月別アーカイブ: 2019年3月

半農半商工

これからは、タイトルのような毎日になることと思います。

6次産業あるいは6次化という言葉をご存知かと思いますが、農業のような一次産業、パン屋のような加工業に類する二次産業、そして企画、販売、流通などを仲立ちするサービス業に類する三次産業が存在する中で、例えば農家が自分の作物を加工して製品をつくり、企画販売までを一手に引き受けて事業化することを言っています。
つまり、1+2+3でこれを6次産業と名付けたわけです。

食工房は、6次産業とか6次化という言葉が生まれる前の開業当初から、このあたりを強く意識していました。
これまで主にやって来たことは、後半の製品加工と企画販売の部分で、優れた製品をつくる事に加えて広報活動としての通信発行、試食会や出店などのイベントの企画または参加、近年はインターネットを活用した展開もして来ました。

そして長年の念願が叶って、やっと1の部分に手を出すことが可能となりました。
農業ですね。

これからしばらくは、今まで手薄となっていた農業の部分を確立させるために、集中的に力を注がなければなりませんが、将来的には3つの部分にバランス良く力を配分しつつ、個人的かつ小規模な事業でも持続可能で社会的にも価値を認めてもらえるような事業に成長して行きたいと思っています。

キーワードは、自然回帰と健康です。
10年後に、時代の最先端を走るのでなく、ゆっくりと歩いている姿を想像しています。

春は足踏み状態

ここ数日、寒い日が続いています。
真冬の寒さとは比較になりませんが、この前暖かかった時からすれば季節が後戻りしたような気分です。

はっきり暖かさに向かって行く流れが見えれば、畑の準備も次々進めたいところですが、それが出来ないでいます。
そんな時は、中の仕事をしっかりやる事ですね。
今日のパン焼きも、うまく行きました。

そして三々五々お客さまがいらして、ちょうど良いテンションで一日が終わりました。
ご来店くださった皆さま、ありがとうございました。

私にとっては、皆さまにここに来ていただくことが、何より一番うれしく大切な事だと考えています。
しっかりこの場所で、良い仕事をすべく精を出したいと思います。
一粒の麦から一切れのパンを生み出す仕事を・・・。

明日は、私は、農業に関わる動きがあって、何かしているはずです。

南海トラフ

私の郷里が、土佐の高知だということは、すでに多くの皆さまがご存知の通りです。
高知は、これまた皆さまご存知の通り、近い将来高い確率で発生すると言われている、南海トラフを震源とする超巨大地震の被害が真っ先に及ぶ地域です。

今日、国が南海トラフ地震に関する臨時情報が出された際の対策について、ガイドラインを公表しました。
ま、このガイドラインが出されたからと言って、被害を受けないで済むわけではなく、命が守れる確率が少しくらい上がるかな・・・というところでしょうか。

ところで、高知市では(他の地域のことは聞いていないので分かりません。)すべての家屋の耐震診断を無料で受けられる制度が施行されています。
申し込みさえすれば、専門の業者による綿密な耐震診断が行われ、詳細な報告書が提出されます。

すでに多くの家屋で調査が進んでいて、私の実家も昨年診断を受け、報告書も届いていました。
先日帰郷の折、それを見ることが出来ました。

それによると、耐震度指数が最高点を1.5として、1.2以上が健全の範囲なのですが、わが家は0.04という評価でした。
想定される地震で、倒壊の可能性が大です。
と言うより、ほぼ確実に倒壊すると思っていなくてはならないでしょう。

地盤は軟らかく液状化は確実、基礎は無筋でひび割れが見られる、開口部が多く耐力壁の面積が不足、屋根は瓦葺きで重量があるなど、良い条件はほとんどありません。

一方、これを改善する場合、公的な支援を受けられますが、先の指数が1.2以上になるような工事を完了しなくてはなりません。

建築に関しては、私、多少の見識がありますから容易に想像出来るのですが、建て直した方が早いしむしろ安く上げられるかも知れません。
ま、そうは言っても、妹が引き受けた財産なので、どうするかは妹次第です。

何はともあれ、倒壊の可能性大の家にいて、下敷きになって死んだのでは話になりませんから、親戚の家でもどこでもいいから、臨時情報が出たらとにかく逃げて欲しいと思うばかりです。

でも、いつも思うことですが、地震に関してはその時にどこに居るかで運命が決まりますから、家の心配ばかりしてもしょうがないのですね。

人の力の及ばぬこともある・・・と、いうことでしょうか。
出来る限りの備えをしたら、あとは祈るのみかと。

昨夜の雷雨

この季節に、あれほど激しい雷雨は初めての経験でした。

昨日は夕方から雷が鳴り出し、激しい雨も降りました。
一旦小康状態になってこれで終わりかと思っていたら、再びさらに激しい雷雨が襲って来ました。

今日のパン焼きに備えて早めに休むべく、PCなどの電子機器の電源を全て抜いて床に就きましたが、鋭い雷光と雷鳴それに続く振動で、到底眠れるわけがありません。

深夜日付を過ぎる頃までずっとそれが続きました。
やっと静かになったと思ったら、それほどしないうちに目覚まし時計が鳴りました。

その前、夜行の高速バス車中泊で帰り着いたその夜のことですから、いやはやとんでもない睡眠不足です。

それでも、パン焼きだけはしっかり気合が入りましたよ!
でも、配達の時は、さすがにちょっと危なかった・・・。

事故にはなりませんでしたけれど、一回だけ、自分の中ではっきりと安全を確認した覚えがないのに、気が付いたら右折完了していました。
こういうのが危ないんですよね。
もうやりません、絶対に!
そう誓っておきましょう。

さて明日は、スコーンを焼いてまた配達です。
今日よりは、ずっと落ち着いて行けそうです。
ではでは。

高知に出かけておりました

この5日間ほどブログをお休みいたしました。
実は私、その間高知に出かけておりました。

一方店は営業続行しておりましたので、ご来店くださった方にはお伝えしたことと思いますが、昨年亡くなった母の納骨のためでした。

昨年、そう遅くならないうちに家族全員で出かけて済ませたいと思っていましたが、住まいの引っ越しと店舗の移転に手間取って、機会を逃してしまいました。

今回も、本当なら家族全員で出かけたいところでしたが、いろいろ事情もあってそうも行かず、私一人でということになりました。

以前の高知行きの時は、現地から高知に関わるいろいろな情報をご報告したものですが、今回は個人的な用件に終始しましたので、ブログもお休みいたしました。

ま私的には、これでまた一つ大きな節目を越えて、次のステージへと進まなくてはなりません。
今日帰宅して、早速明日は3時起きでパンを焼きます。
少々切り替えが辛いところですが、しくじらないよう気を入れて臨みます。

明日もおいしいパンを焼いて、ご来店をお待ちしております。

三々五々、ご来店感謝の一日

本日は春分の日、お彼岸の中日ということで、お仕事はお休みという方が多かったことと思います。
あいにく雨模様のお天気でしたが、食工房にはお昼ごろから次々とご来店のお客さまがお見えになりました。

そんな中、このお家の前の持ち主さんのご親戚の方が、お墓参りに来たついでに立ち寄って下さり、きれいな店が出来ていて大事にされている様子を喜んでくださいました。

私たちも、こうしたご縁のありがたさを思い、故人のご冥福を祈りました。
いつまでも末永く、この場所を大切にしながら過ごしたいと思っています。

さて明日は、寒の戻りで少し寒くなると言っていますが、お天気は曇りで経過するようです。
引き続き、皆さまのご来店をお待ちしております。

また一段と暖かかった一日

すでにお彼岸に入っていますね。
明日は中日、春分の日です。

否、それしても暖かい一日でした。
昨日よりさらに気温が上がりました。
何しろ快晴無風でしたからね。

尤も、朝は霜が降りる寒さでしたから、寒暖の差が大きかったのですね。
日中は、家の窓を開け放していました。

酵母の発酵も、保温が必要かどうかの境目だったようで、ドゥコンディショナーが
保温モードと冷却モードを交互に繰り返していました。
作業している私たちも、窓と扉を開けていました。

今の季節は、侵入して来る虫などがいませんので、一年のうちでも一番快適です。
まあ当然網戸は用意しているのですが・・・。

明日はあいにくお天気が崩れるようですが、気温は高めの予報です。

祭日でお休みという方もいらっしゃるでしょう。
ご来店いただければありがたく幸いに存じます。

午後にお出でいただければ、すべてのパンが焼けています。
よろしくお願いいたします。

本日も麦畑にて

麦ラボ

使い残したパン用酵母種を冷凍保存しておいたものを、水に溶かして堆肥の中に混ぜ込みます。


麦ラボ

今回の主な材料は、落ち葉とカンナ屑、米ぬかとフスマともみ殻、さらにもみ殻燻炭、そして酵母種です。
肥料分の補給よりも土壌改良を意識した配合になっています。


麦ラボ

小型の管理機
女性でも使いこなせます。


麦ラボ

クボタ製管理機TMA21
小型ですが、手作業の10倍くらいの能力があります。


麦ラボ

鍬で手作業するのも、それはそれでまたいいものです。


麦ラボ

年数を経た古い機械ですが、調子良く動きます。
後ろの空は、何だか秋みたいですが、今は3月。


麦ラボ

中耕の終わった高野第一圃場、スペルト小麦

暖かい日が続きます。
昨日もそして今日も、日中は4月中旬のような陽気でした。

今日は定休日でしたから、朝のうちに先ず粗大ごみを環境センターに運びました。
まだまだ捨てなくてはならないものが沢山あるのですが、とりあえず気になっていたものを処分して、一角が片付いて少し気が楽になりました。

それから後はほぼ一日中、外で農作業をしました。
昨日の続きで麦畑の中耕、昨年の建築作業で大量に発生したカンナ屑を主な材料に使って、堆肥を積みました。

今年から圃場が一気に増えましたので、やることなすことすべてが大掛かりになります。
今までやっていたことが、まるでままごとのようです。
もちろんそのままごとで、ノウハウを磨いたのですけれど。

しかし今度からは、ちょっとしたことでもすぐに機械を使うことになりますから、機械のメンテナンスを怠らないこと、そして怪我をしないように注意すること、この二つは絶対忘れないよう心掛けていなくてはなりません。

今日は、とりあえず予定していた作業は、夕方までにほぼ終えました。
記録用の写真も撮れたし、まあまあ上首尾だったのでは・・・。

明日もお天気が良いようですが、もう早や明後日の営業に向かって仕込みです。
コーヒー焙煎もありますので、外作業はおあずけです。

ま、これはこれで仕方ありません。
いろいろ工夫して間に合わせて行こうと思います。

麦が育っています

麦ラボ

高野第一圃場のスペルト小麦です。
厚播きし過ぎて、過密になっています。
ちゃんと育つかどうか、経過を見て行きます。


麦ラボ

スペルト小麦近景
新しい葉が伸び始めています。
暖かい日が続けば、間もなく茎立ちして来ると思われます。


麦ラボ

デュラム小麦(パスタ用小麦)
これだと、種取り用で終わってしまいそうです。


麦ラボ

この小さな区画には、2列ずつ6種類の麦が植えられています。
ビール用の二条大麦やライ小麦(ライ麦と小麦の交配種)もあります。

各圃場にて、無事に越冬した麦が、再び成長を開始しています。

今日は、食工房の仕事を終えた後もまだ外が明るかったので、一輪車に堆肥を山盛りに乗せて、高野の圃場のメンテナンスに行きました。
追肥と中耕をするのです。

日当たりの良い高野圃場は、早くも麦の草丈が伸び始めており、畝間には雑草も繁り始めていました。

先ずは畝間に堆肥を薄くばらまきします。
そのままだと雑草を肥やしているようなものですから、そこに鍬を入れて掘り返し堆肥と一緒にすき込みます。
こうしておけば、雑草を抑えつつ肥料が効いて麦の成長が加速されるというわけです。

この後2ヶ月くらいして茎立ちして来た頃に、もう一度追肥を施します。
これは、穂の充実と食味の向上に関係があります。
この時は、即効性が要求されますので、リンの割合がやや多めの化学肥料を使います。

ええっ!化学肥料を・・・と言われますか?
そうですよ。
有機質が十分供給された良好な圃場で、化学肥料はサプリメントのような効き目を発揮します。
必要量を少しだけ、悪影響などあり得ません。

一方、農薬は、使いません。
しかしこれも、絶対にとは考えていません。
今のところ、使う必要が無いから使わないだけです。

私たちだって、どんな病気にかかっても絶対に薬を飲まないと誓いを立てられるわけはありませんから。

もちろん避ける方法は、最大限尽くします。
ま、そのように、種を播いた後も、実は手間がかかるのです。

一粒の麦を蒔いて、一切れのパンが口に入るまで、皆さん、どうぞその長い長い道のりを想ってください。

食工房は、麦からつくるパン屋を目指しています。

大役、終えました

本日は、当集落の定例通常総会がありました。
食工房の仕事は娘たちに任せて、私は集会所へ。
役員は、1時間前に集合と申し合わせていましたので、8時には現場にいました。

9時から会が始まり、まず会計役の私が開会を宣言しました。
区長のあいさつの後、議長選出、議事録署名人の選出と続き、いよいよ本題の議事へ。

私は、会計の収支決算報告をして、皆さまに承認していただく大役があり緊張しましたが、昨日からイメージトレーニングを繰り返していましたので、何とか無事によどみ無く報告を終えることが出来ました。
特に答弁に窮するような質問もなく、スムーズに承認を得られました。

その後の本年度予算案も、同様にスムーズに承認され、予定より大幅に時間短縮して総会も終了となりました。

それに続いて懇親会が持たれましたが、席上いろいろと皆さんの本音を伺うことが出来、大いに今後の参考になりました。
1年前、在住15年目にして会計役と言う大役を任されることになり、まあそれだけ皆さんの信頼を得られた証しと受け留めて、喜んで引き受けました。

1年務めて分かったことは、会計役の仕事そのものももちろん重要ですが、役目をスムーズに果たすために、集落内の人のつながりを知ることがそれにも増して重要だということです。

1期2年なので、もう1年会計役を務めます。
今年度は、会計の電子化を進めることをはっきりと目標にして、皆さんに提案して行きたいと思っています。

まあ、大変と言えば大変には違いありませんが、前向きに受け留めてがんばりたいと思っています。