今年のライ麦と小麦の収穫が確定しました。
まず、沼ノ平のライ麦は、収量60kgでした。
放射能検査は、全く問題ありませんでした。
結果は、画像をご覧ください。
ただし、刈り取りが早過ぎたためか未熟で粒張りが悪く、尚且つ穂発芽やカビの発生など状態が悪いので、原材料としての使用は断念することになりました。
一方、千咲原のライ麦は、収量120kgほど。
こちらは、熟度は十分なので使用することにし、現在調製中です。
その後、放射能検査をしてもらいます。
食工房畑のライ麦は、試験栽培なのでパン用には使いません。
種用に残して、来年に向けてさらに量を増やします。
放射能検査は、まだこれからです。
そして小麦ですが、千咲原の大江第一圃場の南部小麦が、調製検査を終えて入荷しました。
収量は全体で120kg少々、食工房用として60kg分けていただくことになりました。
放射能検査結果は、画像をご覧ください。
この小麦を全粒粉に挽いて、パン用として使います。
最後に、沼ノ平のアオバ小麦も収穫が終わり、収量は200kg超と十分過ぎる量です。
都合で来週、放射能検査をしてもらうことになりました。
こちらは、製麺用に使います。
以前ご好評いただいた「沼ノ平の小麦麺」を復活します。
結局ライ麦が収量不足で、1年分には足りない見通しです。
加えてつい先日、当座の使用分のライ麦が無くなってしまいましたので、急きょ北海道産を仕入れて充てることにしました。
カナダ産オーガニックライ麦は、先日ご報告しましたように、昨年の不作により現在品切れ中です。
秋には再入荷の予定ですが、今回入荷した北海道産ライ麦が大変良好な原穀なので、その後カナダ産を使用するかどうかは未定です。
無農薬であるかどうかは重要な要素ではありますが、ライ麦に関しては麦角菌の感染という大変恐ろしいリスクがあり、それに対する防除が最低限必要になることもありますので、あくまでも原穀の状態を見て判断したいと考えています。
まとめとして、今回自前でライ麦の試験栽培をしたおかげで、麦に対する知見が格段に増したことは大きな収穫でした。
今後、安定して良質の原材料を確保するために、役に立つことは間違いありません。
麦の香り高い、おいしいパンをお届けするためにも、食工房は農の現場に立ち入って研究して参ります。
どうぞご期待ください。
※小麦の画像が用意出来ませんでした。あとで追加します。