の家に行っても逆に家に人が来ても、皆ニコニコと日頃の憂さを忘れてお酒を飲んで上機嫌だし、楽しくて楽しくて仕方がないくらいでした。

あれから半世紀余り・・・!?(もう、そんなに経った・・・)今の私の正月は、くたびれて寝正月、来る人も少ない静かなひと時、そうかと言って一年の計を立てるために頭をひねっていたりPCの前に座っていたり、pandaの新年号の編集だったり・・・。

例年、あっという間に過ぎてしまう三が日、気が付けば営業再開と息つく暇もありませんが、それでもやっぱり正月は特別なハレの時間です。
日頃は飲まないお酒も少しはいただきますし、手間暇かけて手づくりしたおせち料理や自分でついた餅を、自画自賛しながら楽しみます。

さあ、あと20日、最後まで突っ走ります!
どうぞ、よろしくお願いいたします。

忙しくても、心は穏やか

例によって忙しい毎日です。
今日は、定休日でお休みでしたが暇にしていたわけではなく、あれやこれやと雑用をこなし買い物にも出かけ、夕方からはpanda のイラスト描きに集中しているカミさん代わって、夕食当番を担当しました。
食後も、娘たちがそれぞれ経理や急に入った注文対応で仕込みにかかりましたから、私は皿洗いを・・・。

そのあとは、買って来た新巻き鮭を1本捌いて切り身に。
家では、魚は丸ごと1尾買って自分で捌くことが、度々です。
アラも無駄にすることなく使えますし、何だかんだと安上がりになりますから。

こうしてみると、いわゆる娯楽と言うか楽しみごとは何一つしていません。
と言うか、そういう欲求がないのですね。
酒も飲まないし、自分で言うのも何ですが、よほどの変わり者に違いありません。
でも、心は穏やかに過ごしています。

あえて言うなら、いい音楽に出会うことが楽しみ・・・かも知れません。
今日は、たまたま知人のブログから、南アフリカ共和国の国歌を聴きました。
失った自分たちの国を、苦難の末に取り戻した人々の力強い歌声に、心が震えました。