収穫期が近づいた麦は、とてもデリケートです。
日一日、時々刻々と様子が変わります。
刈り取りのタイミングは、実は大変難しいのです。
と言うのも、梅雨の季節にかかるため、ちょうど刈りたい時に晴れるとは限らないからです。
まだ少し早いんだけど、でも今日の晴天を逃したら、あと一週間は雨が続きそう・・・なんて時は、思い切って刈り取る決断をした方が良い場合もあるのですね。
昨日、今日は、ちょうどそういう状況でした。
デュラム小麦が他より早く色づき始め、穂の充実も十分、あとはもう少し乾いて実が固くなったらいいんだけど・・・という状況でした。
予報では、明日から一週間くらいは雨模様、しかも台風が来るらしい。
この後一週間も雨にぬらしたら、穂に付いたまま発芽する穂発芽を招くことになるかも知れません。
そうなったら、この一年間の苦労も水の泡です。
で、刈り取った麦をどうしたかと言えば、一部は物置の屋根裏に上げて追熟乾燥の手立てをしました。
残りは、畑の一角にハザ(干し場)を作って、そこにかけました。
晴れればどんどん乾きますが、降れば当然濡れます。
でも、畑に植わったままの状態と、どちらがいいだろうと考えると、やはり刈り取っておいた方が良いと判断しての処置でした。
この他、試験栽培区の麦も2品種を除いて、すべて刈り取りました。
採種するものは、とにかく丁寧に扱わなくてはなりませんから、物置の屋根裏に収納して雨に濡らすことなく乾燥させます。
まだこの後、ライ麦とスペルト小麦があり、どちらかと言うとこれが本番ですから、これから一週間あるいは二週間かそれ以上になるかも知れませんが、お天気と麦の様子に神経をとがらせる日々が続きます。
そして忘れてはおりません。
明日は、パン焼きの木曜日です。
皆さまのご来店をお待ちしております。
明日と明後日、食工房は定休日となっております。
ご来店の際は、お間違えのございませんようご注意願います。