月別アーカイブ: 2014年7月

60km/h→40km/h

車のスピードの話しですよ。

近頃のガソリンの値段、尋常じゃありません。
春頃140円台だったのに、今では170円近くになっています。
車の燃費を気にしないわけには行きません。

家は、食工房の業務用と兼用で軽ミニバンを使っています。
以前は、そう気にすることもなく、制限速度いっぱい・ちよっとオーバーくらいで走らせていましたが、最近スピードを落として走っています。
家の車では、実際のところ60km/hと40km/hでは、燃費が20%くらいも違うのです。

でも、40km/hで走っていると、大変なのです。
何が?って、後ろに行列が出来てしまいます。
皆さん、速いんです。

私も本当は急ぐ時にはぶっ飛ばしたいのですが、コスト無視で配達は出来ませんから、はやる気持ちをグッと抑えて省エネ運転に徹しています。
後ろの車が気の毒なので、時々脇に避けて道を譲ったりします。
ますます時間が延びてしまうことになります。
仕方ありませんね。

貧乏所帯ですから、車も大事に乗らないと・・・。
そう、今乗っている車は2005年に5年ローンで新車購入して、今年丸9年を過ぎて約12万km走行。
自慢するわけではありませんが、これまで、ただの一度も故障したことがありません。
まだまだ行けそうです。
ただし、事故だけは気を付けなくては・・・。

そして逆を考えると、ガソリン代高騰の折に、この不便な場所までご来店いただくのは、実は大変なことなのですね。
いやいや全く!気軽にお出でくださいと言えません。
ま、その価値のあるパンを焼く心がけで精進したいと思います。

どうぞ皆さま、お時間のある時に、省エネ運転でご来店ください。

ちなみに明日は、パン焼きの木曜日となっております。
お昼過ぎには、だいたい品物も揃っていると思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

麦畑通信2014結果報告

rye

沼ノ平産のライ麦です。
状態が悪いのがお分かりになると思います。

今年のライ麦と小麦の収穫が確定しました。

まず、沼ノ平のライ麦は、収量60kgでした。
放射能検査は、全く問題ありませんでした。
結果は、画像をご覧ください。
ただし、刈り取りが早過ぎたためか未熟で粒張りが悪く、尚且つ穂発芽やカビの発生など状態が悪いので、原材料としての使用は断念することになりました。

検査結果

画像クリックで拡大します。

一方、千咲原のライ麦は、収量120kgほど。
こちらは、熟度は十分なので使用することにし、現在調製中です。
その後、放射能検査をしてもらいます。

食工房畑のライ麦は、試験栽培なのでパン用には使いません。
種用に残して、来年に向けてさらに量を増やします。
放射能検査は、まだこれからです。

ライ麦

食工房畑のライ麦です。

そして小麦ですが、千咲原の大江第一圃場の南部小麦が、調製検査を終えて入荷しました。
収量は全体で120kg少々、食工房用として60kg分けていただくことになりました。
放射能検査結果は、画像をご覧ください。
この小麦を全粒粉に挽いて、パン用として使います。

mugi

千咲原・大江第一圃場の南部小麦
充実度は、申し分なし。


検査結果

画像クリツクで拡大表示します。

最後に、沼ノ平のアオバ小麦も収穫が終わり、収量は200kg超と十分過ぎる量です。
都合で来週、放射能検査をしてもらうことになりました。

こちらは、製麺用に使います。
以前ご好評いただいた「沼ノ平の小麦麺」を復活します。

結局ライ麦が収量不足で、1年分には足りない見通しです。
加えてつい先日、当座の使用分のライ麦が無くなってしまいましたので、急きょ北海道産を仕入れて充てることにしました。
カナダ産オーガニックライ麦は、先日ご報告しましたように、昨年の不作により現在品切れ中です。
秋には再入荷の予定ですが、今回入荷した北海道産ライ麦が大変良好な原穀なので、その後カナダ産を使用するかどうかは未定です。
無農薬であるかどうかは重要な要素ではありますが、ライ麦に関しては麦角菌の感染という大変恐ろしいリスクがあり、それに対する防除が最低限必要になることもありますので、あくまでも原穀の状態を見て判断したいと考えています。

ライ麦

北海道産のライ麦です。
一時的に、このライ麦を使用します。

まとめとして、今回自前でライ麦の試験栽培をしたおかげで、麦に対する知見が格段に増したことは大きな収穫でした。
今後、安定して良質の原材料を確保するために、役に立つことは間違いありません。
麦の香り高い、おいしいパンをお届けするためにも、食工房は農の現場に立ち入って研究して参ります。
どうぞご期待ください。

※小麦の画像が用意出来ませんでした。あとで追加します。

明日、明後日は定休日

毎度同じことを申し上げて恐縮です。
食工房、明日と明後日は定休日となっております。
お店は開いておりませんので、どうぞお間違えのないようよろしくお願いいたします。

明日は、お休みを利用して、沼ノ平産のライ麦の放射能検査をします。
サンプル量を多くし、測定時間を長くして、検査精度を上げます。
検出限界5Bq/kgの検査になる予定です。

検査機関は、ここ数回利用している、きたかた商工会山都支部です。
前にも申し上げましたが、費用はすべて無料です。
これまでの検査でも思ったことですが、このような設備がすぐ近くに完備されていて、担当の人員も配置されているというのは、本当に恵まれた環境だということです。

明日のうちに結果が出ますので、明日は今年の麦のご報告をまとめたいと思っています。

さて、このあとはIIDEです。
涼しくて過ごしやすい夜になっていることですし・・・。

強風、にわか雨

昨日は無風快晴、一日経って今日は強風とにわか雨。
気温もドーンと下がって、夕方には肌寒いほどに。
これほど極端に変わると、全く呆気にとられてしまいます。

今日一日風車は、それはそれは目まぐるしく向きを変えながらクルクル、クルクルと回り続けておりました。
カラスどもは、寄りつく気配もありませんでした。

一方店の方は、昨日は暑さのせいでしょうか、今日はこの荒れ模様のせいでしょうか、ご来店は極少数に止まりました。
商売には厳しいお天気模様の昨日今日・・・。

こんな折に貴重なご来店、この場を借りて御礼申し上げます。
もちろんポイント2倍差し上げましたよ。

ま、どんな時も飽きないで淡々と続けるのが「商い」と言われますから、頭を切り替えてIIDEの編集も進めています。

明日は、お天気も回復する様です。
ご来店、お待ちしております。

無風快晴

畑

ほとんどの面積を、とうもろこしとかぼちゃとさつまいもで占める家の畑です。


風車

これを設計した時、強度的なこともありますが、見た目の良さがまず一番でした。


風車

プロペラの形状バランスもなかなかいいでしょう。

今日は、暑かったですね。
家の最高最低温度計は、今日の最高気温37℃を記録していました。
今日は朝から無風快晴で、午後になるまで雲の影を見ることがありませんでした。
気温が上がるのも道理です。

風が吹かないので、風車もほとんど止まったっきりで、カラスの奴が少しずつ接近を試みていました。
でも、どうしても直近には近寄れないのですね。
そのうち不意に風を受けて回り出すと、サッと離れて行きます。
かなりの効き目です。

この風車は良く出来ていて、本当に微風でも回るのです。
20~30秒で1回転くらいのゆっくりしたスピードです。
その上、さらにゆっくりと向きを変えたりするので、鳥脅しにはとても効果的です。

鳥たちは、プロペラの軸が自分たちの方に向いた時と尾羽の鳥の絵が自分たちの方を向いた時が、それぞれ嫌なようで、付近にいる鳥たちは居場所を変えます。
なかなか面白いです。

家の畑には、絶対に降り立つことはないだろうと、確信しています。
おかげさまで、とうもろこしもスイカもズンズン太っています。

ところで、青い空を背景にすると風車は本当に見栄えがするのですね。
自分で作って設置したものではあっても、今日みたいな日には全く惚れ惚れするような眺めです。
畑の作物も良く育っているし、なおさらいい眺めです。
これだから、畑仕事は止められません。

ちなみに、この次は発電用の風車を作って見ようと思っています。

梅雨が明けたんじゃないですか?

皆さんは、お天気に関する情報をどこから手に入れていますか。

テレビの放送が一番なのではないかと思いますが、我が家はそのテレビがありませんので、インターネットを頼ることになります。
で、どこを見るかと言えば、気象庁のホームページに行って、まず天気図を見ます。
<参照>
24時間後、48時間後の予想図も見ることが出来ますので、それを基に自分で天気予報を立てます。
気象衛星画像も参考になります。
最近は、リアルタイム雨雲レーダー画像もありますから、自分で予報を立てるのもそう難しいことではありません。

もうずっと昔の話しですが、ラジオの気象通報を聴きながら自分で天気図を描いていたこともあるのです。
あれは、いい勉強になりましたね。
そのように、日本と周辺まで含めた気象の動きを知る方が、私には納得の行く手順なのです。

そこで今日の天気図を見て思ったわけです。
梅雨は明けたのではないかと。

実は、明後日あたりにお天気が崩れる予想になっていて、それを過ぎるまで梅雨明けは判断出来ないと考えているのかも知れません。
しかし、このお天気の崩れは、大陸から前線を伴った低気圧が移動して来るからで、いわゆる梅雨の戻りとは違うように見えます。
どちらかというと夏の終わりのような・・・。

して見ると、この頃本当にお天気が定まらないのですね。
いずれにしても、明日は今日にも増して暑くなりそうです。
熱中症・・・、お気を付けください。
パン屋の作業場は灼熱地獄なので、熱中症も何もありませんが・・・。

そうそう、これだけ暑いので、30℃超えは間違いありません。
ポイント2倍になります。

皆さまのご来店をお待ちしております。

コープあいづ、COOP・BESTAひがし店で食工房の品物が・・・

会津中央乳業さんのお引き合わせで、この度、会津地区の生協の老舗「コープあいづ」の一店舗に食工房のスコーンとバタービスケットが並ぶことになりました。

場所は、喜多方市内のCOOP・BESTAひがし店さんです。
先日から今日まで店内改装中で、明日(7月25日)リニューアルオープンです。

会津中央乳業さんの牛乳売り場の近くにコーナーが設けられ、そこに食工房のメニューも並びます。
本日、初納品して参りました。

お近くの方、ぜひお出ください。
食工房のスコーンやバタービスケットをお求めいただければ幸甚に存じます。

<COOP・BESTAひがし店のご案内>

今年の麦事情

沼ノ平と千咲原の農家さんにお願いしていた、ライ麦と小麦の収穫が全て終わりました。
一部は手元に届いていますが、あとは調製中だったりこれから検査だったりで、まだ農家さんのところです。
全部出揃ったところで、詳しくご報告したいと思います。

ライ麦

2坪分の収穫がこれだけ・・・


ライ麦

原穀の状態はとてもいいです!
まだ少し乾燥が甘いので、天日に当てて乾燥します。


ライ麦

脱穀が終わった麦ガラ
今では珍しいものになってしまいました。


麦

足踏み式脱穀機です。
近所の板橋大君から借りました。

今日は、家の畑で採れたライ麦のご報告です。
面積にしておよそ2坪余りでしょうか、生育中の様子は何度もご覧に入れていますからお分かりだと思いますが、そこから採れた原穀は、今日の写真でご覧いただいているとおりです。

皆さんの印象は、如何でしょうか。
「よく採れたね!」でしょうか。
「たったこれだけ?」でしょうか。

目方を計って見ると、約3.5kgありました。
実際のところ、一列半くらいは青刈りしてドライフラワーにしていますから、今日の収穫は正味2坪分の収量です。
この収穫量を一反(10a=300坪)当たりに換算すると、525kgにもなります。
反収8.75俵ってことですね。
すごいですよ!この数字。

さて、家の畑の自慢ばかりしていても話は進みませんのでこのくらいにして。

実は、昨年のカナダ産のライ麦の作柄が著しく悪く、手元で選別に苦労していることをご報告しましたが、収量も少なかったようで、ここに来ていきなり供給停止を通知して来ました。

否、こんなことは今まで一度もありませんでした。

代替品も品薄のようで、食工房の仕入れ先である埼玉県の業者は、今年の収穫分が供給される前に一時的に品切れになりそうだと言っています。

こんな時、食工房では自前で生産者を掴んでいますから心配ない!と申し上げたいところですが、まだすぐには使えませんので、一時的にライ麦を使った品目に支障が出るかも知れません。

今、北海道産のライ麦を注文していて入荷待ちなのです。
これって、綱渡りですね。

でも、気が付いたのです。
世界の食糧事情は、こんな状況なのだと。

私たちの日常は、一見何不自由ありませんが、例えばこのライ麦のように希少なものから先に影響が出るだけの話しであって、何年先が分かりませんが穀物の供給がひっ迫して来ることは間違いありません。

パン屋も、材料が手に入らなくなっては、商売になりません。
小麦も自分で作らなければならなくなる日が、本当にやって来るかも知れないと思っています。

今日は、風車

今日もいろいろやりました。
畑で採れたライ麦の脱穀もやったのですが、何と言っても今日のメインイベントは、風車の立ち上げでした。
先ずは、画像と動画をご覧ください。

風車

結構な重量になりましたが、基本3人+補助1人の計4人で立ち上げ成功


風車

じゃがいも畑の中に立てました。
大きさの尺度が分かりますでしょうか。


風車

空を背景にすると大きさが分からなくなります。


風車

左側面ですね。
例の鳥の絵が可愛い。
これを見てカラスや他の鳥たちは、どんな反応をするか楽しみです。

設置前に一番心配だったことは、強風時に支柱が倒れたり、ブレードが脱落して遠くに飛んだりして、人に当たったりしたら大変なことになる・・・ということでした。
あと、立ち上げの際、かなりの重量になるので、小人数で立ち上げられるかどうか・・・。
台風が来た時などに、一時的に下に降ろして難を逃れるためにも、上げ下ろしが容易でないと困るわけです。

今日実際やってみて、まあ何とかなって良かった・・・というところです。
しかし、大きさと重量は相当なものです。
支柱の高さ地上5m、プロペラの直径3.6m、本体部分の重量は推定ですが、30kgくらいあります。

支柱は、建設足場に使う単管パイプを利用。
先に地中に打ち込んだ同じ単管パイプ杭に、自在クランプで固定しています。
立ち上げは、一番下の自在クランプのみ固定して、これを軸に支柱を起こしました。

立ち上げ自体は案外スムーズに運んで、ちょうど風も出て来て、テストには最高の計らいとなりました。
一時的でしたが、結構強い風が吹いて、木立がザワザワ揺れて葉が裏返るほどでしたが、風車は毎分20回転くらいが最高で、支柱もグラつかず危険を感じることはありませんでした。

しばらく様子を見ていましたが、風車が回るのは本当に見ていて飽きませんね。
動きが全く不規則だからでしょうか。
風向きが変わる時、プロペラが回転しながら本体の向きも回転して行くところなど、ドラマチックにさえ見えます。

夕方の凪時、しばらくの間完全に停止していましたが、ちょっと風が出て来るとすぐにまた回り出しました。
微風でも回り、強風だからと言って回り過ぎない、上手く行ったと思います。
今夜は、枕を高くして眠れそうです。

ちなみに、カラスがものすごく警戒しているようです。
遠巻きに「カァ、カァ」と緊張感のある声で騒いでいました。
明日の朝はどんな反応をするのか、楽しみです。
他の鳥たちの動きも、気をつけて見たいと思っています。

暑いけど気持ちの良い一日でした

今日は、何日ぶりかにスッキリと晴れました。
空気が乾いていて、気温の割には気持ち良く過ごせました。

外は、この日差しを待っていたかのように、草が一気に勢いを増したように見えます。
こういう時、畑の草とりが間に合っていないと、もう大変なことになります。

おかげさまで、家の畑はいい具合です。
じゃがいもだけは、暑さで成長が止まりましたが・・・。
茎葉は弱ってみすぼらしくなりながらも、その間に土の中では芋が太っています。
全く自然の計らいは素晴らしいです。

例えば夏至とか立秋とか、日が長くなったり短くなったり、あるいはまた月や星の運行など、自然界の動きに植物たちがデリケートに反応していることが、この頃とても良く感じ取れるようになりました。
娘曰く、「とにかく、よく見ることだよ。」・・・。
いや、その通りです。
その興味深さ面白さを知ったら、もうこの世界は全く違って見え始めます。

さてさて明日と明後日、食工房は定休日です。
お店はお休みですので、どうぞお間違えのありませんように。

明日は、面白いご報告が出来ると思います。
お楽しみに。