「見えないところに良心を働かせる。」
私が、いつも一番大切にしたいと思っている感覚です。
例えば床の下、壁の裏側、誰にも見えないと分かっている所に、最高の仕事をする・・・みたいな。
ところが近頃の世の中、誰も見てないから、誰にも分からないから、それをいいことに邪な考えに走る風潮が目立って来たように思います。
バレなきゃいいんだから・・・。
否、バレたら開き直るなんてのもあり。
政治家には多いですなァ。
まあそれは置いて。
先日から、この家の床下に手を入れているとご報告申し上げていますが、まず床を剥いで下支えの部分が現れた時、もう言いようがないくらいがっかりしたのですね。
シロアリにやられて腐っていたからではありません。
何と言ったら良いのでしょう・・・、いったいどういう考えで臨めばあのような粗悪な造作が出来るのだろう・・・というほどの酷い作り。
外見は立派な古民家でも、床下は鶏小屋よりお粗末。
あまりのその様子にがっかりしたのです。
その時思ったことは、施主はどのような条件で工事を発注したのだろうか、大工はどんな考えで仕事に臨んだのだろうか、ということでした。
双方に厚い信頼関係があったとは思えないのですね。
否、それにしても・・・、これをどうやって直そうか・・・、いっそのこと建て替えたい・・・、そうは言っても自分の家ではないし・・・。
そう言いつつ、出来るだけのことはしようと手間暇を惜しまないつもりです。
元のように床を張ってしまえば、もう誰も見ることはないし、誰に感謝されるわけでもないのですけどね。
でも、いいじゃありませんか。
その考えで行けば、何事につけ悪いようにはならないでしょうから。
さてさて、明日はまた本業のパン屋に戻ります。
パン買いに来てくださいね。
ご来店、お待ちしております。