最近になって、2名ほどのお客さまから相次いでお問い合わせをいただきました。
それは、スコーン(プレーンスコーン)を食べようとして割ったところ、割れ口に納豆のように糸を引く現象が見られたというものでした。
お一方は、そのまま召し上がって何ともなかったが、これは製品の異常ではないのか?と言うお問い合わせ、もうお一方も同様な現象で、こちらは販売店を経由してご購入いただいたものだったので、販売店の方で返金対応をしていただき、当該品を送り返してもらいました。
到着後、返品された製品を食工房で確認いたしましたが、特に異常はありませんでした。
件の現象を再現するためにいろいろ条件を変えて実験したところ、ある温度帯でこのような現象が発生する可能性があることを確認いたしました。
以前は、このようなお問い合わせはなかったので、最近何か変わったことは・・・と思い出して見ると、まず水分を100%牛乳にしたこと、次に砂糖を若干増やしたことが上げられます。
推測の域を出ませんが、糸引き現象は、小麦のグルテンやデンプン質と牛乳のたんぱく質、そして砂糖(きび砂糖)に含まれる糖蜜などが複合的に作用して、ある温度帯で糸を引くような粘性成分を生み出しているのだと考えています。
ちなみに、冷たくて硬い状態の時や完全に焼き戻して湯気が出るくらい熱い状態では、こうした糸引き現象は確認出来ませんでした。
微妙に温まった状態の時に発生するようです。
とは言え、糸引き現象が100%問題がないかどうかは断言は出来ませんので、製品をお手に取られましたら、まず脱酸素包装の脱気が損なわれていないことをご確認ください。
また焼き戻す際は、十分加熱されるようご注意ください。
なお、製品について不信に思われる状況がありました時は、ご遠慮なくお問い合わせいただきますよう、よろしくお願いいたします。
誠意をもって対応いたします。
この記事に関連して、2023年11月15日の最新報告があります。ぜひ、そちらも合わせてご覧ください。
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