月別アーカイブ: 2017年5月

スコーンの糸挽き引き現象について

スコーン

焼き立ては、簡単に上下に割れます。
オーブントースターと電子レンジを使って焼き戻してもOK。

最近になって、2名ほどのお客さまから相次いでお問い合わせをいただきました。
それは、スコーン(プレーンスコーン)を食べようとして割ったところ、割れ口に納豆のように糸を引く現象が見られたというものでした。

お一方は、そのまま召し上がって何ともなかったが、これは製品の異常ではないのか?と言うお問い合わせ、もうお一方も同様な現象で、こちらは販売店を経由してご購入いただいたものだったので、販売店の方で返金対応をしていただき、当該品を送り返してもらいました。

到着後、返品された製品を食工房で確認いたしましたが、特に異常はありませんでした。
件の現象を再現するためにいろいろ条件を変えて実験したところ、ある温度帯でこのような現象が発生する可能性があることを確認いたしました。

以前は、このようなお問い合わせはなかったので、最近何か変わったことは・・・と思い出して見ると、まず水分を100%牛乳にしたこと、次に砂糖を若干増やしたことが上げられます。

推測の域を出ませんが、糸引き現象は、小麦のグルテンやデンプン質と牛乳のたんぱく質、そして砂糖(きび砂糖)に含まれる糖蜜などが複合的に作用して、ある温度帯で糸を引くような粘性成分を生み出しているのだと考えています。

ちなみに、冷たくて硬い状態の時や完全に焼き戻して湯気が出るくらい熱い状態では、こうした糸引き現象は確認出来ませんでした。
微妙に温まった状態の時に発生するようです。

とは言え、糸引き現象が100%問題がないかどうかは断言は出来ませんので、製品をお手に取られましたら、まず脱酸素包装の脱気が損なわれていないことをご確認ください。
また焼き戻す際は、十分加熱されるようご注意ください。

なお、製品について不信に思われる状況がありました時は、ご遠慮なくお問い合わせいただきますよう、よろしくお願いいたします。
誠意をもって対応いたします。

この記事に関連して、2023年11月15日の最新報告があります。ぜひ、そちらも合わせてご覧ください。


IIDE編集中です。

月末になりました。
IIDEの編集です。
今週いっぱいくらいはかかりそうです。

高郷圃場の大麦

大麦

結実途上の大麦


大麦

六条大麦と呼ばれる所以がお分かりになると思います。


大麦

逆光に輝くノゲがファンタスティック!


大麦

圃場全景(画像クリックで拡大します。)

今日は午後から、同じ喜多方市内の隣町高郷町にある大麦の圃場を見て来ました。
取り組みをしてくださっている農家さんの説明を聞きながら、写真を撮りました。

ちょうど今結実の時期で、麦秋と呼ばれる色づきはもう少し先になります。
収穫は、6月半ば過ぎになる予想だそうです。

今のところ生育は上々で、あとは刈り取り時期のお天気だけが心配だと言っておられました。
小麦やライ麦に比べて、一ヶ月も早い収穫期です。
今年は、順調に行けば300kgくらいは取れそうだとのことでした。

田植えが終わったばかりの水田とは対照的に、間もなく色づいて黄金色に輝き始める麦畑の風景が、私は大好きです。

補助金申請しました

麦を使いこなすために精麦機を導入したいと考え、喜多方市が用意した制度「あきない力向上支援事業補助金」に応募しました。

今日は、圃場を見に行く前に、市役所に出向いて書類の提出と事業の説明をして来ました。
採択の可否は、来月中旬に決定になるそうです。
どうなりますでしょうか・・・。

補助金が出なくても、精麦機はぜひとも欲しいのですが、独力でそれを果たすためには、もう少し売り上げを伸ばさなくてはなりません。
いずれにしても、がんばります。

冷たい風が吹きました

つい先日、30℃超えの真夏日があったかと思えば、今日はもうすっかり肌寒いほどの冷たい風です。

午前中には、まるで時雨を思い出させるような雨が降りました。
季節が2ヶ月以上も逆戻りしてしまったような感じです。

室内で、洗濯物とライ麦のドライフラワーを乾かすために、ファンヒーターを焚いていました。
そして、それを蒸し暑いと感じることもありませんでした。

ライ麦の開花は、ちょっと待った!というところでしょうか。
お天気が良ければ、大麦の圃場を見に行くつもりでしたが、今日は中止しました。
多分、写真撮るのも難しかったろうと思います。

本当に激しいお天気の変化です。
明日は晴れて、一転して気温が上がりそうです。

しかし本州南海上には梅雨前線が出来つつあるようです。
この後それが北上して来て、雨模様のお天気が続くことになるかも知れません。

畑には、さつまいもの苗が植えられたばかりですから、照ったり降ったりが交互にやって来てくれた方が、実のところありがたいのです。

さて本日の食工房は、日曜日ということもあり、ご来店のお客さまもありました。
パンも良く売れてくれて、残り少なくなりました。
ご来店、感謝申し上げます。

そして明日も、ご来店お待ちしております。

ビールも仕込みます

自ビール

ラベルを作りました。

一昨年も昨年も、ちょうど今頃ビールを仕込んでいました。
今年はどうしようか・・・と思っていましたが、やっぱりやることにしました。

自分では1本か2本しか飲まなくて、ほとんど皆さんにプレゼントする用なのですが、それがまた私にとっての楽しみなのです。
今年はどんなモルトを使おうかな・・・、いつも購入しているお店のwebサイトを見ながら思案しています。

今日中には注文して、来週には仕込みにかかかりたいですね。
そうすれば、夏に間に合いますから。

今年は、酵母の状態に一層気を配って、今まで以上にうまいビールをつくりたいですね。
否、出来ると思います!
どうぞお楽しみに。

漉乃あん丸、明日でおしまい

漉乃あん丸

1個220円にて販売中

3月から販売して来ました漉乃あん丸こと食工房のあんパンは、明日の製造を最後に今シーズンの製造を終了します。

6月も目前のこの季節、さすがに無添加の小豆あんの日持ちが心配です。
ご理解くださいますよう、よろしくお願いいたします。

この次は9月中旬から、かぼちゃあんパンを再開します。
とは言え、かぼちゃの種を蒔いてやっと芽が出たばかりです。
かぼちゃあんぱんまで、あと何日?
カウントダウンには、まだまだ早過ぎますね。

明日は、最後のあんパンになります。
お好きな方は、どうぞお見逃しなく。

一方、たまねぎパンは今が旬です。
新玉ねぎの甘みと香りがうれしいです!

そしてこのところ、食パンをはじめ、パン全体の風味と食感改良が実現しています。
すでに違いを感じ取ってくださった方もいらっしゃいます。

しっかり安定するまで、がんばります!
まだまだ良くなります。
ご期待ください。

ちゃんと降るんだね

雨降り

遠くに、ライ麦が見えているのが分かりますか。
この雨が上がったら、麦が開花します。

昨日から雨が降っています。
今は小休止していますが、この後また降って来るようです。

先ずは昨日、小ぬか雨と言われる、まるで霧吹きしているような柔らかくて細い水滴が、畑やまわりの木々に降り注いでいました。
本当にありがたい計らいです。
いきなりまとまった雨では、乾き切った地面は水を含み切れずに大半流れてしまいますし、蒔かれた種や植えられた苗のためにも良くないのですね。

しかし、もう少し降ってくれてもいいのにね・・・と思っているうちに、昨日の夜半から本降りになりました。
朝、地面も草木もたっぷりと水分を吸収し、すっかり潤って生き生きとしていました。

一昨日まで、水やりが欠かせなかった苗も、これで一気に根付くことでしょう。
家の中で一番親身に植物の世話をしている上の娘が、「ちゃんと降るんだね・・・。」と感慨深げに言いました。
「地球のお母さんは、ありがたいねぇ・・・。」と私。

カエルたちの声が、一層元気に響いています。
曰く、両生類が元気なら、この世界は健全だと。

大麦が在庫切れに・・・

大麦

大麦 2016年5月29日撮影

食工房の人気商品の一つである大麦ビスケットと大麦パン、いつも一定したご注文があり、年間通して造り続けて来ました。

ところが、皆さまのご愛顧のおかげで、原材料の大麦が今年の大麦の収穫を前に在庫切れととなってしまいました。
泣いても笑っても、もうあとはありません。

と言うことは、この後7月半ば過ぎに新麦が入荷して来るまで、この二つのメニューはしばらくの間休止となります。
詳細に申し上げると、大麦ビスケットは手元にある数個の在庫限りで終了、大麦パンは明日のパン焼きで終了です。

今日、農家さんに問い合わせたところ、圃場の大麦は穂が出揃ったところだそうです。
麦秋まではもう少し時間がかかるとのことでした。

今日は雨で、この後明日から明後日にかけても雨模様との予報が出ていますので、この次お天気が回復したら写真を撮りに行って来ようと思っています。

携わる方々の努力のおかげで、ライ麦に小麦に大麦、地元でこれだけのものが収穫出来るようになりました。
この次は、これらを使いこなすための設備とノウハウの獲得です。
精麦、製粉を手の内に取り込みたいと思っています。

草刈りの一日

気温の高い日が続いて、ふと周りを見回して気が付くこと、それはあたりがいかにも急に草藪になっていることです。

一週間前に草刈りしたところは、さすがにまだ地面が見え隠れしていますが、手を付けていない所は草丈が膝のあたりまで達し、中にはもう人の背丈に近いものさえあります。

とにかく草刈りしなくては・・・。
藪にしておくと、野生動物の侵入を許してしまいます。

2014年夏の熊騒動以後、家の周囲を徹底的に刈り払っています。
春から秋までの間に、多いところは5回、少ないところでも3回は刈ります。
面積は、2000坪くらいにはなると思います。

我が家の敷地ではない裏手の山林も、地主の了解を得て笹や葛、野ばらなどを刈り払い、立ち枯れした木も片づけています。

そのおかげで、ここ二年ほどの間に家のまわりの景色が変わりました。
見通しが良くなり、風通しが良くなり、気持ちの良い環境になりました。

そして、熊の気配は遠のいたようです。
また、猿や鹿も近づいて来ません。
猪も、遠いようです。

代わりに、キツネが住み着くようになり、裏で子育てをしています。
狸もいるようです。

このように、草刈りしただけで周りの様子が変わり、大変興味深く観察しています。

千咲原渡辺第一圃場のライ麦

ライ麦

千咲原 渡部第一圃場のライ麦

今日も気温が上がりました。
一方雨が降りませんので、農家はどこも水やりが毎日の仕事になっているのですね。

ここ数年来毎年この時期、いきなり真夏のような陽気になってしかも雨が降りません。
昔とは、季節によるお天気の移り変わりが違って来ていると感じます。

こんな天候も、麦にはそう悪くないのかも知れません。
生来、乾燥を好みますからね。
ライ麦が良く育っています。

今年は、そんなお天気続きに誘われて、またライ麦のドライフラワーに挑戦する気になりました。
食工房畑で生育中のライ麦の一部を、青刈りして乾燥中です。
実が入り始めてからでは、うまく乾燥しないでカビが生えたりするので、開花前に青刈りするのです。

今年は、うまく行くと思います。
上手に出来たら、皆さまに少しずつプレゼントしたいと思っています。
どうぞお楽しみに。

食工房、明日と明後日は、定休日です。
お間違えのございませんように。

飯豊の空の下から・・・

飯豊連峰全景 会津若松市神指町地内より望む

今年の最高気温

気象予報の言ったとおり、今日は日中、今年の最高気温が出ました。
喜多方市でも31℃と記録されています。
局所的には、もっと上がったところもあったのじゃないかと思えました。

オーブン仕事が大変になって来ました。
尤も、今のところ夕方になれば涼しくなって、朝には肌寒いほどになりますから、暑いのは日中だけでそれほど苦にはなりません。

本日は、陽気に誘われてでしょうか、三々五々ご来店のお客さまがお出でになりました。
新緑もきれいですし、飯豊山も良く見えて、道中は気持ちが良かったことでしょう。

おかげさまで品物も良く売れて、売れ残りを心配することもなくなりました。
皆さまのご愛顧に、心より感謝を申し上げます。

明日も、今日と同じくらい気温が上がるようです。
平日ではありますが、ご来店をお待ちしております。
明日は、定休日前の割り引き処分品もございます。