アフリカのコーヒーを合計8銘柄、サンプルを取り寄せました。
マラウイ4銘柄、ルワンダ3銘柄、それにコンゴ1銘柄です。
一昨日と昨日で焙煎し、早速テイスティングをしています。
と言うか、狙いは的中で、マラウイのコーヒーがなかなかいいので、速攻で発注しました。
ルワンダもコンゴも悪くありませんが、またの機会に。
で、マラウイのコーヒーは、環境配慮型有機栽培で生産されていて、オーガニック認証を取得中です。
私の経験から言わせてもらえば、やはりオーガニックであることは最重要な要素です。
コーヒー豆は、あくまでも一農産物に過ぎませんから、そしてそれは果実であり種子ですから、そういう視点で眺めると、生命としての健全性が最終的に秀逸な風味に還元されると思っています。
米であれ、豆であれ、その他野菜果物、何でもがそうであるように・・・。
あと一つマラウイのコーヒーで触れておかなくてはならないのは、主力の品種がゲイシャという品種であることです。
ゲイシャと言っても、日本語のゲイシャ(芸者)とは何の関係もありません。
たまたま現地でそういう名前だったというだけです。
しかしそのゲイシャのキャラクターはとても秀逸で、特にパナマ産のものは、超高値で取引されています。
その特長は、やわらかい酸味にあります。
苦みを包み込むような、暖かさを感じるような、そのおかげでとてもマイルドな味わいです。
そして、マラウイのゲイシャは、大変リーズナブルな価格です。
今回入荷分は、ゲイシャ100%ではなく他の品種も混ざっていますが、それでも十分ゲイシャのキャラクターが出ています。
そんなわけで、マラウイは定番に決まりです。
あとまだ続けてサンプルをオーダーしています。
いろいろ挑戦して行きますので、どうぞご期待ください。
アフリカのコーヒー、大試飲会
12月27日(日)午後
27日の日曜日、この日は特大シュトレンの切り分けおふるまいもあります。
併せて、今回取り寄せたサンプルの試飲をしていただけます。
量がないので、ある程度お集まりいただいた時点で、一回だけいれておしまいになると思います。
一度に8銘柄味見していただきますので、少しずつになります。
どうぞ、奮ってご参加ください。
《再録》週慣・コーヒー通信 2007年4月17日
「私とコーヒーの出会い」
今でこそコーヒーを商売のネタにしている私ですが、レギュラーコーヒーを自分で入れて飲むようになったのは、大人になって独り立ちしてからのことです。
昭和20年代後半生まれの私、しかも育ったのは四国の山奥の小さな村、喫茶店もなければ日常コーヒーを嗜む人などいるわけもなし、意外にも私とコーヒーの付き合いは、中学生の頃にインスタントコーヒーから始まりました。
かの有名なネスカフェは、その頃四国の山奥の小さな村に初めて出来たスーパーマーケットの店頭にもちゃんと並んでいました。
牛乳を沸かしてインスタントコーヒーと砂糖を溶かして飲むというのが、飲み物の中では一番気が利いているという感じでしたね。
「カフェ・オーレ」なんて言えば聞こえは良かったでしょうが、そんな呼び名は聞いたこともありませんでした。
今は「コーヒー牛乳」がレトロ感覚にマッチしてウケたりするのですから面白いですね。
その後、ジャズ喫茶に通うようになったりして、レギュラーコーヒーの香りと雰囲気にすっかり浸ってしまい、以来、豆から挽いてコーヒーを入れるという手順を踏んでみたくなったのでした。
手回し式のコーヒーミルとネルドリップフィルター、それにホーローのポット、実はこれが自分で稼いだ金で買った最初の所帯道具と言えるものでした。
そしてコーヒー豆は、コロンビア、モカ、ブラジルの三種類。
今思うと最初からコーヒー通を気取っていたようで、何とも愉快な思い出です。