農村に昔から伝わる年中行事の一つに、虫送りというものがあります。
ご存知の方もいらっしゃると思います。
私が子どもの頃、生まれ育った土佐の山奥の村でも、梅雨明けの頃だったと思いますが、虫送りをやっていました。
さてその行事のいわれはともかく、今日は私流の虫送りと言って良い作業をやりました。
家の裏にいつの間にかたまった落ち葉を集めて、焚き火を起こし煙を立てました。
燃え盛らないように、わざとジョウロで水をかけながら、あたり一面を燻しました。
こんなことをして何がいいのかと言うと、私の持論なのですが、煙は虫が嫌うということが先ず一つ、煙の中の亜硝酸は殺菌力があるので、カビやその他の病原菌を殺菌出来ること、落ち葉の中に産み付けられた虫の卵や幼虫や諸々、燃やして退治出来ること。
本当は、日常的に薪を燃やして煮炊きや風呂焚きをする生活があれば、一番いいのですが、今の時代にはそれはほとんどありませんから、時々でも外で焚き火をするのは、とても理に適った優れた防除法だと思うのです。
あと一つ、クマや猿などの獣に人里に対して警戒心を起させるためにも、火と煙はきっと役に立つと思っています。
それで早速気が付いたこと。
体中に煙のにおいが染み付いているのでしょうね。
夕方外に居ても、蚊が一匹も寄って来ませんでした。
今も外で、静かに煙が出続けています。多分、明日の朝まで。
緩急自在な火の使い方もまた、人間だけが獲得した知恵ですからね。
こんな大切なことを手放してはいけません。
★過去記事もご参照いただければ幸甚 <参照>
一ヶ月くらい経った頃、またやろうと思います。
そして、8月に孫たちが遊びに来た時には、キャンプファイヤーですね。