南海トラフ

私の郷里が、土佐の高知だということは、すでに多くの皆さまがご存知の通りです。
高知は、これまた皆さまご存知の通り、近い将来高い確率で発生すると言われている、南海トラフを震源とする超巨大地震の被害が真っ先に及ぶ地域です。

今日、国が南海トラフ地震に関する臨時情報が出された際の対策について、ガイドラインを公表しました。
ま、このガイドラインが出されたからと言って、被害を受けないで済むわけではなく、命が守れる確率が少しくらい上がるかな・・・というところでしょうか。

ところで、高知市では(他の地域のことは聞いていないので分かりません。)すべての家屋の耐震診断を無料で受けられる制度が施行されています。
申し込みさえすれば、専門の業者による綿密な耐震診断が行われ、詳細な報告書が提出されます。

すでに多くの家屋で調査が進んでいて、私の実家も昨年診断を受け、報告書も届いていました。
先日帰郷の折、それを見ることが出来ました。

それによると、耐震度指数が最高点を1.5として、1.2以上が健全の範囲なのですが、わが家は0.04という評価でした。
想定される地震で、倒壊の可能性が大です。
と言うより、ほぼ確実に倒壊すると思っていなくてはならないでしょう。

地盤は軟らかく液状化は確実、基礎は無筋でひび割れが見られる、開口部が多く耐力壁の面積が不足、屋根は瓦葺きで重量があるなど、良い条件はほとんどありません。

一方、これを改善する場合、公的な支援を受けられますが、先の指数が1.2以上になるような工事を完了しなくてはなりません。

建築に関しては、私、多少の見識がありますから容易に想像出来るのですが、建て直した方が早いしむしろ安く上げられるかも知れません。
ま、そうは言っても、妹が引き受けた財産なので、どうするかは妹次第です。

何はともあれ、倒壊の可能性大の家にいて、下敷きになって死んだのでは話になりませんから、親戚の家でもどこでもいいから、臨時情報が出たらとにかく逃げて欲しいと思うばかりです。

でも、いつも思うことですが、地震に関してはその時にどこに居るかで運命が決まりますから、家の心配ばかりしてもしょうがないのですね。

人の力の及ばぬこともある・・・と、いうことでしょうか。
出来る限りの備えをしたら、あとは祈るのみかと。

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