月別アーカイブ: 2019年2月

今日もおいしいパンが焼けました

今日もおいしいパンが焼けました。
否、昨日の夜からそれは分かっていました。

それは、酵母の状態を見てのこと。

酵母の発酵の状態は、自家培養しているからこそ、毎度多少の揺らぎがあります。
それを一番良好な状態に近づけるために、毎回細心の注意を払い、最高度の緊張感をもって作業しています。
それでも揺れます。

昨日は、「おっ、これはいいぞ!」と感じました。
そして今日、早朝3時からの最後の2時間でその日のパンの出来が見えて来ました。

あとは、計量間違いや焦がすなどの凡ミスさえ無ければ、何も心配することはありません。
思った通り、色も形もきれいで風味も食感も良いパンが焼けました。

モノづくりの仕事は、品物の出来が良ければそれだけで疲れもどこかへ吹き飛び、新たな意欲も生まれます。
毎週毎週、同じスケジュールで同じことを繰り返していますが、思った通りのものが出来ていれば、嫌になる事なんかあり得ません。

明日は、スコーン焼きです。

デスクワークも忙しい

IIDEの編集をしています。
今日から始まったところなので、まだしばらくかかります。

並行して、総会資料の仕上げと議事録フォーマットの作成をしています。
こちらは、もうほとんど出来ているので、明日の月末で会計を閉めればすぐに完成です。

電子化も上手く行きましたので、問題は私の後に会計を担当する人が使いこなせるかどうかです。
特段難しいことは何もないのですが、こういうことも親和性の有無が物を言いますから、どうしても苦手な人に押し付けるわけには行きません。
まあでも、そうやって手間を省いて行かないと、後々やる人がいなくなるかも知れません。

それと、今後のこの国において、地方の寒村の一地域の自治がどのようになって行くか分かりませんが、私は、一つの予想と言うより希望として、地域に少しなりとも自主的に使えるお金を下ろしてもらって、必要なことを自分たちでやるという流れが出来ればいいと思っています。

そうした時に、どうしたって求められるのは会計能力ですから、今のうちから地域自治の志を高くして取り組んでおけば、先へ行ってきっと良いことにつながると思っています。

まあ、何にしても、油断しているとやがて消滅の憂き目に遭うかも知れない地方の小集落の運命は、自分たちで何とかするよりほかありません。

麦畑の様子

食工房

午後、店の表側に西日が差すようになりました。
季節は確実に進んでいます。


麦ラボ

雪融けが進む中島第二圃場の様子。


麦ラボ

青々としているので、無事越冬したことは間違いありません。

麦ラボ

中島第一圃場のライ麦も顔を出し始めました。

春の日差しに暖められて雪解けが進んでいます。

麦畑の雪が大方消えたのではないかと思われましたので、カメラを持って見に行きました。
川沿いの中島第一圃場と第二圃場は、確かに半分以上の雪が消えて緑色をした麦の葉が、地面に張り付いているのを観察出来ました。
ライ麦、スペルト小麦、デュラム小麦、それぞれに健全な状態で無事越冬したようです。

この後まだまだ霜が降りるような寒さが繰り返しあるでしょうから、しっかり根を張ってくれているかどうかが重要です。
また、水田跡地ゆえに水が溜まりやすく、雪融けの水が速やかに乾いて行くかどうかも、もう一つ重要な点です。

昨年は、土壌改良に時間をかけられなかったので、仕方がありません。
今年の様子次第で、収穫後に大がかりな土壌改良をすることになるかも知れません。

いずれにしても、作物が育っている様子は、いつ見てもうれしくまた心強い気持ちにさせてくれます。

今日は、良い一日でした。

営業の一週間終わる

月曜日は、私にとっては週末金曜日のような感覚があります。
明日と明後日は定休日で休業です。
休日の前の夜が、一番リラックス出来る時間です。

先ほどまで、ちょうど一年前の今頃から夏を過ぎるころまでのブログ記事を、その日その日を思い出しながら読み返していました。
全く何という濃厚な時間を過ごしていたのだろう・・・と、ドラマでも見ているような気になりました。

そうそう、この後ああなるんだよな・・・とか、うれしかったことはもちろん苦しかったことも含め、過ぎたことは何もかもいい思い出になっていることに気づきました。

これから春になって暖かくなれば、またどれほど忙しくなることか・・・。
でも昨年とは違って、今度はしっかりと、成り行きに翻弄されるのとは違う時間を過ごせるはず!と思っています。
ま、がんばりますよ!

その前に、今夜と明日一日はリラックス。
ではでは。

改めて、ご来店に感謝を

新しい場所で新装開店してから早や3ヶ月になろうとしています。

今回の移転で一番不安だったのは、それまでよりさらに集落の中に引っ込んだ場所で分かり難いが故に、ご来店くださる方がどの程度あるだろうかということでした。
商売を始める際の常識からすれば、本当にあり得ない立地条件ですから、まあそういう成り行きになった以上、努力するだけはしてあとは運次第と思っていました。

しかし今までのところ、以前と変わりなくと言うか、むしろお客さまのご来店数は多くなったような気がしています。
こんな辺鄙で分かり難い場所まで、よくぞおいでくださったと、改めて感謝の気持ちが湧いて来ます。
昨日も今日も、明るい春の日差しに誘われるかのように、お一人またお一人と、ご来店くださる方がありました。

今年の冬はこれでおしまいか?と思わせるこのところの暖かさ、実際春の訪れは早まりそうです。
この先さらに良い季節になって、ご来店のお客さまも増えることを期待して、がんばっておいしいパンを焼きたいと思います。
焼き菓子も品が揃ってきましたし、コーヒー豆も良い銘柄が入荷しています。

皆さまのご来店、また通販のご利用、どうぞよろしくお願いいたします。

春は近いようです

今日は、昨日よりは気温は低かったのですが、日差しがあり雪解けが進みました。
家の周りを見渡すと、軒下の積雪だけが残っていて、他はもはや雪はありません。

そこで一昨日あたりから、除雪機を使って軒下の雪を片付け始めました。
積雪が邪魔して入って行けない場所にも入れるようにするためです。

食工房の店の裏手には、日当たりの良い畑があって自家用の野菜などを作りますが、早く作業を始められるように雪を融かす方法も考えています。

何のことはありません。
なるべく黒に近い濃い色のものを撒き散らせば良いのですね。
コーヒー粕などが最適です。
そのまま土壌改良剤になりますから。

忙しくなりそうです。
でも何と言ったら良いか、じっとしていられません。

雪融けで川が増水するように、私たちも意欲が溢れて来る感じがあります。
春って、つまりそう言うことなんですね。

この命がある限り、春を迎えることはうれしいものです。

息の合わせ方もいろいろ

一人で出来ない大きな事、あるいは複雑な事を成し遂げるために、他人と力を合わせることはよくあることだと思います。
そうした時、息が合うということが大切であることは、まあどなたも否定しないでしょう。

で、ちょっと音楽の話しになりますが、私たちの国日本で息を合わせると言えば、皆で声をそろえて一つの歌を歌うとか、拍子を揃えて鐘や太鼓を打ち鳴らすとか、そういう情景がまず目に浮かびます。
迫力ある和太鼓の演奏なども、リズムで言えば基本的には頭が揃っています。

息を合わせると言うのは、頭を揃えるという感覚なのですね。
私自身の感覚でも、これは無理の無い自然な感覚として受け入れられます。

ところが世界に目を向けると、すごく不思議なと言うか手の込んだ息の合わせ方があるのですね。
例えば、スペインのバスク地方の伝統的な打楽器にチャラパルタ(Txalapartaと表記する)というものがあります。

これは、分厚い木の板(時に金属や石ということもあります。)を並べただけの素朴なものですが、これを二人の奏者が横に並ぶか向かい合うかして、両手に一本ずつ持った木の棒(合計4本)で叩きます。
どんな演奏が聴かれるかは、あとで動画を見ていただければ分かります。

ここで特筆に値するのは、二人の奏者は決して同時に叩くことは無いということです。
4本の手が交互に動いて、ものすごい早打ちをしたり、信じられないような複雑なフレーズを出したりします。
まるで4本の手を持った一人の人間が演奏しているかのような、否、それどころではない神業のようなリズムを打ち出すのです。

これもまた二人の息がピッタリ合っていなければ不可能なことです。
でも、私たちのような頭を揃えて一斉行動する息の合わせ方とは、どこかが違います。
世界には、こういう感覚を介する人たちが少なからずいるようです。
インドネシアのバリ島のガムランやケチャもその類に属します。

※2人だけでなく、4人あるいは6人で、2台または3台のチャラパルタを演奏することもあるみたいです。

そこで思うのは、こうした感覚を持っている方々と私たちが、息を合わせて何かをすると言うことになった時、何が起こるだろうかということです。
何かとても面白いことになりそうな・・・。

一方、その方々と戦争しなくてはならない局面となった時、多分作戦の立て方とかがまるで違う発想の上に乗るのではないか・・・、そんなことも思います。

何はともあれ、件のチャラパルタの演奏をお楽しみください。




明日は穏やかに晴れそうです

昨日、今日の二日間、暖かい日が続きました。
今日までのところは、曇りまたは雨で経過しましたが、明日は日差しも望めそうです。

やはり春は早くやって来るのでしょうか。
実際、そんな気がします。

農作業の開始が早まることになりますね。
それはそれで悪くないと、農家の方の言うには、春が遅いとやっと暖かくなった時に何もかもを一気にやらなくてはならないので大変だと。
そんなこともあるのだなと、感心しながら伺ったことでした。

今年は、広い畑に沢山麦を作付けしてありますから、春になってそれらが育ち始めたら、またいろいろと面倒を見てなくてはならないことも出て来るでしょう。
どんなことになるのか、楽しみが半分不安が半分というところ。

実は、自前のライ麦を収穫する前に、手持ちの地元産ライ麦が来月の内にも無くなってしまいそうです。

その間ライ麦を使うパンが焼けないと言うのも困りますから、仕入れで対応することにしました。
今、複数の業者からサンプルを取り寄せせて、品質を検討中です。

これもまたある意味勉強になりますので、皆さまにもお付き合い願いたいと思っています。
詳細は、また後日お知らせいたします。

仕込みは、前日からです

食工房

これはもう春の風景です。
ここまで来たら、早く暖かくなって欲しいという気持ちになります。


パン種

かれこれ30年、更新し続けている酵母です。
今日も順調に発酵しています。


パン種

透明な容器の横から、気泡が生じている様子が観察出来ます。

今日は概ね曇りで時々雨が降るというお天気、そして気温は一ヶ月くらい先に進んだような暖かさでした。
陽射しがあったら、さらにもっと暖かかったことでしょう。
明日もこの暖かさが続くと言います。

さて本日の食工房は、定休日で営業はしていませんが、明日のために仕込み作業に忙しくしていました。

まず一番の仕事は、酵母の培養をすることです。
先週のパン焼きの後、冷却して休ませておいたものに小麦粉と水と砂糖と塩を加え、適温の下で数時間かけて活力を高めて行くのです。

今夜これから二度目の更新をして量をさらに増やし、明日のパン焼きに備えます。
明日は午前3時には起きて間もなく作業場に入り、酵母の面倒を見なくてはなりません。
生地をこねるまでに十分な活力が出るよう、最後の調整をします。

さらに細かいことを言えば、成形二次発酵の段階に入る頃に最強になるように調整しています。
これがなかなか難しいので、食パンの伸びが毎回ばらつきます。
まあ、ある程度の許容範囲は見ていますが、それでも毎回緊張感をもって作業しています。

それだけに、形がきれいな食パンが焼けた時は、すごくうれしいです。
形の良さは、風味の良さに直結しているので、なおさらです。
娘たちと顔を見合わせながら、ガッツポーズが出ます。

さて明日は、いかがでしょうか。
皆さまのご来店を、お待ちしております。

確定申告終わる

今日は定休日で営業はお休み、その暇を使って税務署まで出かけて来ました。
確定申告の書類を提出して来ました。

今時、e-TAXと言う手もあるのですが、私、まだマイナンバーカードを取得していなので、その手が使えないのですね。
まあそんな遠方でもないし、たまに出かける口実になっていいくらいですから、ついでの用事もこしらえて出かけました。
提出するだけでしたから、受付に要した時間は5分足らず、込み合う駐車場を長く占領することもく出て来られました。

その足で市役所に回り、農業委員会を訪ねました。
いよいよ就農に向けて動き出しました。
保留になっていた、農地の所有権移転の手続きのための一歩です。

あと今日は、インターネット接続不調のトラブルが解決しました。
やっとのことでNTT東日本に連絡が通じ、故障対応してもらいました。

雪国でありがちなのが、落雪などによる物理的なダメージによる故障だそうで、電柱上の接続箇所が損傷していたようです。
復旧後は、今までの不調がまるでウソのように快速になりました。

わずか一日の休みも、かくしてなにやかやと慌ただしく過ぎました。
まあしかし、パン焼きの日に比べたら緊張感が全然違いますから、何となくでも休養にはなりました。
この後寝るまでの時間は、まったりとお茶でも飲んで過ごしましょうか・・・。
ではでは。