今年の麦事情

沼ノ平と千咲原の農家さんにお願いしていた、ライ麦と小麦の収穫が全て終わりました。
一部は手元に届いていますが、あとは調製中だったりこれから検査だったりで、まだ農家さんのところです。
全部出揃ったところで、詳しくご報告したいと思います。

ライ麦

2坪分の収穫がこれだけ・・・


ライ麦

原穀の状態はとてもいいです!
まだ少し乾燥が甘いので、天日に当てて乾燥します。


ライ麦

脱穀が終わった麦ガラ
今では珍しいものになってしまいました。


麦

足踏み式脱穀機です。
近所の板橋大君から借りました。

今日は、家の畑で採れたライ麦のご報告です。
面積にしておよそ2坪余りでしょうか、生育中の様子は何度もご覧に入れていますからお分かりだと思いますが、そこから採れた原穀は、今日の写真でご覧いただいているとおりです。

皆さんの印象は、如何でしょうか。
「よく採れたね!」でしょうか。
「たったこれだけ?」でしょうか。

目方を計って見ると、約3.5kgありました。
実際のところ、一列半くらいは青刈りしてドライフラワーにしていますから、今日の収穫は正味2坪分の収量です。
この収穫量を一反(10a=300坪)当たりに換算すると、525kgにもなります。
反収8.75俵ってことですね。
すごいですよ!この数字。

さて、家の畑の自慢ばかりしていても話は進みませんのでこのくらいにして。

実は、昨年のカナダ産のライ麦の作柄が著しく悪く、手元で選別に苦労していることをご報告しましたが、収量も少なかったようで、ここに来ていきなり供給停止を通知して来ました。

否、こんなことは今まで一度もありませんでした。

代替品も品薄のようで、食工房の仕入れ先である埼玉県の業者は、今年の収穫分が供給される前に一時的に品切れになりそうだと言っています。

こんな時、食工房では自前で生産者を掴んでいますから心配ない!と申し上げたいところですが、まだすぐには使えませんので、一時的にライ麦を使った品目に支障が出るかも知れません。

今、北海道産のライ麦を注文していて入荷待ちなのです。
これって、綱渡りですね。

でも、気が付いたのです。
世界の食糧事情は、こんな状況なのだと。

私たちの日常は、一見何不自由ありませんが、例えばこのライ麦のように希少なものから先に影響が出るだけの話しであって、何年先が分かりませんが穀物の供給がひっ迫して来ることは間違いありません。

パン屋も、材料が手に入らなくなっては、商売になりません。
小麦も自分で作らなければならなくなる日が、本当にやって来るかも知れないと思っています。

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