月別アーカイブ: 2017年9月

彼岸の入り

今日は彼岸の入りの日です。
23日のお中日をはさんで前後に3日ずつ計7日一週間、冥土からご先祖様の霊が帰って来るのでしたね。

この時節に合わせて催される「会津まつり」には、きっと関係者、参加者、見物客の数以上にご先祖の方々が沢山訪れているのでしょうね。

さて明日から数日、秋晴れの良いお天気に恵まれそうです。
暑くもなく、かと言って寒くもなく、過ごしやすい数日になるでしょう。

酵母にとっても、これは良い条件なのです。
明日は、いつも以上においしいパンが焼けることでしょう。

ところで、精麦機を導入して早や2ヶ月近く、もはや手放せない道具になっています。
プンパニッケル、堅焼き黒パン、小麦丸、ライ麦入り角食パン、飯豊山食パン、ライ麦や小麦の全粒粉を使うパン全体の味が良くなっていることに、皆さまお気づきでしょうか。

パンづくりは、まず麦づくりから!食工房は、これからますます農業に近づいて行きます。
精麦機導入も、その一歩です。

おいしいパン、日々の健康に資する食糧としてのパンをめざして、これからも努力してまいります。

かぼちゃの検査

食工房

画像クリックで拡大します。

食工房自前の畑で収穫したかぼちゃの、残留放射能検査を受けました。
サンプルの重量が十分あったため、一桁Bq/kg台で不検出の結果となりました。

これでかぼちゃあんぱんの製造に向けて準備開始です。
本日は、上の娘は定休日返上で検査結果を待ちながら、並行してかぼちゃあんを造っていました。

今週末から、いよいよかぼちゃあんぱんを再会出来ると思います。
どうぞお楽しみに。

麦ラボ

高郷町塩坪第一圃場
ここを、もう一度耕転してから、小麦の種を蒔きます。


麦ラボ

高郷町塩坪第二圃場
こちらは、農家さんの都合で先行しています。
早や、発芽していました。


麦ラボ

先行して蒔いていた小麦が発芽していました。

そしてもう一つは、小麦の種まきの準備です。
実はいろいろと事情が生じて、今年から同じ山都町の別な農家さんともう一軒、お隣の高郷町の農家さんに、それぞれ作付けをお願いすることになりました。

お二方とも、畑作に力を入れている方で、お一人は特に小麦の栽培の経験が豊富な方です。
食工房の麦ラボの方針もよくご理解くださり、全面的なご協力をいただけることになりました。

念願のスペルト小麦やデュラム小麦の作付けが、早や今年から実現することになりそうです。
こちらもどうぞお楽しみに。

台風一過

昨夜は高知だったのに、今朝のニュースでは青森県西方海上、時速85km/hの超高速で、とっくに福島県から離れていました。

そう言えば昨夜半、夢うつつに家の外で大風が吹いている音を聞いたような・・・。
あまり良く眠れませんでしたが、今朝は夜が明けて間もなく起き出しました。

昨日の猿のことが気がかりでしたから、車に乗って現場に行ってみました。
そうしたら、いました!

声がする方に近寄って行くと、数匹の猿がこちらを見ながら立ち去って行くのが見えました。
気合いでこちらが勝っているのが分かりましたので、そのまましばらく見張っていました。

現場のお宅の主も出て来られましたので、一緒にしばらく見張りながら雑談したあと、私はその場を離れて家に帰って来ました。
結局、午前中のうちに、猿たちは山を越した隣の集落に向かって移動して行きました。
しばらくして、その方角から爆音花火を打ち上げる音が聞こえてきました。

こうして、こっちで追われ、あっちで追われ、行く先が無くなって生息範囲が狭まるように計らうのが、個体数をコントロールする一番の方法で、単に捕獲によって個体数を減らすことは現実的ではなくそもそも不可能だと言うのが専門家の意見なのですね。

何もせずに放置するのが一番良くないということなのです。
その点、我が集落は、よくやっている方だと思います。

今回のことでもそうですが、こうした野生の動物たちとのせめぎ合いを通して、とても多くのことを学びます。
今まで以上につぶさに身の回りの自然を観察するようになります。
そしてそれが、さらに多くの学びをもたらすことにもなるのですね。
こんな歳からですけど、もし可能なら狩猟免許を取ろうかな・・・なんてことも考えています。

さて、食工房は、明日と明後日は定休日となっております。
店は閉まっておりますので、お間違えのございませんように、よろしくお願いいたします。

嵐の前の静けさ

ただ今の時間、2017.09.17 18:47、九州四国地方は、台風の接近上陸で大荒れの模様です。
私の郷里の高知市を台風の中心が通過中ではないでしょうか。
遠く福島から心配しても始まりませんが、とにかく無事を祈ります。

一方こちらは嵐の前の静けさ、ほぼ無風状態です。
空は曇っていますが、小雨が降ったり止んだり。

少し前、まだ明るい時間、川向の辰ケ原地区に猿の群れが現れました。
花火の音がしましたので、私も駆け付けました。

すでに山の中に逃げ込んでいましたが、猿たちの呼び合う声が聞こえました。
何度も爆音花火を鳴らし、ロケット花火も打ち込んで、威嚇しました。
間もなく日が暮れましたので、猿たちは林の中に隠れて、このまま明日の夜明けまでそのあたりにいるのではないでしょうか。

我が集落は警戒レベルが高いので、集落の中に侵入を許していませんが、周りでは個体数が増え続け、時間と共に外圧が高まる一方です。
行政も、動いています。
地方の山間地では、野生動物との付き合い方が、今一番の課題です。

明日の朝にかけて荒れ模様の空の下、猿たちはどんな行動に出るのか、台風接近に絡んでもう一つ余計な心配をしなくてはなりません。
明日は夜明けとともに起き出して、外の様子を見に行かなくてはと思っています。

再録・今日のパンごはん・その3

2009年11月12日の記事・再編集


パンごはん

撮影のためにセッティングしましたが、
いつもだとスープ皿とあと大きめの皿1枚だけです。
その皿を取り皿として使います。洗い物も簡単です。

今日は、いつもの忙しいパン焼きの日でした。
午前中は、ゆっくり食事をする暇はありませんので、傍らに置いて時々口に放り込めるパンは、とても重宝なエネルギー源です。
堅焼き黒パンを、口の中でしつこいくらい噛みしめていると甘みが出て来て、一口ごとにいかにも気持ちがシャンとして来ます。
全くありがたい食べ物です。

ところで白米のご飯一膳と比べて、例えば食工房の地粉角食パン一斤6枚スライス1.5枚分くらいが、食べた感じでは同じボリュームなのですが、主食としてのカロリーや栄養バランスの評価はどうでしょうか。

パンに何もつけず素のままで、カロリーは同じでも白米のご飯よりは、栄養的に優れているという感じがします。
分析した訳じゃないので、信じるか信じないかは皆さま次第ですが、私は自分の生命感覚でそのように感じるわけです。

パン屋の私がそう言うと、我田引水と受け取られても仕方ありませんが、食工房のパンはそういう食べ方に堪えられるパンを目指して来ています。
そして私にとってパンとご飯の違いは、水分の多少くらいのもので、おかずも汁も全く同じもので大丈夫。
全然違和感はありません。
と言うわけで、今日のパンごはんはこのブログのために、連れ合いがまたいろいろと工夫してくれました。

パンごはん

味付けは塩とコショウだけ。
あとは各自の好みで、粉チーズを振ります。


パンごはん

ローズマリーの香りが新鮮。
上に置いているのはあしらい。
中にもちゃんと混ぜてあります。


パンごはん

要するに、即席大根キム


パンごはん

パンはそれぞれサッと炙ると風味が増してなおおいしく食感もいいです。

スープは、前にもご紹介した白菜と豚肉のスープ。<参照>

それから、ローズマリー風味のスペイン風オムレツ(じゃがいもが入っている。)

塩漬け大根をヤムニムジャン(キムチの素)で和えたもの。

そして、堅焼き黒パンとピストーラとライ麦食パンです。

今日は連れ合いも忙しかったので、品数は少なめになりました。
それでも上等と思っています。
一つ一つの質を見れば、全てこだわりの素材ばかりですから。
化学調味料や添加物入りのものは一つもありませんし、大根もじゃがいもも家の畑で採れたものです。
そして何より、自分で焼いた地元産のライ麦入りのパンが主食なのです。

そして今日は、デザートが付きました。
写真を撮りませんでしたが、ラ・フランスにべこの乳のプレーンヨーグルトをかけたものでした。
何もかもおいしくて満足、満足!

飯豊の空の下から・・・

飯豊の空の下から・・・

飯豊の空の下は、稲穂の実りが一面に広がっています。
今日は、稲刈り直前、最後のチャンスだったかも知れません。

今日は配達の折、いつものスポットで飯豊山の風景を撮りました。
山には雲がかかっていましたが、稲穂の実りはもはや刈り取り直前です。
この後になると、所々稲刈りが終わってまだらになってしまいます。

それにしても、あたり一面の稲穂の海は、本当にうれしい風景です。
そこが誰の田んぼだろうと、関係ありません。
無条件です。

そして気持ちが良い風が吹いていました。
ほんの15分ほどでしたが、確かに癒しのひと時の中にいました。
元気が出ましたよ!

こんな歌を思い出して口ずさんでいました。
「休みの風」 久保田麻琴

明日はまた、パンを焼きます。
皆さまのご来店をお待ちしております。
お出でになる途中、この写真の風景をご覧になれるはずです。

通販のご利用御礼

先日発信した、紙版・飯豊の空の下から・・・ 9月号以降、季節的要因も味方していると思いますが、通販のご利用件数が増え始めています。
おかげさまで、本日は8件の出荷がありました。

ご利用、まことにありがとうございます。
心より厚く御礼申し上げます。

何しろ辺鄙な場所柄、ここまでご来店いただくことに多くを期待するわけには行きません。
店頭販売、通信販売、そして依託卸販売の3つの売り上げがバランス良く保たれないと、食工房の経営は安定しません。

皆さまには、今後も引き続きお引き立てを賜りますよう、よろしくお願いいたします。

コーヒー豆、ちょっといい話し

食工房の自家焙煎コーヒー豆

コスタリカ イサベラ農園産 パルプドナチュラル・ハニープロセス
とてもきれいな豆です。欠点豆がほとんどなく、ハンドピックの時間を大幅に短縮出来ました。


食工房の自家焙煎コーヒー豆

コスタリカ・イサベラ農園 ハニー ミディアムロースト
550円/100g

今日は、コーヒー焙煎をやっていました。

それで、ちょっといい話しと言うのは、最近続々と品質の高い生豆が入荷していることです。

以前、食工房で高評価して、皆さまからご好評いただいた銘柄も再入荷しています。
ブラジル産バージングランデ・スーパーボイア、ハイチ産マールブランシュ・・・、覚えていらっしゃるでしょうか。

それ以外にも、いろいろな国から目移りして困るくらい沢山の逸品が入荷しています。
その中から、とりあえずいくつか選んで仕入れることにしました。

まず第一便は、コスタリカ イサベラ農園産の豆です。
今日、それを焙煎しました。

あくまでもピュア、クリアー、雑味(嫌な風味全体を指す。)は全くありません。
華やかさには欠けるかも知れませんが、苦味と酸味のバランスが良く、しかも濃厚です。
しっかりとしたボディーを感じる深い味わいをご堪能いただけます。
そして、これがハニープロセスの効果なのかなと思えるのは、抽出直後だけですが、奥の方に何だか不思議な花の香りのようなものが隠れているのが分かります。
バラの花の香り・・・?
時間の経過とともに、すぐに消えてしまいます。

今度から、食工房おいしいブレンドのパートになります。

現地での選別がしっかりしているのでしょう、欠点豆がほとんどなく、焙煎前のハンドピックもすぐに終わりました。
当然ロスも少ないわけで、価格面に反映出来ることになります。

550円/100gにて販売。
ご購入は<こちら>から

この後、ブラジル、ハイチ、グァテマラ、コロンビアなどから次々入荷します。
価格も、少し下げられると思いますので、どうぞご期待ください。

皆さまのご注文をお待ちしております。

ライ麦ごはんの素、新発売

ライ麦ごはんの素

吸水が速くなるよう、少し精麦しています。
重量比で5%減程度です。


ライ麦ごはんの素

すぐに使い切れる少量パックにしました。
ライ麦ごはんの素 100g 円にて新発売


ライ麦ごはんの素

書き下ろしのイラストでラベルを作りました。


ライ麦ごはん

生の時に比べて、ごはんに炊くとおいしそうな色合いになりますね。

先日来予告申し上げておりました「ライ麦ごはんの素」が、新発売になります。

豊富な繊維質とミネラル、ビタミンB群が含まれています。
小麦と違って、グルテンフリーです。

ライ麦ごはんの素は、ライ麦を白米と一緒にごはんに炊いて食べられるように加工したものです。
吸水が速くなるよう、表皮を少しだけ削って傷を付ける加工(精麦)を施しました。

使う時は、予めライ麦ごはんの素を30分程度水につけてください。
その後、お米と一緒に通常の水加減で炊きます。
お好みにより、水加減は適宜増減してください。

胚芽も表皮もほとんど失われていませんので、繊維質、ミネラル、ビタミンB群など貴重な栄養成分が、ほぼ残っています。
風味は、全くクセが無くかすかな甘みを伴っています。
食感は、プチプチ粒々感が楽しいです。

健康食志向の方、ダイエット目的の方に、特にお勧めいたします。

包装は、すぐに使い切れる少量パッケージ(100g)にしました。
価格は、150円です。

少量のため割高ですが、この後お徳用500gパッケージを500円前後で発売予定しています。
先ずは少量パッケージでお試しいただければ、よろしいかと思います。

★オンラインストア で、ご購入いただけます。 <こちら>

残留放射能検査

食工房

2017年産南部小麦・全粒粉の検査結果です。


食工房

2017年産ライ麦・全粒粉の検査結果です。


食工房

2017年産大麦・精粉(70%精麦)の検査結果です。

2017年産の麦の残留放射能検査が終了しましたので、ご報告いたします。

今年は、いずれのサンプルも粉に挽いて提出しました。
そのため、重量が詰められず、検出限界は10Bq/kgを少し超えたあたりに止まりました。

もう少し検査時間を長くするか、圧縮するなどして重量を詰められれば、一桁Bq/kg台に出来たのだろう思います。

結果は、いずれも不検出でした。

これまでの経過と実績から見れば、皆さまには安心していただいて構わないと思っています。
何はともあれ、一安心というところです。

この次は、かぼちゃの検査です。
こちらは、加熱調理加工してからになりますので、少し先になりそうです。

さて、食工房は、明日と明後日は定休日で休業です。
お間違えのございませんように。