こだわりと言うのはいろいろあるのですが、一つ、手が込んでいるということについてお話してみたいと思います。
たとえば、大麦ビスケット。
原材料の大麦は、地元の農家さんに作ってもらった新品種のモチ麦(大麦のもち種)です。
それを自前で精麦して使っています。
精麦仕立てが、何と言っても風味が良いこと、繊維質やミネラル成分を多く残すために精麦度を自在に設定出来ること、そのために精麦機を導入しました。
<参照>
それから製粉機で製粉するのです。
大麦ビスケット用と大麦パン用に、少し粗めに挽いています。
ねらい通りの風味と食感を得るためのこだわりです。
とことん納得するまで手を尽くすのが食工房流と言うより、前から申し上げていますが、食工房病なのですね。
あんパンのあん然り、ミックスナッツ然り、スパイスワーク然り、自慢じゃありませんがネタは尽きません。
そしてとうとうたどり着いたのは、畑から始まるしかない!という結論です。
「麦からつくるパン屋」です。
かぼちゃやさつまいもは、すでにやっていますからね。
命ある限り、何かやろうとするこの性分は変わらないと思っています。
ま、これはもう、病気だと自覚しているくらいですから。
そして二人の娘たちも、どうやらその血を濃厚に受け継いでいるみたいです。