月別アーカイブ: 2016年10月

寒くなりそうです

食工房

新発売の大麦ビスケットとフルーツジャムも並んで、にぎやかになりました。

昨日までの数日間妙に暖かい日が続いていましたが、今日すでに冷たい風が吹き始め、明日はお天気は晴れでも気温は低く、寒い一日になりそうです。
いよいよ、暖房がありがたく感じられる季節になって来ました。
よく見ると、あたりの紅葉も始まったようです。

これからは、パン屋の作業場は暖かい天国です。
製品の賞味期限も長めに設定出来ますので、ずい分気が楽になります。
このまま順調に寒さが増して行けば、来月からシュトレンをつくるのに好都合なのですが、そううまく行くかどうかは分かりませんね。

相変わらず忙しい毎日ですが、パンがおいしく焼ければそれだけで元気にしていられる私です。
単純ですね・・・。

明日も、3時起きしてがんばります!と言うか、それほど気負っているわけでもありません。
気持ちの方は、至って淡々としたものです。

そして皆さまのご愛顧が、何よりの支えです。

明日もご来店、お待ちしております。

大麦ビスケット、オンラインストア でも

大麦ビスケット

新発売以来、ご好評いただいています。

大麦ビスケットを新発売して一週間経ちました。
ご好評いただいております。
すでに、3週連続製造しています。

本日、オンラインストア にも品揃えいたしましたので、ご利用よろしくお願いいたします。
★食工房オンラインストア https://shokuko.stores.jp
★食工房 in “Creema” https://www.creema.jp/c/shokuko/item/onsale

ここで、大麦ビスケットの食感の決め手にもなっている、大麦について触れておきます。

大麦の穀粒は、米やその他の穀物と同様、硬い外皮に覆われた中に薄くて柔らかい内皮に覆われた胚乳が収まっています。
内皮に覆われた粒の片方の端に胚芽があり、ここが種子として発芽に関わる一番大切な部分です。

米の場合、収穫時に脱穀により先ず、外皮に覆われたままの穀粒「籾」が得られます。
これを籾摺り工程を経て外皮を取り除いたものが玄米です。
玄米は、ご存知のようにご飯に炊いて食べることが出来ます。

一方麦の場合、小麦、ライ麦、裸麦は、脱穀時に同時に外皮が剥がれて、米で言うところの玄米の状態が得られます。
玄米に対して玄麦と呼ぶこともあります。

さて大麦ですが、これが一筋縄では行きません。
大麦の穀粒は、硬い外皮にしっかり覆われていて、脱穀時に取り除けないばかりか、米に比べても格段に強靭であるため、籾摺り機ではきれいに剝くことが出来ません。
その名も精麦機と言う機械にかけて表面を削りながら剥くのです。

精麦機の中では、回転する金剛砂のローラーと金網の間の隙間を麦粒が落下しながら揉まれつつ表面を削られる仕組みになっていて、何度も循環させて少しずつ外皮を取り除いて行きます。
麦は、米に比べて割れやすいので、強い圧力をかけて一度に剝いてしまうことが出来ないのです。

この時、好みの精麦度合いで止めることにより、玄麦に近いものから白麦まで任意の品質の精麦を得ることが可能です。
食工房では、精麦の際、出来るだけ玄麦に近い状態にしてもらいました。
これを脱酸素包装して保管しています。
※精麦は、すぐに酸化変質して風味も栄養成分も壊れてしまうため、保存が難しい。
毎回使う分だけ開封して製粉機にかけ、粗挽きの大麦粉にしてビスケットや大麦パンの材料に使います。

そして大麦には、小麦のようなグルテンも含まれていませんし、デンプン質も糊気がなく、いわゆる粘着性や結着力がありませんので、水を加えて生地を練ってもなかなかまとまりません。
形を作ることがそもそも難しいのです。
焼いても固まる力が弱いので、崩れやすかったり割れやすかったりです。
これをどうやってあのビスケットの形にして、あの食感が出せているか・・・。

多くは語れませんが、形を見ればアイスボックス成形法だとお分かりになるでしょう。
一度凍らせているのです。
それから、砂糖は熱すると溶けて冷えると固まる性質があると言えば、これもヒントになるでしょうか。

これ以上は申しません、企業秘密です。

大麦ビスケット、何分よろしくお願いいたします。

ジャム入荷

ジャム

左上から、生キャラメルとアップルオレンジスィーツジャム・ブルーベリージャム
奥会津のブナの森のはちみつとキイチゴたちのジャム・みつ桃とメープルスイーツジャム

通信「紙版・飯豊の空の下から・・・ 」の紙面でお知らせしていたジャムが、入荷しました。

この度、会津坂下町でジャムやフルーツソースなどの製造を幅広く手がけている、「やまひろファーム」さんの沢山のメニューの中から、食工房のパンやスコーンにマッチするものを選んで、食工房のオリジナルラベルで売り出します。
★ラベルの絵柄は、連れ合いの真知子の作になります。

今回、先にラベルが出来上がった4品目が新発売となります。
あとまだ2品目予定しており、間もなく追加する予定です。

どれも一つ一つが違う個性を持っていて、それぞれ甲乙付け難い逸品です。
価格はいずれも一個600円です。

食工房の店頭にて、あるいは通販にてお求めいただけます。
パンやスコーンをおいしく召し上がるための、とっておきのパートナーとしてお役立てください。

食欲の秋、本当ですね。

堅焼き黒パン

堅焼き黒パン・大
後方は、みのりのパン
酵母の力が、麦をパンにする!

秋は、食べる物が何でもおいしく感じられます。
冬に備えてエネルギーを蓄えなくてはならないからでしょうか。

ハイテクの時代になっても、体は自然の営みから外れることは出来ないようです。
そんな体の要求に応えて口に入れるなら、やはり体に良いものを摂りたいものです。

さて食工房も、ここに来てにわかに皆さまからご注文が相次ぐようになりました。
夏の間、そして暑さが尾を引いていた9月の頃は、このままでは・・・と心配になるくらいの売り上げでしたが、この調子で盛り返してくれれば何とかしのげるかな・・・と、胸を撫で下ろしているところです。

自分で言うのも何ですが、この頃しみじみパンがおいしいと思うのですね。
食欲の秋、理に適っていて本当にその通りだと思っています。

冬が早いかも知れない・・・

秋とは言え、まだいくらか暖かさが残っている感じがしますが、冬の訪れは早いかも知れません。
と言うのは、このところカメムシが沢山家の中に入って来るのです。

毎年今頃、彼らは越冬のため場所を探して家の中にも入って来ます。
古民家は、至る所隙間だらけですから、気が付くとカメムシが室内に侵入しています。
今年は、それがいかにも急に一気にやって来たという気がしています。

渡り鳥たちも、先陣をを切ってジョウビタキなど小鳥の姿が見られるようになりましたし、この間までいたサシバなどは、南の方に行ってしまったようです。

そう言えば、今朝、娘がジョギング中にカモシカに遭遇しました。
体高が大人の胸くらいもある大きな成獣で、毛並みもツヤツヤ、角も立派だったとか。
落ち着いて対応したから良かったものの、隙を見せたり慌てて逃げたりすれば襲って来たかも知れない危険を感じたそうです。

その場所は、片側は小高い山で、反対側は川に向かってなだらかな、全くの集落の中で家が立ち並んでいるところです。
それも時間帯は午前9時過ぎ、こんな時間にどうしてこんな場所にいるの?と、これは相当問題です。
熊じゃなくて良かった・・・。

さて今日は月曜日、食工房の営業の一週間の終わりです。
この一週間も、ご来店ご利用ありがとうございました。
明日と明後日は定休日となっております。
お間違えのございませんように。
ではでは。

秋の匂い

一昨日、昨日、そして今日、三日間晴天で朝の最低気温4℃の日が続きました。
その間に、周辺の稲刈りも全て終わり、ソバ刈りも終わりました。

今朝散歩に出ると、枯草の匂いがしました。
稲刈りが終わった後の田んぼの匂いですね。
頭の中に、子どもの頃稲刈りが終わった田んぼの中で走り回って遊んだ時の記憶が蘇りました。
あるいは山暮らしの頃、稲刈りを終えてホッと一息ついている時の気分だったり・・・。
確かに季節には匂いがありますね。

さて日中は気温も上がり、お出かけには絶好の陽気となりました。
新そば祭りは、これまでにないほどの賑わいだったそうです。
良かった、良かった!
食工房にも、新そば祭りのついでに立ち寄ってくださったお客さまがありました。

この後は、紅葉ですね。
間もなくだと思います。

熊たちも、冬眠に備えて食い溜めしていることでしょう。

そう言えば、この春突然近くの畑に熊が出没して緊張しましたが、それ以後全く気配が遠退きました。
猿も姿を見せません。
まあしかし、居なくなったわけではないので、決して油断はしていません。

快晴の空の下、多数ご来店感謝

天気予報の言う通りでした。
本日は、とても気持ちの良い晴天でした。

そして快晴の空の下、午前中から三々五々ご来店のお客さまが見えました。
ご来店くださいました皆さま、この場を借りて改めて御礼申し上げます。

昨日お知らせした「新そば祭り」の人出も、昨年を超えて盛況だったようです。
この季節、青空と暖かい日差しは、やはり最強ですね。

明日ももう一日、このお天気が続くようです。
新そば祭りも、明日も引き続き開催中です。
食工房も、皆さまのご来店をお待ちしております。

天気

喜多方方面、明日10月16日は、終日晴天の予報になっています。

ご来店お待ちしております

明日も明後日も、お天気がよろしいようです。
お出かけには絶好かと思います。
会津は、どこに行ってもいいところばかりですが、もしよろしかったら飯豊山の麓山都町方面にお越しください。

明日と明後日の二日間、町では新そば祭りを開催中です。<イベント情報>
お蕎麦好きには見逃せないイベントです。
紅葉にはまだちょっと早いのですが、温泉も近いですから、ぜひぜひお出かけください。

食工房でも、明日はパンを焼いてお待ちしております。
今年地元で穫れた小麦100%のパンの試食品も召し上がっていただけます。
コーヒーの試飲サービスもありますので、ご来店の際はちょっと一服して行ってください。

お天気が続きそうです。

天気図

明日10月14日の予想天気図です。
東西にずらりと並んだ移動性高気圧が次々日本列島を覆います。

このところ雨ばかりが続く印象が強かったのですが、明日から3日間くらいは気持ちの良い秋晴れが続きそうです。
その代わり、朝夕の冷え込みは強くなるようで、明日の朝の予想最低気温は4℃の見込みです。
一気に冬に近づいた!って感じですね。
尤も、こうした急な冷え込みが来ると紅葉がきれいに染まるそうですから、それはそれで楽しみです。

一方、私たちは食欲の秋ですね。
涼しくなった途端、パンのことも思い出していただけるようで、先々週、先週、そして今週、少しずつですがパンの仕込みが増えています。
地元産のライ麦や小麦そして大麦も十分確保していますので、風味豊かなパンやお菓子が焼けそうです。

食工房では、ご来店のお客さま対象に、試食品の提供やコーヒーの試飲サービスなどを、折々に実施しています。
併設の休憩スペースにてお休みいただくことが出来ます。

真空管アンプのオーディオセットがあり、珍しい音源も沢山あります。
試聴していただけますので、ご興味のある方はお申し出ください。

皆さまのご来店を、楽しみにお待ちいたしております。

風評被害、今更に・・・

今朝のNHK県内ニュースで、私たち生産者としては大変気になる情報が流れていました。
福島県産の食品が、相変わらず風評被害にさらされているという内容でした。

実は東日本大震災後、消費者庁が全国の主要都市の消費者を対象に、食品における残留放射能のリスクに対する意識調査をしています。
第1回の平成25年3月から今年10月まで、半年に一度合計8回の調査の結果が公表されています。※1

この10月の調査の結果を見て、特に注目したいのは、福島県産の食品が放射能検査を受けていることを知らないと答えた人が、34.8%(3人に1人以上)もいたということです。
この数値は、調査開始以後、若干の起伏を伴いつつも少しずつ増えています。
そして、福島県産の食品の購入をためらったり避けたりする人も16.6%いて、こちらは調査開始以後微減傾向ですが、前回の調査比では0.9%増です。

その他の項目も合わせて全体から見えて来るのは、消費者の方々の関心離れの傾向と、その一方で何となく気分的に福島県産を敬遠しているという傾向です。
日々努力している私たちとしては、大変ショックと言うか、言葉を失う結果です。

一方、人の関心なんて案外そんなものなのかも知れない・・・、とも思います。

もちろん今後も、検査は継続して受けますし、情報の公開もして行きます。
しかし、やたら声高に叫んでも、届かないものは届かないし、伝わらないものは伝わらない・・・。
限界を感じます。

出荷量が、5年経った今でも震災前の半分以下という生産者は、少なからずいるのです。

残留放射能の害は、もはや実体は無くなっていると言って良いのですが、その印象だけが風のように漂って、人々の心に不安をまき散らしているのですね。
まさに風評被害、今更に・・・という実感です。

※1 詳しくご覧になりたい方は、消費者庁のホームページの「食品と放射能に関する消費者理解増進の取組」のページを参照してください。<参照>