私が会津に越して来る頃まで、会津には猪はいないと言われていました。
その後、稀に猪もいるという情報に触れ、本当かな・・・と思っていました。
そして数年経つうちに、会津でも猪がいるということが確かになりました。
会津で猟師をしている人が、自分は猪を追っていると教えてくれたからです。
近年、我が山都町でも猪の目撃情報を聞くようになり、実際農作物の被害もありました。
そして今日、ご来店くださった方から、奥会津の三島町でも猪の生息が確認されているというお話を伺いました。
それも雪深い奥山の地域です。
さて、それが事実だとすると、近い将来、会津管内はほぼ完全に猪の生息域になることは間違いありません。
雪が深いところは、猪は苦手・・・というこれまでの定説も、実はあまり当てにならないということですね。
そして、寒冷地に適応してゆく過程で、自然の法則として、体が大きくなる巨大化が起こることになるでしょう。
熊みたいな大きさの猪がいるようになったら、それこそ大変です。
猪は、一度に7~8頭もの子を産む繁殖力旺盛な獣ですから、あっという間に増える可能性があるのですね。
それに冬眠せずに一年中活動しています。
果たして、人間の私たちは、彼らに対応することが出来るのか・・・。
そこが問題ですね。
幸い肉が旨いので、どんどん獲って食うのが一番でしょう。
そうすることで、常時彼らに一定の圧力をかけ続けることも出来ますから。
野生動物と、ある意味健全な緊張関係を築いて行けるかどうか、これが近年問題になっている獣害を少なくするための、最も重要なポイントだと考えている私です。
いやはや、熊に猿に今度は猪、そして鹿もカモシカもいるのでした。
油断していると、山間地で農業をすることはおろか、安全に暮らすことさえおぼつかない状況になるかも知れません。
ここらで真剣に考えておかないと・・・。