土佐の生まれの私にとって、せんべいと言えば、小麦粉と卵と砂糖の生地を焼き型で焼いたものを指しますが、関東では草加煎餅に代表される米原料で醤油味のものになります。
そして東北に行けば、岩手の南部せんべいですね。
これはまた小麦粉原料です。
卵は使わないし、砂糖も少なめだったり、塩味だったりします。
私は、これら三種類のせんべい、いずれもおいしくいただきます。
大好きです。
ところがそれぞれ地元の人は、案外他所のせんべいのことを知らないのですね。
高知の人は、関東で言う煎餅を「あれは、おかきじゃろう・・・。」と言います。
関東の人は、どこかで食べたことがあっても、私たちがそれを普通にせんべいと呼んでいることを、ほとんど全く知りません。
まあそんなこともあって、今回高知のせんべいをお土産に買って帰ることにしました。
今日は午後から、市内で昔からやっているせんべい屋さんに行きました。
私がここでせんべいを買うのは、かれこれ数十年ぶりにもなります。
場所も店構えも変わっておらず、道具も何もかも昔のままにやっているようで、使い込んで黒光りがする焼き型が並んでいました。
近頃は、甘いお菓子も珍しくなくいくらでも種類がありますから、そんなに沢山昔のようには焼いていないようです。
私とて、パンと焼き菓子が商売ですから、せんべい屋さんにはちょっと恨まれるかな、と思ったり・・・。
まあでも、スコーンもおいしいんですけどね。
昨日も今日も、母と妹と私と、このせんべいとお茶でおしゃべりしていました。